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この文書は「EPUB Publications 3.0」を日本語訳したものです。最新の文書は http://idpf.org/epub/30/spec/epub30-publications.html です。原文もしくは最新の情報を参照したい場合は、 EPUB Publications 3.0 を参照ください。
この日本語訳は参考です。公式な文書ではありません。翻訳・解釈の正確性を保証しておりません。
また本文内の訳注は翻訳者の主観による補足です。
1.2. 用語にあげられている名称は本文中でも基本的に原文のままとした。
2011年10月11日 勧告仕様
前回のドラフトからの変更点の差分は、このリンクで入手可能である。
この文書(いくらかの規範的な訂正を含むかもしれない)のために、正誤表(英語)を参照されたい。
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目次
package
要素metadata
要素identifier
要素title
要素language
要素meta
要素meta
要素 (OPF2) [OBSOLETE]link
要素manifest
要素item
要素spine
要素itemref
要素guide
要素 [廃止]bindings
要素mediaType
要素application/oebps-package+xml
Media Typeこのセクションは参考情報である。
本仕様、EPUB Publications 3.0 は、出版レベルのセマンティクスと Package Document の形式を含むEPUB® 3 と、この文書と他の Publication Resource が従っている EPUB Publication をつくるために関連する方法に対する規則の適合必要条件を定める。
本仕様は EPUB 3 を構成する関連仕様の一つである。 EPUB 3 は XML や Web 標準に基づいたデジタル出版物の交換や配信形式の第 3 版である。この仕様は EPUB 3 を構成する以下の他の仕様と共に読み、理解することになっている:
EPUB 3 Overview [EPUB3Overview] は EPUB の有益な概要と、残りの EPUB 3 document 群のロードマップを提供する。EPUB 3 Overview は最初に読んでおくべきである(should)。
EPUB Content Documents 3.0 [ContentDocs30] は EPUB Publication のコンテキストで使用するための XHTML、SVG と CSS のプロファイルを定義する。
EPUB Open Container Format (OCF) 3.0 [OCF3] は関連するリソースの集合を単一のファイル(ZIP)の EPUB Container にカプセル化するためのファイル形式と処理モデルを定義する。
EPUB Media Overlays 3.0 [MediaOverlays30] は形式とテキストと音声の同期のための処理モデルを定義する。
本仕様は Open Package Format 2.0.1 [OPF2] を置き換える。本仕様書と前身の違いについては [EPUB3Changes] を参照されたい。
(この仕様とその兄弟仕様によって定義されるように)一組の相互関係のあるリソース から成っていて、EPUB Container でパッケージ化されている論理的な文書のエンティティ。
コンテンツまたは EPUB Publication のロジックと表示に関する命令を含んでいるリソース。このリソースがない場合には、出版物は Author の意図したとおりに表示されないことがある。Publication Resource の例としては Package Document、EPUB Content Document、EPUB Style Sheet、音声、動画、画像、埋め込みフォントとスクリプトが含まれている。
Package Document 自身を除いて Publication Resource は manifest に記載しなければならず(must)、Publication Resource の位置で特に指定がない限り EPUB container ファイルにバンドルしなければならない(must)。
Publication Resource でないリソースの例としては、Package Document の link 要素で識別されるものと EPUB Container の外で解決する外部へのハイパーリンクで識別されるものが含まれている(例えば [HTML5] の a
要素の href
属性)。
Core Media Type ではない Publication Resource。制限とフォールバックで定義されているように、 Foreign Resource には少なくとも一つのフォールバックが必要である。
Core Media Type であるため、フォールバックを提供することなく EPUB Publication に含まれていてもよい Publication Resource(may)。
EPUB Content Document の定義(XHTML または SVG)の1つに従う Publication Resource。
EPUB Content Document は Core Media Type であるため、フォールバックを提供することなく EPUB Publication に含まれていてもよい(may)。
XHTML Content Documents [ContentDocs30] で定義されている [HTML5] のプロファイルに準拠する EPUB Content Document。
XHTML Content Document は、[HTML5] の XHTML syntax を使用する。
SVG Content Documents [ContentDocs30] で表現された制約に準拠した EPUB Content Document。
EPUB Navigation Documents [ContentDocs30] で表される制約に従い、人間と機械が読み取り可能なグローバルなナビゲーション情報を含むのに特化した XHTML Content Document。
スクリプトや HTML5 forms 要素のある XHTML Content Document が含まれる EPUB Content Document。
詳細については Scripted Content Documents [ContentDocs30] を参照されたい。
EPUB Content Document は spine から直接参照される。
Publication Resource 型のセットは、それに対するフォールバックは必須ではない。詳細については Publication Resources を参照されたい。
Package Document で定義されているとおり、EPUB Publication について文献の構造化メタデータをもたらしている Publication Resource。
知的内容の作品のデジタル(または物理的)な具体化。大幅な改変、要訳、翻訳または新しい manifestation の結果を別のデジタルや物理的な形状のコンテンツとして実現させるといった、コンテンツの変更。"インスタンス"または"アイテム"と呼ばれる、manifestation の個別だが同一の複製が大量にあるかもしれない。ISBN は manifestation の識別子の例であり、そしてその manifestation のすべてのインスタンスによって共有される。
manifestation のすべてのインスタンスは、ささいな修正や改訂が新しい manifestation や作業を引き起こすと判断されていないので、ビット単位で同一である必要はない。
unique-identifier
属性によって識別される Unique Identifier は EPUB Publication のための主要な識別子である。Unique Identifier は EPUB standard に従って同じ内容を含んでいる同一の作品の一つまたは複数の Manifestation によって共有されるかもしれない。同じ内容を含むというのは、Manifestations の違いが EPUB Reading System 間(それら自身は ISBN の変更を必要とするかもしれません)の違いを考慮する変更に限定されている。
Unique Identifier は ISBN よりも細分化される。しかしコンテンツの大幅な見直し、要訳などは新しい Unique Identifier が必要である。
Package Identifier は EPUB Publication の任意のインスタンスが、別のインスタンスに対してそれらが同一であるか、あるいは同じ Manifestation の異なる版なのか、または無関係なのかどうかを判断するために比較できるようにする。
詳細については Package Identifier を参照されたい。
EPUB Publication を構成するすべての Publication Resource のリスト。
詳細については manifest を参照されたい。
Publication デフォルトの読み上げ順序を表す Publication Resource 、一般的に EPUB Content Document の順序付きリスト。
詳細については spine を参照してください。
[MediaOverlays30] で定義された同期再生を提供するために録音済みの音声ナレーションを XHTML Content Document と関連付ける XML ドキュメント
人工的な人間の発音で EPUB Publication のテキストコンテンツのレンダリングは合成音声を用いる。
CSS のプロファイルに準拠する CSS スタイルシートは EPUB Style Sheets [ContentDocs30] で定義されている。
EPUB Publication の内容が視覚的に User に与えられる EPUB Reading System の領域。
Viewport は CSS でスタイルされたコンテンツを表示できる。
[OCF3] で定義されている EPUB Publication 用 ZIP ベースのパッケージングと配布の形式。
EPUB Publication(必ずしも、それが含まれるコンテンツとリソースの作者であるというわけではない)の制作に対して責任がある人または組織。
EPUB Reading System を使用して EPUB Publication を消費する個人。
本仕様書と同種の仕様書に準拠する方法で User に提示するために EPUB Publication を処理するシステム。
このセクションでは、パブリケーションレベルでの EPUB Publication と EPUB Reading System に関する適合性要件を定義している。特定の Publication Resource と処理コンテキストに特定の適合性要件は、ここに参照される仕様に配置されている。
EPUB Publication は次の条件をすべて満たさなければならない(must):
> そこに含まれるすべての Publication Resource は(manifest で定義されているような)Package Document で表現しなければならない(must)、Core Media Types と Fallback の制約に従っている Publication Resource の位置ごとに配置される。
> Package Document - コンテンツの適合性で定義されているコンテンツの要件に適合しなければならない、ただ1つの Package Document が含まれなければならない(must)。
> EPUB Content Documents [ContentDocs30] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、少なくとも1つの EPUB Content Document が含まれなければならない(must)。
> EPUB Style Sheets - コンテンツの適合性 [ContentDocs30] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、ゼロ個以上の EPUB Style Sheet が含まれてもよい(may)。
> PLS Documents - コンテンツの適合性 [ContentDocs30] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、ゼロ個以上の PLS Documents が含まれてもよい(may)。
> それは [MediaOverlays30] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、ゼロ個以上の Media Overlay Document 含まれてもよい(may)。
> 上に挙げたものに加えて、All Publication Resources の要件に準拠しているゼロ個以上の Publication Resource が含まれてもよい(may)。
> [OCF3] で定義されているように、それは EPUB Container にパッケージ化しなければならない(must)。
EPUB Reading System は次の条件をすべて満たさなければならない(must):
> [OCF3] で規定されているように EPUB Container を処理しなければならない(must)。
> Package Document - Reading System の適合性で定義されている Package Document を処理し、そして Package Document によって表現されるすべてのプレゼンテーションロジック(例えば、読み取り順序、フォールバックチェーンとバインディング)を尊重しなければならない(must)。
> 同じ Unique Identifier を持つ二つの異なる EPUB の出版物を検出した場合、それは壊滅的に失敗してはならない(must not)。
> このセクションの条件付き動作として指定されていない限り、すべての Core Media Type Resource をサポートしなければならない(must)。
> Foreign Resource type の任意のセットをサポートしてもよい(may)。そして制限とフォールバックで定義されているように、サポートされていない Foreign Resource のためのフォールバックを処理しなければならない(must)。
> XHTML Content Documents - Reading System の適合性 [ContentDocs30] で定義されている XHTML Content Document を処理しなければならない(must)。
> SVG Content Documents - Reading System の適合性 [ContentDocs30] で定義されている SVG Content Document を処理しなければならない(must)。
> CSS Viewport がある場合、EPUB Style Sheets - Reading System の適合性 [ContentDocs30] で定義されている XHTML Content Document の視覚的なレンダリングをサポートしなければならない(must)。
> ラスターイメージをレンダリングする機能がある場合、raster image Core Media Types をサポートしなければならない(must)。
> ベクターイメージをレンダリングする機能がある場合、vector image Core Media Types をサポートしている必要があります(must)。
> 録音済みの音声をレンダリングする機能がある場合、MP3 audio Core Media Type をサポートしなければならない(must)。また MP4 audio Core Media Type と Media Overlays [MediaOverlays30] をサポートするべきである(should)。
