]> EPUB Publications 3.0.1(日本語訳版)

この文書は「EPUB Publications 3.0.1」の日本語訳である。最新の文書は http://www.idpf.org/epub3/latest/publications である。原文もしくは完全な情報は、 EPUB Publications 3.0.1 を参照されたい。

この日本語訳は参考である。公式な文書ではなく、翻訳・解釈の正確性を保証していない。
また本文内の訳注は翻訳者の主観による補足である。

1.2. 用語にあげられている名称は本文中でも基本的に原文のままとした。

公開日:
2013-11-08
改定日:
2016-01-21
翻訳者:
Wataru Yoshimura

EPUB Publications 3.0.1

2014年6月26日 Recommended Specification

この版
http://www.idpf.org/epub/301/spec/epub-publications-20140626.html
最新版
http://www.idpf.org/epub3/latest/publications
前の版
http://www.idpf.org/epub/301/spec/epub-publications-20140228.html

以前のドラフトからの変更点の差分もまた利用できる。

この文書(いくらかの規範的な訂正を含むかもしれない)のために、正誤表(英語)を参照されたい。

Editors

Markus Gylling, International Digital Publishing Forum (IDPF)

William McCoy, International Digital Publishing Forum (IDPF)

Matt Garrish, Invited Expert

目次

1. 要約
1.1. 目的とスコープ
1.2. 用語
1.3. 表記上の規則
1.4. 適合性宣言
2. EPUB 出版物
2.1. コンテンツの適合性
2.2. リーディングシステムの適合性
3. Package Documents
3.1. 前置き
3.2. コンテンツの適合性
3.3. リーディングシステムの適合性
3.4. Package Document の定義
3.4.1. package 要素
3.4.2. metadata 要素
3.4.3. DCMES identifier 要素
3.4.4. DCMES title 要素
3.4.5. DCMES language 要素
3.4.6. DCMES 省略可能要素
3.4.7. meta 要素
3.4.8. meta 要素 (OPF2) [OBSOLETE]
3.4.9. link 要素
3.4.10. manifest要素
3.4.11. item 要素
3.4.12. spine 要素
3.4.13. itemref 要素
3.4.14. guide 要素 [廃止]
3.4.15. bindings 要素
3.4.16. mediaType 要素
3.4.17. collection 要素
4. Package Metadata
4.1. Publication Identifiers
4.1.1. Unique Identifier
4.1.2. Release Identifier
4.2. 語彙の関連付けメカニズム
4.2.1. 要約
4.2.2. 初期設定の語彙
4.2.3. 予約済みの接頭辞
4.2.4. prefix 属性
4.2.5. property のデータ型
4.2.5.1. シンタックス
4.2.5.2. 処理
4.3. Package Metadata Vocabulary
4.3.1. 要約
4.3.2. Metadata meta プロパティ
4.3.2.1. Publication
4.3.2.2. Rendering
4.3.3. Metadata link プロパティ
4.3.4. Manifest item プロパティ
4.3.5. Spine itemref プロパティ
4.4. Publication Rendering
4.4.1. 一般的なプロパティ
4.4.1.1. 要約
4.4.1.2. rendition:flow プロパティ
4.4.1.2.1. 使用方法
4.4.1.2.2. 許可された値
4.4.1.2.3. Spine による上書き
4.4.1.3. rendition:align-x-center プロパティ
4.4.2. Fixed-Layout プロパティ
4.4.2.1. 要約
4.4.2.2. rendition:layout プロパティ
4.4.2.2.1. 使用方法
4.4.2.2.2. 許可された値
4.4.2.2.3. Spine による上書き
4.4.2.3. rendition:orientation プロパティ
4.4.2.3.1. 使用方法
4.4.2.3.2. 許可された値
4.4.2.3.3. Spine による上書き
4.4.2.4. rendition:spread プロパティ
4.4.2.4.1. 使用方法
4.4.2.4.2. 許可された値
4.4.2.4.3. Spine による上書き
4.4.2.5. page-spread-* プロパティ
4.4.2.6. rendition:viewport プロパティ
5. Publication Resources
5.1. Core Media Types
5.2. 制限とフォールバック
5.2.1. Foreign Resource に関する制限
5.2.2. Manifest フォールバック
5.3. Publication Resource の位置
5.4. XML 適合性
A. Package Document スキーマ
B. application/oebps-package+xml Media Type
C. 謝辞と貢献者
参照・参考