> Text-to-Speech (TTS) のレンダリングをサポートしている場合、PLS Documents [ContentDocs30]、EPUB CSS Profile [ContentDocs30] の CSS3 スピーチ機能と XHTML Content Document の SSML 属性 [ContentDocs30] をサポートするべきである(should)。
> リンク用の EPUB Canonical Fragment Identifiers [EPUBCFI] スキームをサポートしなければならず(must)、EPUB Linking Scheme Registry で定義されている追加のリンクスキームをサポートしてもよい(may)。
> [OPF2]、[OPS2] と [OCF2] で定義されている EPUB version 2 Publications を処理するべきである(should)。
> Package Document の version
属性がバージョン 3.0
未満を指定されていたり、version
属性が削除されているどんな出版物でも処理しようと試みなければならない(must)。
> Package Document の version
属性がバージョン 3.0
以上を指定されていたり、version
属性が削除されているどんな出版物でも処理しようと試みるべきである(should)。
> conformant non-validating processor は [XML] でなければならない(must)。
> [XMLNS] に定義されている conformant processor でなければならない(must)。
> xml-stylesheet
処理命令の [ASSOCSS] をサポートしなければならず(must)、追加の処理命令をサポートしてもよい(may)。
> [XML Base] で定義された conformant application でなければならない(must)。
適合した Reading System は単一の専用プログラムまたはデバイスである必要はなく、分散システムとして存在してもよい(may)。
このセクションは参考情報ある。
Package Document は EPUB Publication に関する書誌および構造的なメタデータを伝達するため、それを処理したり表示したりする方法に関する主な情報源である。
Package Document は container 要素、出版物の特定の面についての housing information に特化したそれぞれのセットで構成される XML 文書である。これらの container は効果的に出版物のためのメタデータを集中管理し、それを構成する個々のリソース群を詳しく述べ、User への出版物をレンダリングするための読み順やその他の情報を提供する。
次のリストは Package Document に含まれている情報をまとめたもの:
Publication metadata - その中の全体の出版物と特定のリソースに適用できるメタデータを含んだり参照したりするためのメカニズム。
Publication manifest - 出版物をまとめて構成するリソースの集合を(IRI を通して)識別し、(MIME media type を通して)記述する。
spine - セット内のすべての他のリソースに到達または利用することができ、manifest の最上位レベルのリソースへの ID の参照の順序付きシーケンス。spine は出版のデフォルトの読み上げ順序を定義する。
Fallback chains - Reading System はレンダリング用のどちらかを選択できるコンテンツと等価なものとみなすことができるトップレベルのリソースの順序付きリストを定義するために出版するためのオプションの手段。
Bindings - スクリプトベースの実装をカスタム media type と関連付けるオプションの手段。
Package Document は次の条件をすべて満たさなければならない(must):
> XML Conformance で定義された XML 文書の適合性の制約を満たさなければならない(must)。
> 付録 A, Package Document スキーマで定義されている Package Document スキーマに対して妥当でなければならず、Package Document の定義で表現されるすべてのコンテンツの適合性の制約に準拠しなければならない(must)。
> Package Document のファイル名はファイル拡張子の .opf
を使用するべきである(should)。
Package Document は MIME media type application/oebps-package+xml
[RFC4839] を持っている。
EPUB Reading System は、次の条件をすべて満たしていなければならない(must):
> Package Document の定義で表現されるすべての Reading System の適合性の制約に準拠の Package Document を処理しなければならない(must)。
特に指定のない限り、このセクションで定義されているすべての要素の [XML] は名前空間 http://www.idpf.org/2007/opf
[XMLNS] にある。
package
要素package
要素は Package Document のルートの container であり、Publication のメタデータとリソースの情報をカプセル化する。
package
package
要素は Package Document のルート要素である。
version
[必須(required)]
出版物が準拠する EPUB 仕様のバージョンを指定する。
属性は、このバージョンの仕様に準拠していることを示すための値に 3.0
を持たなければならない(must)。
unique-identifier
[必須(required)]
パッケージの優先度、プライマリ、識別子を提供する dc:identifier
要素で識別する IDREF [XML]。
詳細については Publication Identifiers を参照されたい。
prefix
[省略可(optional)]
prefix の宣言メカニズムはこの仕様では予約されていない。
詳細については prefix
属性を参照されたい。
xml:lang
[省略可(optional)]
[XML] のセクション 2.12 Language Identification で定められているように、属性を含んでいる要素やその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する。
dir
[省略可(optional)]
含まれる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。
[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。
指定できる値は ltr
(左から右)または rtl
(右から左)である。
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
記述順序: metadata
[必須(required)]
, manifest
[必須(required)]
, spine
[必須(required)]
, guide
[省略可/廃止]
, bindings
[省略可(optional)]
metadata
要素metadata
要素は出版物のメタ情報をカプセル化する。
metadata
package
の最初の子要素であること(required)。
metadata
要素は、この仕様で定義された属性はない。
順序なし: dc:identifier
[1つ以上]
, dc:title
[1つ以上]
, dc:language
[1つ以上]
, DCMES Optional Elements
[0以上]
, meta
[1つ以上]
, OPF2 meta
[0以上]
, link
[0以上]
出版物が含まなければならない必須の最小限のメタデータは、Dublin Core Metadata Element Set [DCMES] からの3つの要素(title
、identifier
と language
)とDCMI Metadata Terms [DCTERMS] から modified
プロパティで構成されている。完全な最小限のメタデータセットのインスタンスについては、このセクションの最後にある例を参照されたい。
追加のオプションのメタデータは DCMES 省略可能要素や meta
要素を用いて表現される。
例
次の例はすべての出版物で必須になるメタデータの最小セットを表している。
<package … unique-identifier="pub-id"> … <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier> <dc:title>Norwegian Wood</dc:title> <dc:language>en</dc:language> <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta> </metadata> … </package>
identifier
要素[DCMES] identifier
要素には UUID、DOI、ISBN や ISSN などの EPUB Publication に関連付けられている単一の識別子が含まれている。
すべての metadata
セクションでは出版物の明白な識別子を含む少なくとも1つの identifier
要素を含めなければならない(must)。複数の identifier
要素が許可され、1つだけが package
要素の unique-identifier
属性を経由して Unique Identifier としてマークすることができる。
次の例では出版物の unique identifier
要素を示している。
<package … unique-identifier="pub-id"> <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier> … </metadata> </package>
この仕様は EPUB Publication の Unique Identifier とその特定のバージョンを一意に識別する識別子を明確に区別する(すなわち、同一の Manifestation の異なるバージョンを含む EPUB Publication を区別できるようにする)。ビット単位で同一である2つのコピーされた EPUB は同じバージョンであり、同じ最終更新日時を保持しなければならない(must)。ビット単位で同一でない場合、それらは別のバージョンを表し、別の最終更新日時を持たなければならない(must)。
パッケージ化された出版物の特定のバージョンを識別するために、Package Identifier は Publication の最終更新日時に Unique Identifier を組み合わせることによって構築することができる。Unique Identifier に影響を及ぼすことなく、バージョン間の変更は、マイナーなタイポグラフィやマークアップの訂正を含んでもよい(may)。新版になるような内容への重要な改訂は Unique Identifier の変更を必要とする。Package Identifier のセマンティクスと要件の詳細については Package Identifier を参照されたい。
この仕様では長さは少なくとも1文字であること以外は識別子に追加の制限または必要条件を強いません(must)。しかし、すべての識別子が完全修飾 URI であるよう、強く勧める(recommended)。
Reading System は値を処理する前に XML 仕様 [XML] で定義されているように、要素の値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)。
identifier
が確立されたシステムに適合しているまたは発行機関によって付与されているかどうかを判断するために Reading System はプロパティの値を解析するべきである(should)。(スキームが値から決定することができない、またはあいまいな結果につながる可能性がある場合など)追加の精度のために、Author は Reading System の識別を支援するために identifier-type
プロパティを付与することができる。含まれているときは、identifier-type
プロパティは identifier
を解析する値よりも優先するべきである(should)。
次の例ではある identifier
が identifier-type
プロパティを使用する DOI としてマークすることができる方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="pub-id">urn:doi:10.1016/j.iheduc.2008.03.001</dc:identifier> <meta refines="#pub-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">06</meta> … </metadata>
この仕様書は識別子に対する特定のスキームの使用を要求したり支持したりしない。また、プロパティの定義で指定された値を超える identifier-type
識別子には制限または要件を課すことはない。
EPUB Publication が別の出版物から派生しているときは、そのソースの出版物の識別子は、Publication のメタデータに含んでもよい(may)。その場合は DCMES source
要素を使用して表現しなければならない(must)。
title
要素[DCMES] title
要素は EPUB Publication に指定された名前のインスタンスを表している。
dc:title
http://purl.org/dc/elements/1.1/
metadata
の子要素であること(required)。繰り返し可
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
xml:lang
[省略可(optional)]
属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する([XML] のセクション 2.12 Language Identification で定める)。
dir
[省略可(optional)]
属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。
[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。
指定できる値は ltr
(左から右)または rtl
(右から左)である。
テキスト
すべての metadata
セクションでは、出版物のタイトルを含む少なくとも1つの title
要素を含めなければならない(must)。複数の title
要素は許可されているが title-type
プロパティをタイトルの種類(例えば、作品のメインタイトル、サブタイトル等)を示すために付与すべきである(should)。
次の例は、異なるタイトルの種類を指定する方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:title id="t1">A Dictionary of Modern English Usage</dc:title> <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta> <dc:title id="t2">First Edition</dc:title> <meta refines="#t2" property="title-type">edition</meta> <dc:title id="t3">Fowler's</dc:title> <meta refines="#t3" property="title-type">short</meta> … </metadata>
title-type
プロパティを追加する場合は Author が出版のための主要なタイトルを含んでいるときだけ title
要素を指定すべきである(should)。タイトルの種類を決定する手段が提供されない、または理解されている場合は、Reading System はメインタイトルとして、ドキュメント順の最初の title
要素を扱わなければならない(must)。この仕様は追加の title
要素がそのような状況でどう処理すべきかを定義しない。
表示や他のレンダリングの目的で自分の優位性を示すために、各 title
にオプションの display-seq
プロパティを付与させることもできる。
次の例は表示順序を示すための方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:title id="t1">The Red and the Black</dc:title> <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta> <meta refines="#t1" property="display-seq">1</meta> <dc:title id="t2">A Chronicle of the Nineteenth Century</dc:title> <meta refines="#t2" property="title-type">subtitle</meta> <meta refines="#t2" property="display-seq">2</meta> <dc:title id="t3">A Chronicle of 1830</dc:title> <meta refines="#t3" property="title-type">subtitle</meta> <meta refines="#t3" property="display-seq">3</meta> … </metadata>
本仕様は、長さが最低でも1文字でなければならない(must)、以外にタイトルには追加の制約もしくは要件を課していない。
XML 仕様 [XML] で定義されているように、Reading System は要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)。
例
次の例では"THE LORD OF THE RINGS, Part One: The Fellowship of the Ring"のタイトルの分類方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:title id="t1">The Fellowship of the Ring</dc:title> <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta> <dc:title id="t2">The Lord of the Rings</dc:title> <meta refines="#t2" property="title-type">collection</meta> <meta refines="#t2" property="group-position">1</meta> <dc:title id="t3">THE LORD OF THE RINGS, Part One: The Fellowship of the Ring</dc:title> <meta refines="#t3" property="title-type">extended</meta> … </metadata>
次の例では"The Great Cookbooks of the World: Mon premier guide de cuisson, un Memoire. The New French Cuisine Masters, Volume Two. Special Anniversary Edition"のタイトルの分類方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:title id="t1" xml:lang="fr">Mon premier guide de cuisson, un Memoire</dc:title> <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta> <meta refines="#t1" property="display-seq">2</meta> <dc:title id="t2">The Great Cookbooks of the World</dc:title> <meta refines="#t2" property="title-type">collection</meta> <meta refines="#t2" property="display-seq">1</meta> <dc:title id="t3">The New French Cuisine Masters</dc:title> <meta refines="#t3" property="title-type">collection</meta> <meta refines="#t3" property="group-position">2</meta> <meta refines="#t3" property="display-seq">3</meta> <dc:title id="t4">Special Anniversary Edition</dc:title> <meta refines="#t4" property="title-type">edition</meta> <meta refines="#t4" property="display-seq">4</meta> <dc:title id="t5">The Great Cookbooks of the World: Mon premier guide de cuisson, un Memoire. The New French Cuisine Masters, Volume Two. Special Anniversary Edition</dc:title> <meta refines="#t5" property="title-type">extended</meta> … </metadata>
language
要素[DCMES] language
要素は Publication content の言語を指定する。
すべての metadata
セクションには [RFC5646] に準拠した値を持つ少なくとも1つの language
要素を含めなければならない(must)。
次の例では出版物がアメリカ英語であることを示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:language>en-US</dc:language> … </metadata>
追加の language
要素が多言語の出版物のために含まれる場合はあるが、各要素の値は [RFC5646] に準拠しなければならない(must)。
XML 仕様 [XML] で定義されているように、Reading System は要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)。
[DCMES] の要素のセットからすべての要素 - 上記で定義された identifier
、language
や title
を除いては - が、オプションとして指定されている。これらの要素はすべて次の一般的な定義に準拠している:
contributor | coverage | creator | date | description | format | publisher | relation | rights | source | subject | type
http://purl.org/dc/elements/1.1/
metadata
の省略可能な子要素。繰り返し可能
id
[省略可能]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
xml:lang
* [省略可能]
属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する([XML] のセクション 2.12 Language Identification で定められる)。
dir
* [省略可能]
属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。
[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。
指定できる値は ltr
(左から右)または rtl
(右から左)である。
テキスト
xml:lang
属性と dir
属性は次の要素だけに許可される:contributor
, coverage
, creator
, description
, publisher
, relation
, rights
と subject
。
すべてのオプション [DCMES] の要素の値は長さが少なくとも1文字でなければならない(must)。
XML 仕様 [XML] で定義されているように、Reading System は要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)。
以下に詳述を除いてこの仕様書はこれらの要素のために [DCMES] の定義を変更しない。
DCMES contributor
要素
contributor
要素は出版物の内容の作成に二次的な役割を果たした人物、組織などの名前を表すために使用される。
contributor
要素の使用は、次のセクションで説明する他のすべての点で creator
要素の使用と同じである。
DCMES creator
要素
creator
要素は、出版物のコンテンツを作成するための責任者、組織、等の名前を表している。role
プロパティは、作成者がコンテンツの制作に果たした役割を示すために、要素に付加することができる。
次の例では MARC relators term を使用して Author などの creator
を表現する方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator> <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta> … </metadata>
Reading System が User にそれを提示できるように、creator
要素に作成者の名前が含まれているべきである(should)。file-as
プロパティは正規化された名前を含んで追加されるかもしれない。また、alternate-script
プロパティは別の言語またはスクリプトで作成者の名前を表すために使用することができる。
次の例では作成者の名前を処理しレンダリングを容易にするために含めることができる様々な方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator> <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta> <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta> <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta> … </metadata>
出版物は複数の作成者がある場合はそれぞれが別々の creator
要素に含まれるべきである(should)。creator
名をレンダリングする順序は display-seq
プロパティを使用して指定するべきである(should)。
次の例では creator
要素の表示順序を指定する方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:creator id="creator01">Lewis Carroll</dc:creator> <meta refines="#creator01" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta> <meta refines="#creator01" property="display-seq">1</meta> <dc:creator id="creator02">John Tenniel</dc:creator> <meta refines="#creator02" property="role" scheme="marc:relators">ill</meta> <meta refines="#creator02" property="display-seq">2</meta> … </metadata>
クリエイターの優位性を確立する手段が含まれていない場合、Reading System は creator
要素の順序を使用しなければならない(must)。
二次貢献者は DCMES の contributor
要素を使って表現されるべきである(should)。
DCMES date
要素
date
要素は EPUB Publication の刊行日を定義するために使用されなければならない(must)。刊行日は [DCTERMS] modified
プロパティを使用して含めなければならない(must) last modified date(内容が変更された最後の日時)と同じではない。
EPUB 2 Reading System に準拠するために、日付文字列は Date and Time Formats に準拠するべきである(should)。
次の例では刊行日が記載されている。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:date>2000-01-01T00:00:00Z</dc:date> … </metadata>
追加の日付は [DCTERMS] や類似の語彙で利用可能である特別な日付用のプロパティで表現されるべきである(should)。
刊行日は出版のすべてのインスタンスに共通であってもよいし、(たとえば出版はオンデマンドで生成される場合)インスタンスからインスタンスに変更されてもよい。
1つの date
要素のみ許可されている。
DCMES source
要素
source
要素はこの EPUB Publication の派生元のソースの公開の識別子を指定するために使用されなければならない(must)。
次の例では出版物の ISBN 識別子と共に派生元の印刷物の ISBN 識別子を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier> <meta refines="#isbn-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta> <dc:source id="src-id">urn:isbn:9780375704024</dc:source> <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta> … </metadata>
source
要素は出版物のページ付けの印刷ソースが決定されるのを許可している。
1つの source
要素のみ許可される。
DCMES type
要素
type
要素は指定された出版物が特殊な種類(例えば EPUB 形式にパッケージ化された注記や辞書)であることを示すために使用される。
しかしながら本仕様はこの要素の値を定義していない。特殊な出版物の種類の開発、およびそれらを表現するために正式な識別子の割り当ては本仕様とは無関係に生じると思われる。
1つの type
要素のみ許可される。
meta
要素meta
要素は、パッケージもしくはコンテンツとそのメタデータの精密化について主要なメタデータの表現を許可するパッケージメタデータを含める一般的な手段を提供する。
meta
metadata
の子要素。繰り返し可能
property
[必須(required)]
詳細については語彙の関連付けメカニズムを参照してください。
refines
[コンテキストに依存]
この要素で増やされる表現または資源を識別する。属性の値は記述対象リソースまたは要素を指す相対 IRI [RFC3987] でなければならない(must)。
refines
属性は表現されるメタデータの種類に応じて省略可能である。省略した場合 meta
要素は primary expression を定義する。