> 1 要約

> 1.1 目的とスコープ

このセクションは有益な情報である。

この仕様、EPUB Publications 3.0.1 は、セマンティクスと コンテンツのそれぞれの Rendition を表現する Package Document の形式を含むEPUB® 出版物と、この文書と他の Publication Resource が従っている EPUB 出版物 をつくるために関連する方法に対する規則の適合必要条件を定める。

この仕様は EPUB 3 を構成する関連仕様のひとつである。 EPUB 3 は XML や Web 標準に基づいたデジタル出版物の交換や配信形式の第 3 版である。この仕様は EPUB 3 を構成する以下の他の仕様と共に読み、理解することになっている:

  • EPUB 3 Overview [EPUB3Overview] は EPUB の有益な概要と、残りの EPUB 3 document 群のロードマップを提供する。EPUB 3 Overview は最初に読んでおくべきである(should)。

  • EPUB Content Documents 3.0.1 [ContentDocs301]EPUB 出版物のコンテキストで使用するための XHTML、SVG と CSS のプロファイルを定義する。

  • EPUB Open Container Format (OCF) 3.0.1 [OCF301] は関連するリソースの集合を単一のファイル(ZIP)の EPUB Container にカプセル化するためのファイル形式と処理モデルを定義する。

  • EPUB Media Overlays 3.0.1 [MediaOverlays301] は形式とテキストと音声の同期のための処理モデルを定義する。

この仕様は EPUB Publications 3.0 [Publications30] を置き換える。この仕様と前身の違いについては [EPUB3Changes] を参照されたい。

> 1.2 用語

EPUB 出版物

この仕様と兄弟仕様に準拠したひとつ以上の Rendition のコレクションは、EPUB Container をパッケージ化している。

EPUB 出版物は典型的に単一の知的・芸術作品を表しているが、この仕様と兄弟仕様は、コンテンツの性質を制限しない。

Rendition

EPUB 出版物のレンダリングを表現する相互関係のあるリソースのセットから構成されている論理的な文書のエンティティ。

Default Rendition

Container - META-INF/container.xml [OCF3] ファイルの最初の rootfile 要素に記載している Rendition

Publication Resource

コンテンツまたは EPUB 出版物の少なくともひとつの Rendition のロジックと表示に関する命令を含んでいるリソース。このリソースがない場合には、EPUB 出版物は製作者の意図したとおりに表示されないことがある。Publication Resource の例としては Rendition の Package DocumentEPUB Content DocumentEPUB Style Sheet、音声、動画、画像、埋め込みフォントとスクリプトが含まれている。

Package Document 自身を除いて、Rendition をレンダリングするために必要な Publication Resource は Rendition の manifest に記載され、(Publication Resource の位置 で特に指定がない限り)EPUB Container ファイルにバンドルする。

Publication Resource でないリソースの例としては、Package Document の link の外で解決する外部へのハイパーリンクで識別されるものが含まれている。(例えば [HTML5]a 要素の href 属性)

Foreign Resource

Core Media Type ではない Publication Resource制限とフォールバックで定義されているように、 Foreign Resource には少なくともひとつのフォールバックが必要である。

Core Media Type Resource

Core Media Type であるため、フォールバックを提供することなく EPUB 出版物に含まれていてもよい(may) Publication Resource

EPUB Content Document

EPUB Content Document の定義(XHTML または SVG)のひとつに従う Publication Resource

EPUB Content Document は Core Media Type であるため、フォールバックを提供することなく EPUB 出版物に含まれていてもよい(may)。

XHTML Content Document

XHTML Content Documents [ContentDocs301] で定義されている [HTML5] のプロファイルに準拠する EPUB Content Document

XHTML Content Document は、[HTML5]XHTML syntax を使用する。

SVG Content Document

SVG Content Documents [ContentDocs301] で表現された制約に準拠した EPUB Content Document

EPUB Navigation Document

EPUB Navigation Documents [ContentDocs301] で表される制約に従い、人間と機械が読み取り可能なグローバルなナビゲーション情報を含むのに特化した XHTML Content Document

Scripted Content Document

スクリプトや HTML5 forms 要素のある XHTML Content Document が含まれる EPUB Content Document

詳細については Scripted Content Documents [ContentDocs301] を参照されたい。

Top-level Content Document

直接かフォールバックチェーン [Publications301] を介して、spine から参照される EPUB Content Document

Fixed-Layout Document

rendition:layout プロパティ [Publications301] で定義されているように、Package Document 内の pre-paginated を指定されている spine から直接参照される EPUB Content Document

Fixed-Layout Document をレンダリングするために使用する寸法は、Fixed-Layout Documents [ContentDocs301] で定義される。

合成見開き

デバイスの画面上で同時に二つの隣接するページのレンダリング。

Core Media Type

Publication Resource 型のセットは、それに対するフォールバックは必須ではない。詳細については Publication Resources を参照されたい。

Package Document

EPUB 出版物の指定された Rendition について Package Document で定められいる文献の構造化メタデータをもたらしている Publication Resource

Unique Identifier

unique-identifier 属性によって識別される Unique Identifier は EPUB 出版物のための主要な識別子である。Unique Identifier は一つまたは複数の EPUB standard に従って同じ EPUB 出版物の Rendition によって共有されてもよい(may)。

Unique Identifier は ISBN よりも細分化される。しかしコンテンツの大幅な見直し、要訳などは新しい Unique Identifier が必要である。

Release Identifier

Release Identifier は EPUB 出版物の任意のインスタンスが、別のインスタンスに対してそれらが同一であるか、異なる版なのか、または無関係なのかどうかを判断するために比較できるようにする。

詳細については Release Identifier を参照されたい。

Manifest

EPUB 出版物の指定された Rendition を構成するすべての Publication Resource のリスト。

詳細については manifest を参照されたい。

Spine

EPUB 出版物の指定された Rendition の初期設定の読み上げ順序を表す Publication Resource一般的EPUB Content Document の順序付きリスト。

詳細については spine を参照されたい。

Media Overlay Document

[MediaOverlays301] で定義された同期再生を提供するために録音済みの音声ナレーションを XHTML Content Document と関連付ける XML ドキュメント

Text-to-Speech (TTS)

人工的な人間の発音で EPUB 出版物のテキストコンテンツのレンダリングは合成音声を用いる。

EPUB Style Sheet (または Style Sheet)

CSS のプロファイルに準拠する CSS スタイルシートは EPUB Style Sheets [ContentDocs301] で定義されている。

Viewport

EPUB 出版物の内容が視覚的に読者に与えられる EPUB リーディングシステムの領域。

CSS Viewport

Viewport は CSS でスタイルされたコンテンツを表示できる。

EPUB Container (または Container)

[OCF301] で定義されている EPUB 出版物用 ZIP ベースのパッケージングと配布の形式。

製作者

EPUB 出版物(必ずしも、それが含まれるコンテンツとリソースの作者であるというわけではない)の制作に対して責任がある人または組織。

読者

EPUB リーディングシステムを使用して EPUB 出版物を消費する個人。

EPUB リーディングシステム (またはリーディングシステム)