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
scheme
[省略可(optional)]
要素の値が取り出されるソースを示す property のデータ型の値。
テキスト
各 meta
要素の property
属性は表現の中で行われるステートメントを定義し、要素のテキストコンテンツはアサーションを表すメタデータの表現を定義する。
本仕様では meta
要素を使用して定義することができるメタデータの表現の2つの種類が定義されている:
primary expression は meta
要素で定義された表現が EPUB Publication のいくつかの側面を確立するものである。refines
属性を省略した meta
要素は基本式を定義する。
subexpression は meta
要素で定義された表現をその refines
属性で参照される表現またはリソースの意味を拡張するものである。subexpression は、たとえば、期間を表すことでメディアクリップを精密化したり、個人の役割を定義ことで作成者や貢献者を詳細に述べてもよい(may)。
Subexpressions は primary expressions とリソースを精密化することに限定されず、それによって情報のチェーンを作成し、他 subexpressions の意味を絞り込むために使用することができる。
[DCMES] 要素の全ては primary expression を表し、meta
要素の subexpression による精密化を許可する。
この仕様は property
属性で使用するための語彙の集合を予約しますが、単語のための接頭辞を宣言される限り、任意の語彙からの用語を使用してもよい(may)。
meta
要素の値が得られるシステムまたはスキームを識別するのに scheme
属性が用いられる。scheme 属性の値はスキームを定めるリソースへ解決する property データ型である。
次の例では subexpression が Author を表すことを示すために creator
に添付することができる方法を示している。scheme
は値が MARC relators term から引き出されていることを示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator> <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta> … </metadata>
Reading System が scheme
属性の値を認識しない場合、それは文字列として要素の値を扱うべきである(should)。
Reading System は認識しない表現を定義する property
属性を含んでいるすべての meta
要素を無視すべきである(should)。未知の表現に遭遇するときに Reading System は失敗してはならない(must not)。
Package Identifier が構築されることを保証にするために metadata
要素は出版物のために [DCTERMS] modified
プロパティを定義している meta
要素を正確に一つだけ含まなければならない(must)。追加の modified
プロパティは含んでもよい(may)が、異なる題目を持たなければならない(must)。例えば、要素もしくはリソースを指す refines
属性を含めなければならない(must)。
追加の modified
プロパティが含まれるかもしれないが、それは別の主題を持たなければならない(must)。(すなわちそれらは要素またはリソースを指す refines
属性を含めなければならない(must))。
すべての meta
要素は空白の正規化後の長さが少なくとも1つ以上の文字の値を表現しなければならない(must)。
個々のプロパティが明示的に別の空白の正規化アルゴリズムを定義している場合を除き、Reading System はさらにそれらを処理する前に XML 仕様 [XML] で定義されているように、meta
要素の値からすべての末尾の空白を取り除かなければならない(must)。
例
次の例は典型的な出版物が含でいるメタデータのより完全なセットを表している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> … <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier> <meta refines="#pub-id" property="identifier-type" scheme="xsd:string">uuid</meta> <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier> <meta refines="#isbn-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta> <dc:source id="src-id">urn:isbn:9780375704024</dc:source> <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta> <dc:title id="title">Norwegian Wood</dc:title> <meta refines="#title" property="title-type">main</meta> <dc:language>en</dc:language> <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator> <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta> <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta> <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta> <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta> </metadata>
次の例はメタデータの管理者によって発行された識別子を示している。
<package version="3.0" unique-identifier="pub-id" xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf"> <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:1234-5678</dc:identifier> <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier> <meta refines="#isbn-id" property="meta-auth" id="meta-authority-01">Metadata Authority Inc.</meta> <link refines="#meta-authority-01" rel="xml-signature" href="../META-INF/Signatures.xml#MAI-Signature"/> … </metadata> </package> <!-- in Signatures.xml --> <signatures> <Signature Id="MAI-Signature" xmlns="http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#"> … </Signature> </signatures>
meta
要素 (OPF2) [OBSOLETE][OPF2]で定義されている meta
要素は廃止され、新たな meta
要素で置き換えられますが、前方互換性の目的のための metadata
要素の省略可能な再現性の子要素として含めてもよい(may)。
EPUB3 Reading System はこの要素を無視しなければならない(must)。
link
要素link
要素はメタデータの記録など出版物とリソースを関連付けるために使用される。
link
metadata
の子要素。繰り返し可能
href
[必須(required)]
リソースへの絶対または相対 IRI [RFC3987] を参照。
rel
[必須(required)]
property 値のリストをスペースで区切る。
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
refines
[省略可(optional)]
この要素によって拡張される表現またはリソースを識別する。属性の値は記述対象リソースまたは要素を指す相対 IRI [RFC3987] でなければならない(must)。
refines
属性が省略された場合、表現がその EPUB Publication 全体に適用される。
media-type
[省略可(optional)]
link
が参照するリソースの種類と形式を指定するメディアタイプ [RFC2046] 。
空
metadata
要素は 0 個以上の link
要素を含めてもよい(may)。
link
要素の href
属性はリソースの場所を識別し(container ファイル内に含めるのはオプションである)、rel
属性には(すなわち refines
属性で指定された出版物やプロパティとの関係)リソースの性質を定義している。Reading System はこれらのリソースを解決する必要はない。本仕様書で認識されているリソースタイプのリストについては Metadata link
プロパティを参照されたい。
link
要素の href
属性によって識別されるリソースは manifest 内の item
として表現してはならない(must not)。
link
要素がメタデータレコードを参照するときに、競合した場合のために Package Document の metadata
要素でインラインに定義されているメタデータに優先順位を指定しなければならない(must)。
参照されるリソースが別のメタデータ項目に適用される場合(例えばメタデータ管理者に XML Signature [XML DSIG Core] を結びつけるため)は、オプションの refines
属性を添付することができる。属性が存在しない場合、リソースは Publication 全体に適用される。
Reading System は rel
属性で定義されているリソースの関係を認識しない場合は link
要素を無視すべきである(should)。
例
次の例では出版物と3つのメタデータリソース(ONIX record、XMP record と情報の Web ページ)を関連付けるために使用される link
要素を示している。foaf
は定義済み接頭辞ではないとしてメタデータの拡張メカニズムが語彙を関連付けるために採用されていることに注意されたい。
<package … prefix="foaf: http://xmlns.com/foaf/spec/"> <metadata> … <link rel="onix-record" href="http://example.org/onix/12389347"/> <link rel="xmp-record" href="http://example.org/xmp/12389347"/> <link rel="foaf:homepage" href="http://example.org/book-info/12389347" /> … </metadata> … </package>
manifest
要素manifest
要素は EPUB Publication を構成する Publication Resource を item
要素によって表される各項目の完全なリストを提供する。
本仕様は国際化されたリソースの命名規則をサポートし、要素と属性は、参照する Publication Resource は IRI をそれらの値として受け入れている。URI のみを受け入れる古い Reading Systems との互換性のためにリソース名は ASCII 文字セットに制限すべきである(should)。
item
要素item
要素は Publication Resource を表している。
item
manifest
の子要素。繰り返し可能
id
[必須(required)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
href
[必須(required)]
IRI [RFC3987] は item
で記述された Publication Resource の場所を指定する。
media-type
[必須(required)]
メディアタイプ [RFC2046] は item
で記述された Publication Resource の資源の種類と形式を指定する。
fallback
[条件付きで必須]
非 Core Media Typeのフォールバックを識別する IDREF [XML]。
詳細は Manifest Fallbacks を参照されたい。
properties
[省略可(optional)]
property 値のリストをスペースで区切る。
この仕様で定義されたプロパティのセットは Manifest item
プロパティを参照されたい。
media-overlay
[省略可(optional)]
item
に記述されたリソースのために Media Overlay Document を識別する IDREF [XML]。
詳細はパッケージング [MediaOverlays30] を参照されたい。
空
manifest
の各 item
要素は href
属性で提供されてる IRI で Publication Resource を識別する。IRI は絶対 IRI または相対 IRI でもよい。相対 IRI の場合、Reading System は絶対 IRI を解決するときに、ベースとして Package Document の IRI を使用しなければならない(must)。結果として生成された絶対 IRI は manifest
のスコープ内で一意でなければならない(must)。
すべての Publication Resources はそれらが EPUB Container に含まれているかあるいはリモートにあるかどうかにかかわらず、manifest から参照されなければならない(must)。リソースの場所に関するメディアタイプ固有の要件については Publication Resource の位置を参照されたい。
item
要素で識別される Publication Resource は media-type
属性で提供される MIME media type から推測される該当する仕様に準拠しなければならない(must)。Core Media Type Resource は EPUB Core Media Types で指定されたメディアタイプを使用しなければならない(must)。
制限とフォールバック で定義されているように、すべての Foreign Resource はフォールバックを提供しなければならない(must)。
すべての Publication Resources は item
要素の properties
属性を通して Manifest item
プロパティで定義されている該当する記述メタデータのプロパティを宣言しなければならない(must)。正確に1つの item
が nav
プロパティを使用して EPUB Navigation Document として宣言しなければならない(must)。
Reading System は認識しないすべての記述メタデータのプロパティを無視しなければならない(must)。
manifest は自己参照ではありません:それは Package Document 自体を参照する item
要素を含めてはならない(must not)。
manifest における item
要素の順序は重要ではない。コンテンツ文書の提示順序は spine
によって提供される。
例
次の例は Core Media Type Resource だけが含まれている manifest
を示している。