この仕様と同種の仕様書に準拠する方法で読者に提示するために EPUB 出版物を処理するシステム。

User Agent

一般的な HTML を消費する包括的にクライアントまたはアプリケーション(すなわち、Web ブラウザ、スクリーンリーダー)。

> 1.3 表記上の規則

次の表記上の規則は、この仕様に用いられる:

markup

すべてのマークアップ(要素、属性、プロパティ)、コード(JavaScript、擬似コード)、機械処理可能な値(文字列、文字、メディアタイプ)とファイル名は、赤橙色の等幅フォントで示している。

markup

マークアップとコードの定義へのリンクは、下線と赤橙色の等幅フォントで示している。各セクションの最初のインスタンスのみリンクがされている。

http://www.idpf.org/

URI は紺色の等幅フォントで示している。

hyperlink

ハイパーリンクは、青い下線で示している。

[reference]

規範的で参考情報は、角括弧で囲まれている。

Term

用語集で定義されている用語は、キャピタルケースで示している。

Term

用語の定義へのリンクはL、点線の青い下線である。各セクションの最初のインスタンスのみリンクがされている。

規範的な要素、属性とプロパティの定義は、青いボックスにある。

有益なマークアップ例は、白いボックス内にある。

note

有益な注記は、"Note"の見出しがある黄色いボックス内にある。

caution

有益な警告は、"Caution"の見出しがある赤いボックス内にある。

> 1.4 適合性宣言

この文書内のキーワード、mustmust notREQUIREDSHALLSHALL NOTshouldshould notRECOMMENDEDmayOPTIONAL は、[RFC2119] の記述に従って解釈される。

この仕様のすべてのセクションは規定ある。但し"このセクションは有益な情報である"という参考情報状態ラベルで識別される箇所を除く。セクションと付録への参考情報状態の適用は、含まれる可能性のあるすべての子コンテンツおよびサブセクションに適用される。

この仕様のすべての例は有益な参考情報である。

> 2 EPUB 出版物

このセクションでは、Rendition レベルでの EPUB 出版物EPUB リーディングシステムに関する適合性要件を定義している。特定の Publication Resource と処理コンテキストに特定の適合性要件は、ここに参照される仕様に配置されている。

> 2.1 コンテンツの適合性

EPUB 出版物Rendition は次の条件をすべて満たさなければならない(must)

All Publication Resources

>  そこに含まれるすべての Publication Resource は(manifest で定義されているような)Package Document で掲載しなければならない(must)Core Media Types と Fallback の制約に従っている Publication Resource の位置ごとに配置される。

The Package Document

> Package Document - コンテンツの適合性で定義されているコンテンツの要件に適合しなければならなず(must)、ただひとつの Package Document が含まれなければならない(must)

Content Documents

> EPUB Content Documents [ContentDocs301] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、少なくともひとつの EPUB Content Document が含まれなければならない(must)

The EPUB Navigation Document

> EPUB Navigation Documents - コンテンツの適合性 [ContentDocs301] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、正確にひとつの EPUB Navigation Document が含まれなければならない(must)

EPUB Style Sheets

> EPUB Style Sheets - コンテンツの適合性 [ContentDocs301] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、ゼロ個以上の EPUB Style Sheet が含まれてもよい(may)

EPUB Pronunciation Lexicons

> PLS Documents - コンテンツの適合性 [ContentDocs301] で定義されているコンテンツの要件に準拠する、ゼロ個以上の PLS Documents が含まれてもよい(may)

Media Overlay Documents

> それは [MediaOverlays301] で定義されているコンテンツの要件に準拠しなければならない(must)ゼロ個以上の Media Overlay Document 含まれてもよい(may)

Additional Publication Resources

> 上に挙げたものに加えて、All Publication Resources の要件に準拠しているゼロ個以上の Publication Resource が含まれてもよい(may)。

Container

> [OCF301] で定義されているように、それは EPUB Container にパッケージ化しなければならない(must)

> 2.2 リーディングシステムの適合性

EPUB リーディングシステムは次の条件をすべて満たさなければならない(must)

EPUB 3 Processing

> [OCF301] で規定されているように EPUB Container を処理しなければならない(must)

> Package Document - リーディングシステムの適合性で定義されている Package Document を処理し、そして Package Document によって表現されるすべてのプレゼンテーションロジック(例えば、読み取り順序、フォールバックチェーンとバインディング)を尊重しなければならない(must)