<manifest> <item id="nav" href="nav.xhtml" properties="nav" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="intro" href="intro.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c1" href="chap1.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c1-answerkey" href="chap1-answerkey.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c2" href="chap2.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c2-answerkey" href="chap2-answerkey.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c3" href="chap3.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="c3-answerkey" href="chap3-answerkey.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="notes" href="notes.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="cover" href="./images/cover.svg" properties="cover-image" media-type="image/svg+xml"/> <item id="f1" href="./images/fig1.jpg" media-type="image/jpeg"/> <item id="f2" href="./images/fig2.jpg" media-type="image/jpeg"/> <item id="css" href="./style/book.css" media-type="text/css"/> <item id="pls" href="./speech/dict.pls" media-type="application/pls+xml"/> </manifest>
次の例は、二つの Foreign Resource の参照およびコンテンツの選択肢を提供する fallback chain mechanism のメカニズムを使用している manifest
を示している。fallback chain は Core Media Type で終了する。
<manifest> <item id="item1" href="chap1_docbook.xml" media-type="application/docbook+xml" fallback="fall1"/> <item id="fall1" href="chap1.xml" media-type="application/z3986-auth+xml" fallback="fall2" /> <item id="fall2" href="chap1.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> … </manifest>
properties
属性の使用については Manifest item properties の例も参照されたい。
spine
要素spine
要素は、manifest item
references の順序付きリストを定義することで、EPUB Publication コンテンツのデフォルトの読み上げ順序を定義する。
spine
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
toc
[省略可(optional)]
NCX
の置き換えを表す manifest の item
を識別することを意味する IDREF [XML]
詳細については NCX の廃止 を参照されたい。
page-progression-direction
[省略可(optional)]
Publication のコンテンツフローの全体の送り方向。
指定できる値は ltr
(左から右)、rtl
(右から左)と default
。
default
値が指定されている場合、Author は望む送り方向を表現していないので Reading System は、レンダリング方向を選んでもよい(may)。属性が指定されていない場合は、この値を想定しなければならない(must)。
複数の itemref
要素。[必須(required)]
spine
は、実行を補助する参照されていないコンテンツ項目を含む manifest
に記載されている Publication Resource の順序付けされたサブセットを表している。
Reading System は含まれている spine
によって定義された順序で Publication をレンダリングするための手段を提供しなければならない(must):1)Publication の主な読み上げ順序の最初として、spine
で最初のプライマリ(linear='yes'
)item
の認識。2)spine
で指定された順序で連続する主要な項目をレンダリング。
page-progression-direction
属性は出版物のグローバルな流れの方向を定めているが、個々のコンテンツの文書とコンテンツ文書の部分は、この設定を(例えば、direction
と writing-mode
の CSS プロパティを介して)上書きしてもよい(may)。Reading System は(例えばボタンまたは代替スタイルシートの適用を可能にする設定で)のデフォルトの方向を上書きするためのまたメカニズムを提供してもよい(may)。
NCX の廃止
[OPF2] で定義されている NCX の機能は、EPUB Navigation Document [ContentDocs30] に取って代わられている。EPUB 3 Publication は EPUB2 Reading System の上位互換性のために NCX を(OPF2.0.1 で定義されている)を含めてもよいが(may)、EPUB 3 Reading System は EPUB Navigation Document を支持して NCX を無視しなければならない(must)。
itemref
要素
spine
の子要素の itemref
要素は Publication Resource の順次リストを表している。(典型的な EPUB Content Document)itemref
要素の順序は、出版物のデフォルトの読み上げ順序を定義する。
itemref
spine
の子要素。繰り返し可
idref
[必須(required)]
linear
[省略可(optional)]
参照先のコンテンツが主であるかどうかを指定する。
属性の値は、 yes
または no
でなければならない(must)。デフォルト値は yes
である。
id
[省略可(optional)]
要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)。
properties
[省略可(optional)]
property の値はリストをスペースで区切られたリストである。
この仕様で定義されたプロパティのセットに対して、Spine itemref
プロパティを参照されたい。
空
各 itemref
要素は idref
属性を経由して manifest の item
を参照しなければならない(must)。
参照される各 manifest の item
は a)EPUB Content Document または b)Publication Resource の別の型のいずれかでなければならない(must)。 b は Core Media Type Resource または Foreign Resourceであるかどうか関係なく、その fallback chain の中に EPUB Content Document が含まれていなければならない(must)。
EPUB Navigation Document は EPUB Publication に必須とされていますが、spine
に含めるのは省略可能である。
itemref
要素の linear
属性は参照された item が spine
の中で主(yes
)または補助(no
)であるかをを示している。この属性は Reading Systems は可能性がある補足的なコンテンツから、本文の内容のプレゼンテーションを区別するために有効にするために使用してもよい(may)。例えば、ポップアップウィンドウに表示または聴覚的な演出から省略。
Spine itemref
プロパティで定義されているもののように、該当する記述的なメタデータのプロパティは properties
を経由して宣言するべきである(should)。
Reading System は認識しない properties
属性で表現されるすべてのメタデータプロパティを無視しなければならない(must)。
例
次の例は上記の manifest の例に対応する spine
の要素を示している。
<spine page-progression-direction="ltr"> <itemref idref="intro"/> <itemref idref="c1"/> <itemref idref="c1-answerkey" linear="no"/> <itemref idref="c2"/> <itemref idref="c2-answerkey" linear="no"/> <itemref idref="c3"/> <itemref idref="c3-answerkey" linear="no"/> <itemref idref="notes" linear="no"/> </spine>
guide
要素 [廃止]
guide
要素 [OPF2] は EPUB Navigation Document の landmarks
機能により時代遅れになっている。
詳細については landmarks nav 要素 [ContentDocs30] を参照してください。
Author は EPUB2 Reading System との上位互換性のために Package Document の guide
要素を含んでもよい(may)。その EPUB Navigation Document は landmarks
機能を含む EPUB 3 Publication で提供されているときに EPUB3 Reading System は、ガイドの要素を無視しなければならない(must)。
bindings
要素bindings
要素はこの仕様によってサポートされていないメディアタイプのためのカスタムハンドラのセットを定義している。
package
要素は多くても1つの bindings
要素を含めてもよい(may)。
bindings
要素は特に [HTML5] object
要素の固有のフォールバックメカニズムを使用して、より洗練されたフォールバックを含むように Author のための手段を提供する。 bindings
要素が存在するとき、参照サポートされていないメディアタイプの object
要素を取り扱うために、スクリプトをサポートする Reading System は bindings
要素を利用しなければならない(must)。
それぞれの bindings
要素の子にあたる mediaType
要素は出版物の XHTML Content Documentで参照されている外部のメディアタイプのいずれかの固有のハンドラを定義する。
サポートされていないメディアタイプが文書の処理中に検出されると Reading System はフォールバックの処理の他の種類を試行する前に)一致する各 mediaType
要素の media-type
属性をチェックすることによって bindings
要素のハンドラをルックアップしなければならない(must)。一致が見つかった場合、要素の handler
属性で参照される XHTML Content Document は参照されるリソースの代わりにインスタンス化しなければならない(must)。一致が見つからない場合は Reading System は、通常のフォールバック処理を継続して使用してください(should)。(つまり object
の固有のフォールバックをチェック)
それは次のパラメータを使用して object
要素の data
属性から参照されているかのように Reading System は指定されたハンドラをインスタンス化しなければならない(must):
src
値はリソースへの IRI [RFC3987] (すなわち object
要素の data
属性の値)でなければならない(must)。
type
値はリソースのメディアタイプ(すなわち object
要素の media-type
属性の値)でなければならない(must)。
object
要素の任意の追加した子 param
要素も同様に新しいパラメータ名として param
の name
属性、新しい値として value
属性を使用しなければならない(must)。
たとえば次の外部メディアタイプを含む object
要素は:
<object data="horse.ogg" media-type="audio/ogg"/> <param name="autoplay" value="false"> </object>
次のクエリ文字列の結果になり、処理後は XHTML Content Document のハンドラに送信される:
src=horse.ogg&type=audio/ogg&autoplay=false
生成されるクエリ文字列に含まれるすべての IRI 予約語と <
, >
, "
, space
, {
, }
, |
, \
, ^
, `
を加えた文字は [RFC3987] の通りにエンコード・デコードされなければならない(must)。
bindings
要素よって扱われるメディアタイプを参照する object
要素は spine によって参照された XHTML Content Document のみ処理をします(すなわちそれらは container-constrained scripting contexts で無視されます)。
例
次の部分的な例では bindings をスライドショーを提供するために使用する方法を示している。
以下の Package Document を持つ出版物を考えている:
<package …> … <manifest> <item id="pict1" href="images/Pict1.jpg" media-type="image/jpeg"/> … <item id="content" href="content.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/> <item id="impl" href="impl.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" properties="scripted"/> <item id="slideshow" href="slideshow.xml" media-type="application/x-demo-slideshow"/> </manifest> <bindings> <mediaType handler="impl" media-type="application/x-demo-slideshow"/> </bindings> … </package>
そして以下の内容は content.xhtml
ファイル:
<html …> … <body> … <object data="slideshow.xml" type="application/x-demo-slideshow"> <img src="images/Pict1.jpg"/> <img src="images/Pict2.jpg"/> <img src="images/Pict3.jpg"/> <img src="images/Pict4.jpg"/> </object> … </body> </html>
そして以下の内容は slideshow.xml
ファイル:
<slides> <slide src="images/Pict1.jpg" dur="3"/> <slide src="images/Pict2.jpg" dur="3"/> <slide src="images/Pict3.jpg" dur="3"/> <slide src="images/Pict4.jpg" dur="3"/> </slides>
User の Reading System の機能に応じて、それらは次のいずれかの演出のスライドショーが表示するとおもわれる:
Reading System はネイティブのスライドショー形式をサポートしている場合、slideshow.xml
で指定されている画像の回転セットをレンダリングする。
Reading System がスライドショーのメディアタイプをサポートせず、スクリプトをサポートする場合、スクリプトフォールバックのために Package Document 内の bindings
要素を確認することができる。そこにはハンドラのドキュメント(impl.xhtml
)を含む item
要素への参照が見つかるとおもわれる。Reading System は現在(ソースは示していない)スライドショーの JavaScript と同等のものをレンダリングするためにこの文書をロードすることができる。
Reading System がスライドショーのメディアタイプをサポートしておらずまたスクリプティングもサポートしていない場合、それは object
要素で指定されたフォールバック画像を使用して、すべての画像の静的なセットを表示するとおもわれる。
mediaType
要素mediaType
要素はあるハンドラ XHTML Content Document と Foreign Resource メディアタイプを結びつける。
mediaType
bindings
の子要素。繰り返し可能
空
bindings
要素のそれぞれの子要素 mediaType
は media-type
属性でユニークなコンテンツタイプを定義しなければならず(must)、指定したメディアタイプは Core Media Type であってはならない(must not)。
必要な handler
属性は、このメディアタイプのデフォルトの実装の manifest
内の item
ID [XML] を参照する必要がある。参照される item
は XHTML Content Document でなければならない(must)。
ハンドラとして指定されたすべての XHTML Content Document はその manifest item
要素の properties
属性で設定された scripted
プロパティを持たなければならない(must)。
Package Document の author は唯一の、ある特定の EPUB Publication に一意である主要な識別子を含む責任がある。Unique Identifier は選択されたまたは割り当てられているかどうかに関わらず、パッケージのメタデータの dc:identifier
要素に格納する必要があり、package
要素の unique-identifier
属性の Unique Identifier として参照されなければならない(must)。
静的(固定)ではないが Publication の Unique Identifier の変更はできる限り、めったに行わないようにするべきである(should)。メタデータを更新するときや誤植を直すとき、Publication に他のマイナーな変更をするときは、新しい識別子を付与するべきではない(should not)。
Unique Identifier が参照し配布目的のために両方の最大の永続性を持つように意図されているので、EPUB Publication の Unique Identifier は通常、パッケージまたはその内容にそれぞれのマイナーリビジョンで一般的に変わってはいけません(should not)。通常、出版物の各リリースは新しいバージョンを一意に識別できる必要があるが、これは結果として変更可能であり、かつ信頼性の高い Unique Identifier という相反する要求が生じる。
Unique Identifier を変更せずにマイナーな修正とリリースを識別する課題を是正するために、この仕様は Package Identifier のセマンティクスを定義して、または同じ Unique Identifier を持つ出版物を識別し、連続した順序を示す手段を定める。Package Identifier はパッケージの metadata
セクションの実際のプロパティではなく、メタデータの二つの必須の部分である Unique Identifier と Publication の最終修正日付から得られる値である。
一緒になる合計値は EPUB Manifestation の任意の特定のバージョンを区別するために使用できる一意の識別子を表している。Package Identifier が構築できることを保証するために出版物は最後の変更日を(meta を参照)を含む正確に1つの [DCTERMS] modified
プロパティが含まれなければならない(must)。このプロパティの値は XML Schema [XSD-DATATYPES] dateTime に準拠する日付の形でなければならない(must):
CCYY-MM-DDThh:mm:ssZ
変更日は協定世界時(UTC)で表現され、 Z
タイムゾーンインジケータで終了しなければならない(must)。
パッケージ・メタデータの一部でない、リファレンスをつけていて他の目的のために、識別子のすべての文字列表現が区切り文字としてアットマーク(@
)を使って構成されること(すなわち id@
date の形)を仕様は義務づける。文字列を連結するときに空白が含まれてはならない(must not)。
次の例は Unique Identifier と変更日が Package Identifier を形成するために組み合わされる方法を示している。
<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier> <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta> … </metadata> results in the Package ID: urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809@2011-01-01T12:00:00Z
これらの識別子は任意の文字列の値でもよく(may)、区切り文字が Unique Identifier の中に生じてもよい(may)可能性があることに注意されたい。その故に Package Identifier はその構成部分に分解するときに最後の @ 記号の箇所で分割しなければならない(must)。
Package Identifier は Unique Identifier を優先しないが、同じ出版物の異なるバージョンを区別し、流通チャネルや Reading System によって識別することができる手段を意味する。タイムスタンプの必須形式を受け継ぐことで、識別子の正確な知識なしに出版物を連続する年代順に配置することもできる。
従って出版物のセットは Package Identifier によって、それらが同じ出版物の同じバージョンか、一つの出版物の異なるバージョンか、異なっていて類似した出版物の組合せをかどうかを判断する為に調べられることができる。
このセクションは参考情報である。
property
、properties
、rel
と scheme
属性はメタデータ語彙の用語を表すために property のデータ型を使用する。CURIE [RDFa10] と同様に property のデータ型はコンパクトなフォームで IRI [RFC3987] を表し、標準化された語彙のメタデータ作成を簡略化する。
プロパティ値は接頭辞と参照の組み合わせにより表現される。接頭辞とは、(リテラルまたは暗黙的かを問わず)一般的にある用語の語彙に解決される IRI の簡略マッピングである。接頭辞をその IRI 表現に変換し参照と組み合わせると、結果として IRI は通常、用語についての人間および/または機械可読な情報を含んでいる語彙内のフラグメントに解決される。
プロパティ値の処理に Reading System を支援するために接頭辞をマップするための IRI を確立する手段が必須であり、この仕様は、次の3つのメカニズムを定義しています:
デフォルトの語彙はパッケージのメタデータでその用語を使用するために宣言する必要がない語彙であり、その用語は常に接頭辞が付かないようにしなければならない(must)。
パッケージのメタデータを含めることを容易にするために、この仕様は Package Document のデフォルトの語彙として Package Metadata Vocabulary を定義している。
property の値に接頭辞が含まれていない場合、IRI [RFC3987] stem http://idpf.org/epub/vocab/package/#
は結果の IRI を生成するために使用しなければならない(must)。
パッケージのメタデータ語彙に関連付けられた IRI は、prefix
属性を使用して接頭辞を割り当ててはならない(must not)。
この仕様では排他的にパッケージのメタデータで使用するために次の接頭辞のセットを定義する。
Prefix | IRI |
---|---|
dcterms | http://purl.org/dc/terms/ |
marc | http://id.loc.gov/vocabulary/ |
media | http://www.idpf.org/epub/vocab/overlays/# |
onix | http://www.editeur.org/ONIX/book/codelists/current.html# |
xsd | http://www.w3.org/2001/XMLSchema# |
前の表に記載されている接頭辞は prefix
属性の宣言のメカニズムを使用して再宣言してはならない(must not)。同様に、各接頭辞に関連付けられた IRI は別の接頭辞に割り当ててはならない(must not)。
prefix
属性prefix
属性は仕様で予約されていない追加の接頭辞のマッピングを定義する。
prefix
属性の値は1つまたは複数の接頭辞から IRI へのマッピングの空白で区切ったリストの形である:
prefixes | = |
mapping , { whitespace, { whitespace } , mapping } ; | |
mapping | = |
prefix , ":" , space , { space } , ? xsd:anyURI ? ; | |
prefix | = |
? xsd:NCName ? ; | |
space | = |
#x20 ; | |
whitespace | = |
(#x20 | #x9 | #xD | #xA) ; |
次の例ではフレンドの Friend (foaf
) と prefix 属性を使用して宣言されている DBPedia (dbp
) ボキャブラリの prefix
属性を示している。
<package … prefix="foaf: http://xmlns.com/foaf/spec/ dbp: http://dbpedia.org/ontology/"> … </package>
prefix
属性は標準の語彙や定義済みの接頭辞を再定義するために使用してはならない(must not)。
接頭辞 '_' は RDFa [RDFa10] の処理と将来の互換性のために予約されているので、定義してはならない(must not)。
property のデータ型は IRI [RFC3987] を表現するコンパクトな手段であり、コロンで参照から分離されたオプションの接頭辞で構成されている。
property | = |
[ prefix , ":" ] , reference; | |
prefix | = |
? xsd:NCName ? ; | |
reference | = |
? irelative-ref ? ; | /* as defined in [RFC3987] */ |
property のデータ型は [RDFa10] で定義されている CURIE のデータ型から派生し CURIE のサブセットを表している。
次の例では接頭辞の dcterms
とリファレンスの modified
で構成されるプロパティの値を示している。
<meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta>
処理後のプロパティは次の IRI のように展開される:
http://purl.org/dc/terms/modified
dcterms
:接頭辞が予約済みの接頭辞で IRI http://purl.org/dc/terms/
にマップされる。
接頭辞がプロパティの値から省略された場合、表現される基準は標準の語彙の用語を表している。
次の例では標準の語彙から取られたプロパティの値を示している。
<meta … property="role">aut</meta>
このプロパティは以下のように展開される:
http://idpf.org/epub/vocab/package/#role
これは標準の語彙の IRI が参照と連結されている場合である。
上記の定義が妥当であっても、空の文字列は妥当なプロパティの値ではない。
Reading System がプロパティから IRI [RFC3987] を作成するには次の規則を使用しなければならない(must):
プロパティが参照のみで構成されている場合、IRI は標準の語彙に関連する IRI の語幹を参照に連結することによって得られる。
プロパティが接頭辞と参照から構成されている場合は、IRI が接頭辞に関連付けられた IRI の語幹を参照に連結することによって得られる。一致する接頭辞が定義されていない場合、プロパティは無効である。
結果の IRI は [RFC3987] に妥当でなければならない(must)。しかし Reading System はこの IRI を解決する必要はない。
このセクションは参考情報である。
以下のセクションはパッケージ・メタデータで使用するために一組のプロパティを定めて、参照できる語彙を構成している。この語彙は、パッケージ・メタデータでこの仕様によって非接頭辞を付けられた語の用法のために予約されている標準の語彙である。
この語彙で定義されているプロパティは、ベース IRI http://idpf.org/epub/vocab/package/#
を使用して参照可能である。
meta
プロパティmeta
要素のプロパティは、詳細の追加レベルを提供することにより、出版物のメタデータを拡張する。
これらのプロパティは、それぞれの親の meta
要素の refines
属性で補強したり、リソースを参照しなければならない(must)。
次の表は詳細利用可能なプロパティの詳細である。
> alternate-script |
|
概要: |
このプロパティは、国際化目的のために |
許容された値: | xsd:string |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta> |
> display-seq |
|
概要: |
|
許容された値: | xsd:unsignedInt |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <meta refines="#t2" property="display-seq">1</meta> |
> file-as |
|
概要: | file-as プロパティは、ソートするための関連するプロパティの正規化形式を提供する。 |
許容された値: | xsd:string |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta> |
> group-position |
|
概要: |
出版物は、複数のグループに属することができる。 |
許容された値: | 単一の xsd:unsignedInt または小数点で区切られた数字(例えば、 1 や 2.2.1 )。 |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <meta refines="#t3" property="group-position">2</meta> |
> identifier-type |
|
概要: |
|
許容された値: | xsd:string |
拡張できる対象: | identifier |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
例: | <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta> |
> meta-auth |
|
概要: | meta-auth プロパティは、パッケージ・メタデータのインスタンスに対して責任がある関係者や権限の名前を提供する。 |
許容された値: | xsd:string |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <meta refines="isbn-id" property="meta-auth" id="meta-authority-01">Metadata Authority Inc.</meta> |
> role |
|
概要: |
|
許容された値: | xsd:string |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
拡張できる対象: | contributor , creator |
例: | <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta> |
> title-type |
|
概要: |
|
許容された値: | xsd:string |
拡張できる対象: | title |
個数: | メタデータセクション内: 他のメタデータに付ける場合: |
例: | <meta refines="#title" property="title-type">main</meta> |
link
プロパティ次の表は、 metadata
の link
要素の rel
属性に使用するプロパティを定義する。
> marc21xml-record |
|
概要: | marc21xml-record プロパティが参照されるリソースは、MARC21 レコード [MARC21XML] であることを示している。 |
個数: | 0または1つ |
拡張できる対象: | 単一の出版物に適用される。refines 属性が存在する場合に使用してはならない(must not)。 |
例: | <link rel="marc21xml-record" href="pub/meta/nor-wood-marc21.xml"/> |
> mods-record |
|
概要: | mods-record プロパティが参照されるリソースは MODS レコード [MODS] であることを示している。 |
個数: | 0または1つ |
拡張できる対象: | 単一の出版物に適用される。refines 属性が存在する場合に使用してはならない(must not)。 |
例: | <link rel="mods-record" href="pub/meta/nor-wood-mods.xml"/> |
> onix-record |
|
概要: | onix-record プロパティが参照されるリソースは ONIX レコード [ONIX] であることを示している。 |
個数: | 0または1つ |
拡張できる対象: | 単一の出版物に適用される。refines 属性が存在する場合に使用してはならない(must not)。 |
例: | <link rel="onix-record" href="pub/meta/nor-wood-onix.xml"/> |
> xml-signature |
|
概要: |
|
個数: | 0または1つ |
拡張できる対象: | すべてのプロパティ |
例: | <link refines="#meta-authority-01" rel="xml-signature" href="../META-INF/signatures.xml#MAI-Signature"/> |
> xmp-record |
|
概要: | xmp-record プロパティが参照されるリソースは XMP レコード [XMP] であることを示している。 |
個数: | 0または1つ |
拡張できる対象: | 単一の出版物に適用される。refines 属性が存在する場合に使用してはならない(must not)。 |
例: | <link rel="xmp-record" href="pub/meta/nor-wood-xmp.xml"/> |
item
プロパティ次の表は、 manifest
の item
要素の properties
属性で使用するためのプロパティを定義する。
適用対象
フィールドが指定されたプロパティが上で指定されるかもしれない Publication Resource の種類(複数可)を示し、個数
フィールドは、プロパティは Package Document のスコープ内に出現する回数を示し、使用法
フィールドには、使用条件を示さなければならない(must)
> cover-image |
|
概要: | cover-image プロパティは、出版物のカバーイメージとして説明され Publication Resource を識別する。 |
適用対象: | 全てのラスターとベクター画像の型 |
個数: | 0または1つ |
使用法: | 省略可能 |
> mathml
|
|
概要: | mathml プロパティは Publication Resource に1つまたは複数の MathML マークアップのインスタンスが含まれる場合に記述する。 |
適用対象: | EPUB Content Document |
個数: | 0個以上 |
使用法: | 上記の Description の条件を満たす場合にのみ、設定しなければならない(must)。 |
> |
|
概要: | nav プロパティは出版物の EPUB Navigation Document を構成する Publication Resource が記述されていることを示している。 |
適用対象: | EPUB Navigation Document |
個数: | 1つ |
使用法: | 必須 |
> remote-resources |
|
概要: |
(詳細については、Publication Resource の位置を参照してください。) |
適用対象: | 内部参照(例えば、XHTML Content Document、SVG Content Document、EPUB Style SheetとMedia Overlay Document)の機能を持つすべての出版のリソース。 |
個数: | 0個以上 |
使用法: | 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)。 |
> scripted |
|
概要: |
scripted プロパティは Publication Resource に記述された Scripted Content Document(すなわち、HTML5 forms からスクリプト化されたコンテンツや要素を含む)を示している。 |
適用対象: | EPUB Content Document |
個数: | 0個以上 |
使用法: | 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)。 |
> svg |
|
概要: | svg プロパティが記述された Publication Resource は一つ以上の SVG マークアップインスタンスが含まれていることを示している。 |
適用対象: | XHTML Content Documents; 値は SVG Content Document に対して暗黙的に指定される |
個数: | 0個以上 |
使用法: | 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)。 |
> switch |
|
概要: | switch プロパティが記述された Publication Resource は一つ以上の epub:switch 要素インスタンスが含まれていることを示している。 |
適用対象: | XHTML Content Document |
個数: | 0個以上 |
使用法: | 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)。 |
mathml
、remote-resources
、scripted
、svg
とswitch
の item
によって参照されるリソースは、それぞれの定義が一致するたびにプロパティを指定しなければならない(must)。これらのプロパティは、(例えば、HTML5 の iframe
要素によって)リソースに含まれている内容に再帰的に適用されない。例えば、非スクリプトな XHTML Content Document に スクリプトを用いた Content Document を埋め込む場合、(スクリプトが)埋め込まれたドキュメントのみ manifest の item
プロパティの属性値に scripted
を持つことになる。
例
次の例は、出版物のカバーイメージを表す manifest
の item
要素を示している。
<item properties="cover-image" id="ci" href="cover.svg" media-type="image/svg+xml" />
次の例は、組み込み MathML
を含んでいる Scripted Content Document を表す manifest
の item
要素を示している。
<item properties="scripted mathml" id="c2" href="c2.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />
itemref
プロパティ次の表は itemref
要素の properties
属性で使用するためのプロパティを定義している。
個数
欄は Package Document scope の中に出現する回数を示さなければならず(must)、使用例
欄は使用状況を示しる。
> page-spread-left |
|
概要: | page-spread-left プロパティは、EPUB Content Document に関連付けられた item の最初のページが見開きの左側を表すことを示している。 |
個数: | 0個以上 |
使用例 | 省略可能。また、このプロパティは、page-spread-right プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)。 |
> page-spread-right |
|
概要: | page-spread-right プロパティは、EPUB Content Document に関連付けられた item の最初のページが見開きの右側を表すことを示している。 |
個数: | 0個以上 |
使用例 | 省略可能。また、このプロパティは、page-spread-left プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)。 |
例
次の例は、地図の見開きがどのように spine
で示されるかを表している。
<spine> <itemref idref="title"/> <itemref idref="ps-1-l" properties="page-spread-left"/> <itemref idref="ps-1-r" properties="page-spread-right"/> <itemref idref="toc"/> … </spine>
次の表は EPUB 3 Core Media Types を示している。Publication Resource が Core Media Type の仕様に準拠している時、それが Core Media Type Resource であるとフォールバック(詳細については、制限とフォールバックを参照)することなく出版物に含めることができる。
表の列には、以下の情報を表している:
MIME media type [RFC2046] は manifest で指定された Publication Resource を表すために使用される。
仕様は特定の Core Media Type Resource に準拠しなければならない(must)。
メディアタイプとコンテンツタイプの定義に適合する Publication Resource のタイプ。
メディアタイプ | コンテンツタイプの定義 | 適用 |
---|---|---|
画像タイプ | ||
image/gif |
[GIF] | GIF 画像 |
image/jpeg |
[JPEG] | JPEG 画像 |
image/png |
[PNG] | PNG 画像 |
image/svg+xml |
SVG Content Documents [ContentDocs30] | SVG 文書 |
アプリケーションタイプ | ||
application/xhtml+xml |
XHTML Content Documents [ContentDocs30] | XHTML Content Document と EPUB Navigation Document |
application/x-dtbncx+xml |
[OPF2] | 廃止の NCX |
application/vnd.ms-opentype |
[OpenType] | OpenType フォント |
application/font-woff |
[WOFF] | WOFF フォント |
application/smil+xml |
[MediaOverlays30] | EPUB Media Overlay Document |
application/pls+xml |
[PLS] | Text-to-Speech (TTS) 発音語彙 |
オーディオタイプ | ||
audio/mpeg |
[MP3] | MP3 オーディオ |
audio/mp4 |
[AAC LC], [MP4] | MP4 コンテナを使用している AAC LC オーディオ |
テキストタイプ | ||
text/css |
EPUB Style Sheets [ContentDocs30] | EPUB Style Sheets. |
text/javascript |
[RFC4329] | Scripts |
この仕様は Core Media Type などのビデオコーデックを定義しない。EPUB Publication のビデオコーデックのサポートに関する参考推奨事項については、上記の EPUB Publication のメモ - Reading System の適合性を参照されたい。
EPUB Publication のすべての Publication Resource は Core Media Type Resource であるか、または Core Media Type fallback を提供しなければならない(must)。Foreign Resource が使用されるケース、およびこのような場合に Core Media Type fallback 供給のための要件とルールは以下に詳述される。
> Foreign Resource は明示的で本質的なフォールバックメカニズム(例えば [HTML5] object
、canvas
、audio
と video
の要素)を持つ EPUB Content Document の要素から参照されることがある。Core Media Type resource はそのような場合の特定の要素の本質的なフォールバックメカニズムを介して提供されなければならない(must)。
> [HTML5] video
要素の場合は video
要素内に埋め込まれた poster
属性およびテキストで参照される画像は video
要素の固有のフォールバック機能に加え、有効な Core Media Type fallback を考えられている。動画または特定の動画形式をサポートしていない Reading System のための最後の手段のフォールバックを提供することを目的として、これらの少なくとも一つは video
要素が出現するたびに含まれるべきである(should)。