> 同じ Unique Identifier を持つ二つの異なる EPUB の出版物を検出した場合、それは壊滅的に失敗してはならない(must not)

> このセクションの条件付き動作として指定されていない限り、すべての Core Media Type Resource をサポートしなければならない(must)

> Foreign Resource type の任意のセットをサポートしてもよい(may)。そして制限とフォールバックで定義されているように、サポートされていない Foreign Resource のためのフォールバックを処理しなければならない(must)

> XHTML Content Documents - リーディングシステムの適合性 [ContentDocs301] で定義されている XHTML Content Document を処理しなければならない(must)

> SVG Content Documents - リーディングシステムの適合性 [ContentDocs301] で定義されている SVG Content Document を処理しなければならない(must)

> CSS Viewport がある場合EPUB Style Sheets - リーディングシステムの適合性 [ContentDocs301] で定義されている XHTML Content Document の視覚的なレンダリングをサポートしなければならない(must)

> ラスターイメージをレンダリングする機能がある場合raster image Core Media Types をサポートしなければならない(must)

> ベクターイメージをレンダリングする機能がある場合vector image Core Media Types をサポートしなければならない(must)

> 録音済みの音声をレンダリングする機能がある場合MP3 audio Core Media Type をサポートしなければならない(must)。また MP4 audio Core Media Type と Media Overlays [MediaOverlays301] をサポートするべきである(should)。

> Text-to-Speech (TTS) のレンダリングをサポートしている場合PLS Documents [ContentDocs301]EPUB CSS Profile [ContentDocs301] の CSS3 スピーチ機能と XHTML Content DocumentSSML 属性 [ContentDocs301] をサポートするべきである(should)

> リンク用の EPUB Canonical Fragment Identifiers [EPUBCFI] スキームをサポートしなければならず(must)EPUB Linking Scheme Registry で定義されている追加のリンクスキームをサポートしてもよい(may)

note

リーディングシステムは [H.264][VP8] ビデオコーデックの少なくともひとつをサポートすることが望ましいが(recommended)、これは適合要件ではない。リーディングシステムはまったく動画コーデックをサポートしなくてもよい(may)。どちらか(または潜在的に、両方)の形式のビデオを含めたり、実装するために選択を行う際に、コンテンツクリエイターやリーディングシステムの開発者は、採用の幅、ビデオの再生品質、および技術の使用のロイヤリティの要件のような要因を考慮するべきである(should)。

下位互換性

> [OPF2][OPS2][OCF2] で定義されている EPUB version 2 Publications を処理するべきである(should)

> Package Document の version 属性がバージョン "3.0" 未満を指定されていたり、version 属性が削除されているどんな EPUB 出版物の指定された Rendition でも処理しようと試みなければならない(must)

前方互換性

> Package Document の version 属性がバージョン "3.0" 以上を指定されているどんな EPUB 出版物の指定された Rendition でも処理しようと試みるべきである(should)

XML Processing

> conformant non-validating processor[XML] でなければならない(must)

> [XMLNS] に定義されている conformant processor でなければならない(must)

> xml-stylesheet 処理命令の [ASSOCSS] をサポートしなければならず(must)、追加の処理命令をサポートしてもよい(may)

> [XML Base] で定義された conformant application でなければならない(must)

note

適合したリーディングシステムは単一の専用プログラムまたはデバイスである必要はなく、分散システムとして存在してもよい(may)。

> 3 Package Documents

> 3.1 前書き

このセクションは有益な情報である。

Package DocumentEPUB 出版物Rendition に関する書誌および構造的なメタデータを含み、Rendition を処理したり表示したりする方法に関する主な情報源である。

Package Document は container 要素、Rendition の特定の面についての収容情報(housing information)に特化したそれぞれのセットで構成される XML 文書である。これらの container は効果的にメタデータを集中管理し、Rendition を構成する個々のリソース群を詳細に述べ、読者へ表示する EPUB 出版物をレンダリングするための読み順やその他の情報を提供する。

次のリストは Package Document に含まれている情報をまとめたものである:

  • Rendition metadata - Rendition 内の特定のリソースを包含し、 EPUB 出版物および/またはその特定の Rendition に適用できるメタデータを包含および/または参照するためのメカニズム。

  • manifest - EPUB 出版物の指定された Rendition をまとめて構成するリソースの集合を(IRI を通して)識別し、(MIME media type を通して)記述する。

  • spine - セット内のすべての他のリソースに到達または利用することができ、manifest の最上位レベルのリソースへの ID の参照の順序付きシーケンス。spine は指定された Rendition の初期設定の読み上げ順序を定義する。

  • Fallback chains - リーディングシステムはレンダリング用のどちらかを選択できるコンテンツと等価なものとみなすことができるトップレベルのリソースの順序付きリストを定義するためのオプションの手段。

  • Bindings - スクリプトベースの実装をカスタム media type と関連付けるオプションの手段。

> 3.2 コンテンツの適合性

Package Document は次の条件をすべて満たさなければならない(must)

文書のプロパティ

>  XML Conformance で定義された XML 文書の適合性の制約を満たさなければならない(must)

> 付録 A, Package Document スキーマで定義されている Package Document スキーマに対して妥当でなければならず、Package Document の定義で表現されるすべてのコンテンツの適合性の制約に準拠しなければならない(must)

ファイルのプロパティ

> Package Document のファイル名はファイル拡張子の .opf を使用するべきである(should)

Package Document は MIME media type application/oebps-package+xml [RFC4839] を持っている。

> 3.3 リーディングシステムの適合性

EPUB リーディングシステムは、次の条件をすべて満たしていなければならない(must)

処理

> Package Document の定義で表現されるすべてのリーディングシステムの適合性の制約に準拠の Package Document を処理しなければならない(must)

> 一般的なプロパティ で述べられているとおり、表象的なメタデータとして処理されるべきである(should)

> Fixed-Layout プロパティ で述べられているとおり、固定レイアウトのメタデータを処理しなければならない(must)

> rendition:layout プロパティを使用して表現された固定レイアウトのために、Fixed-Layout Documents [ContentDocs301] で定義されているレンダリングの寸法を決定しなければならない(must)

> Fixed-Layout プロパティ で定義されたプロパティのセマンティクスの挙動がそれらと衝突するとき、レイアウトの表現に関連する専用のメタデータプロパティを無視しなければならない(must)

> 3.4 Package Document の定義

特に指定のない限り、このセクションで定義されているすべての要素の [XML] は名前空間 http://www.idpf.org/2007/opf [XMLNS] にある。

> 3.4.1 package 要素

package 要素は Package Document のルートの container であり、メタデータと Rendition リソースの情報をカプセル化する。

要素名

package

使用法

package 要素は Package Document のルート要素である。

属性
version [必須(required)]

指定された Rendition が準拠する EPUB 仕様のバージョンを指定する。

属性は、このバージョンの仕様に準拠していることを示すための値に 3.0 を持たなければならない(must)

unique-identifier [必須(required)]

パッケージの優先度、プライマリ、識別子を提供する dc:identifier 要素で識別する IDREF [XML]

詳細については Publication Identifiers を参照されたい。

prefix [省略可能]

prefix の宣言メカニズムはこの仕様では予約されていない

詳細については prefix 属性を参照されたい。

xml:lang [省略可能]

[XML] のセクション 2.12 Language Identification で定められているように、属性を含んでいる要素やその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する。

dir [省略可能]

含まれる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。

[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。

許可された値は ltr(左から右)と rtl(右から左)である。

id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

コンテンツモデル

記述順序: metadata [必須(required)], manifest [必須(required)], spine [必須(required)], guide [省略可/廃止], bindings [省略可能] [省略可能], collection[0個以上]