> [HTML5] audio
要素のための要素内に埋め込まれたテキストの内容も audio
要素の本質的なフォールバック機能に加え、有効な Core Media Type fallback とみなされる。音声をサポートしていない Reading System の最後の手段のフォールバックを提供することを目的として、埋め込まれたテキストの内容は audio
要素の各出現に含まれるべきである(should)。
> この仕様のこのバージョンでは [HTML5] track
要素は Core Media Type usage rule が免除される:Foreign Resource は Core Media Type fallback を提供することなく track
から参照できる。
> @font-face
メカニズムを使用して Content Document または EPUB Style Sheet に埋め込まれているフォントは Foreign Resource であるかもしれない。Reading System はサポートされていないフォントの種類のフォールバックを識別するときに rules for matching font styles [CSS3Fonts] を使用しなければならない(must)。
> Foreign Resourceは spine の itemref
要素から直接参照することができ、この場合 Manifest フォールバックを提供しなければならない(must)。
フォールバックは EPUB Content Document ではない spine の itemref
要素で参照される Publication Resource 毎に用意されなければならない(must)。
フォールバックは Publication Resource を表す manifest item
要素で fallback
属性を使用して提供されなければならない(must)。fallback
属性のIDREF [XML] 値は manifest
内の他の item
へ解決しなければならない(must)。このフォールバック item
は、それ自体は別のフォールバックの item
を指定してもよい(may)。
特定のアイテムの fallback
属性から始まり到達できるすべての ID の参照の順序付きリストは、その項目の fallback chain を表している。fallback chain 内のリソースの順序は、Author の好みのフォールバックの順序を表している。
特定の Publication Resource の Media Type をサポートしていない Reading System は、サポートされていないリソースの代わりに使用する少なくとも一つのサポートされている Publication Resource を識別するまで fallback chain を辿らなければならない(must)。Reading System が fallback chain 内の複数の Publication Resource をサポートしている場合、それはそのリソースの特定の properties に基づいて使用するリソースを選択してもよく(may)、それ以外の場合は Author の好みの fallback の順序を優先しなければならない(should)。
fallback chain は少なくとも1つの EPUB Content Document が含まれていなければならず(must)、チェーン内の item
にいかなる循環参照または自己参照も含めてはならない(must not)。
フォールバックは EPUB Content Document である Top-level Content Document のために提供されてもよい(may)。Reading System は、指定されたコンテキストでレンダリングする Content Document の最適なバージョンを見つけるためにこのようなフォールバックを利用してもよい(may)。スクリプトコンテンツのフォールバック [ContentDocs30] を提供する場合が、この機能を利用できる場合の例である。
すべての Publication Resource は、次の例外を除いて EPUB Container に配置しなければならない(must):
> Audio resources は Container にまたはリモートに配置されることがある。
> Video resources は Container にまたはリモートに配置されることがある。
Author は接続状態に関わらずプレゼンテーション全体にユーザーのアクセスを許可するため、Container 内に音声や動画リソースを配置するのを選択するべきである(should)。
指定されたリソースが Core Media Type Resource または Foreign Resource であるかどうか関係なく Publication Resource の位置については、上記のルールが適用される。
EPUB Publication でリモートリソースの取り込みは manifest item
要素の remote-resources
プロパティを介して指示される。
XML ベースのメディアタイプであるいかなる Publication Resource も、以下の制約を満たしていなければならない(must):
> それは Conformance of Documents [XMLNS] で定義されている XML1.0 に準拠した文書でなければならない(must)。
> External identifiers は文書型宣言 [XML] に現れてはならない(must not)。
> それは XInclude [XInclude] を利用してはならない(must not)。
特定の Publication Resource が Core Media Type Resource または Foreign Resource であるか否かを問わず上記の制約はあてはまる。
Package Document のスキーマは http://www.idpf.org/epub/30/schema/package-30.nvdl で入手できる。
このスキーマは規定である。
このスキーマを使用して検証するには [NVDL]、[RelaxNG] と [ISOSchematron] をサポートするプロセッサが必要になる。
ただし、単独で埋め込まれた RELAX NG とISO Schematron スキーマを使用しているマルチ・パス検証によって NVDL スキーマ層が代えられることができる点に注意されたい。
application/oebps-package+xml
Media Typeこの付録では EPUB Package Document のメディアタイプ application/oebps-package+xml
を登録する。この登録は [RFC4839] を置き換える。
Package Document は EPUB Publication [Publications30] を記述する XML ファイルである。それは出版物内のリソースを識別しメタデータの情報を提供する。Package Document とその関連規格を維持し国際電子出版フォーラム(IDPF)によって定義される。
application
oebps-package+xml
なし。
なし。
Package Document は UTF-8 または UTF-16 でエンコードされた XML。
Package Document は、XML1.0 仕様に準拠した整形式の XML が含まれている。
明らかに、たとえば不正な形式のデータを含む悪意のあるファイルを作ることができる。大部分の XML パーサーは、適合を厳しく実施することによって、そのような発生発作を予防する。
Package Document を読むすべてのプロセッサは厳密に取得されたデータのサイズと有効性を確認すべきである。(should)
Package Document の形式で使用可能な暗号化や署名、認証は EPUB Publications 3.0 で標準は現在は提供されていない。
なし。
このメディアタイプの登録は http://www.idpf.org/epub/30/spec/epub30-publications.html にある EPUB Publications 3.0 仕様で記述された EPUB Package Document のためのものである。
EPUB Publications 3.0 仕様は http://idpf.org/epub/20/spec/OPF_2.0.1_draft.htm にある application/oepbs-package+xml
メディアタイプを使用している Open Packaging Format 2.0.1 を置き換える。
このメディアタイプは EPUB format の電子ブックの配布に広く使用されている。以下のアプリケーションのリストはすべてを網羅していない。
Adobe Digital Editions
Aldiko
Azardi
Apple iBooks
Barnes & Noble Nook
Calibre
Google Books
Ibis Reader
MobiPocket reader
Sony Reader
Stanza
なし。
.opf
TEXT
IDPF は http://idpf.org/epub/linking/ でスキームをリンクのレジストリを維持する。これらのスキームの一部は application/oebps-package+xml
ドキュメントに解決されるカスタムフラグメント識別子を定義する。
William McCoy, bmccoy@idpf.org
COMMON
International Digital Publishing Forum (http://www.idpf.org)
この付録は参考である
EPUB は、出版社、ベンダー、ソフトウェア開発者、および関連する標準規格の専門家を集め、協力的な努力で国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum, IDPF) によって開発されました。
EPUB3 仕様は下に述べるリーダーシップにより2010年5月のメンバーシップによって承認された憲章の下で動作し国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum, IDPF)の EPUB Maintenance Working Group によって調整した:
ワーキンググループのアクティブメンバー:
IDPF Members
Invited Experts/Observers
より詳細な承認と EPUB の各バージョンへの貢献者については謝辞と貢献者 [EPUB3Overview] を参照されたい。
[AAC LC] ISO/IEC 14496-3:2009 - Information technology -- Coding of audio-visual objects -- Part 3: Audio .
[ASSOCSS] Associating Style Sheets with XML documents 1.0 (Second Edition) . 28 October 2010.
[CSS3Fonts] CSS Fonts Module Level 3 .
[ContentDocs30] EPUB Content Documents 3.0 .
[DCTERMS] DCMI Metadata Terms .
[ISOSchematron] ISO/IEC 19757-3: Rule-based validation - Schematron .
[MARC21XML] MARC 21 XML Schema .
[MediaOverlays30] EPUB Media Overlays 3.0 .
[OCF2] Open Container Format 2.0.1 .
[OCF3] Open Container Format 3.0 .
[ONIX] ONIX for Books .
[OPF2] Open Packaging Format 2.0.1 .
[OPS2] Open Publication Structure 2.0.1 .
[OpenType] ISO/IEC 14496-22:2009 - Information technology -- Coding of audio-visual objects -- Part 22: Open Font Format .
[PLS] Pronunciation Lexicon Specification 1.0 (PLS) . 14 October 2008.
[PNG] Portable Network Graphics (PNG) Specification (Second Edition) . 10 November 2003.
[Publications30] EPUB Publications 3.0 .
[RDFa10] RDFa in XHTML: Syntax and Processing . A collection of attributes and processing rules for extending XHTML to support RDF. 14 October 2008.
[RFC2046] Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Two: Media Types (RFC 2046) . November 1996.
[RFC2119] Key words for use in RFCs to Indicate Requirement Levels (RFC 2119) . March 1997.
[RFC3987] Internationalized Resource Identifiers (IRIs) (RFC 3987) . January 2005.
[RFC4839] Media Type Registrations for the Open eBook Publication Structure (OEBPS) Package File (OPF) (RFC 4839) . April 2007.
[RFC5646] Tags for Identifying Languages (RFC 5646) . September 2009.
[RelaxNG] ISO/IEC 19757-2: Regular-grammar-based validation - RELAX NG. Second Edition . 2008-12-15.
[Unicode] The Unicode Consortium. The Unicode Standard, Version 5.0.0, defined by: The Unicode Standard, Version 5.0 (Boston, MA, Addison-Wesley, 2007. ISBN 0-321-48091-0).
[WOFF] WOFF File Format 1.0 .
[XInclude] XML Inclusions (XInclude) Version 1.0 (Second Edition) . 15 November 2006.
[XML] Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Fifth Edition) . 26 November 2008.
[XML Base] XML Base (Second Edition) . 28 January 2009.
[XML DSIG Core] XML-Signature Syntax and Processing Version 1.1 . 3 March 2011.
[XMLNS] Namespaces in XML (Third Edition) . 8 December 2009.
[XMP] Extensible Metadata Platform .
[XSD-DATATYPES] XML Schema Part 2: Datatypes Second Edition . 28 October 2004.
[EPUB3Changes] EPUB 3 Differences from EPUB 2.0.1 .
[EPUB3Overview] EPUB 3 Overview .
[RFC4329] Scripting Media Types . April 2006.