> 3.4.2 metadata 要素

metadata 要素は指定された Rendition のメタ情報をカプセル化する。

要素名

metadata

使用法

package の最初の子要素であること(required)。

属性

metadata 要素は、この仕様で定義された属性はない。

コンテンツモデル

順序なし: dc:identifier [ひとつ以上], dc:title [ひとつ以上], dc:language [ひとつ以上], DCMES 省略可能要素 [0以上], meta [ひとつ以上], OPF2 meta [0以上], link [0以上]

EPUB 出版物の Rendition の必須の最小限のメタデータは、Dublin Core Metadata Element Set [DCMES] からの3つの要素(titleidentifierlanguage)と DCMI Metadata Terms [DCTERMS] から modified プロパティで構成され包含しなければならない(must)。完全な最小限のメタデータセットのインスタンスについては、このセクションの最後にあるを参照されたい。

追加の省略可能なメタデータは DCMES 省略可能要素meta 要素を用いて表現される。

> 

次の例はすべての Rendition が含んでいるメタデータの最小セットを表している。

<package … unique-identifier="pub-id">
    …
    <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
        <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier>
        <dc:title>Norwegian Wood</dc:title>
        <dc:language>en</dc:language>
        <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta>
    </metadata>
    …
</package>

> 3.4.3 DCMES identifier 要素

[DCMES] identifier 要素には UUID、DOI、ISBN や ISSN などの EPUB 出版物の指定された Rendition に関連付けられている単一の識別子が含まれている。

要素名

dc:identifier

名前空間

http://purl.org/dc/elements/1.1/

使用法

metadata の子要素であること(required)。繰り返し可能

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

id 属性は unique identifier が含まれている identifier 要素で必要とされる(required)。下記を参照されたい。

コンテンツモデル

テキスト

すべての Rendition metadata セクションでは、EPUB 出版物の明白な識別子を含む少なくともひとつの identifier 要素を含めなければならない(must)。複数の identifier 要素が許可され、ひとつだけが package 要素の unique-identifier 属性を経由して Unique Identifier としてマークすることができる。

次の例では EPUB 出版物の unique identifier 要素を示している。

<package … unique-identifier="pub-id">
    <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
        <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier>
        …
    </metadata>
</package>

この仕様は EPUB 出版物の Unique Identifier とその特定のバージョンを一意に識別する識別子を明確に区別する(すなわち、同じ EPUB 出版物の異なるバージョンを区別できるようにする)。 Rendition が変更されるたびに、新しい最終更新日時を包含しなければならない(must)

パッケージ化された EPUB 出版物の特定のバージョンを識別するために、Release Identifier は Rendition の最終更新日時に Unique Identifier を組み合わせることによって構築することができる。Package Identifier のセマンティクスと要件の詳細については Release Identifier を参照されたい。

Identifier は Rendition 毎に異なってもよい(may)

この仕様では長さは少なくともひと文字であること以外は識別子に追加の制限または必要条件を強いません(must)。しかし、すべての識別子が完全修飾 URI であるよう、強く勧める(recommended)

リーディングシステムは値を処理する前に XML 仕様 [XML] で定義されているように、要素の値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)

identifier が確立されたシステムに適合しているまたは発行機関によって付与されているかどうかを判断するためにリーディングシステムはプロパティの値を解析するべきである(should)。(スキームが値から決定することができない、またはあいまいな結果につながる可能性がある場合など)追加の精度のために、製作者はリーディングシステムの識別を支援するために identifier-type プロパティを付与てもよい(may)。含まれているときは、identifier-type プロパティは identifier を解析する値よりも優先するべきである(should)

次の例ではある identifieridentifier-type プロパティを使用する DOI としてマークすることができる方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    <dc:identifier id="pub-id">urn:doi:10.1016/j.iheduc.2008.03.001</dc:identifier>
    <meta refines="#pub-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">06</meta>
    …
</metadata>

この仕様書は識別子に対する特定のスキームの使用を要求したり支持したりしない。また、プロパティの定義で指定された値を超える identifier-type 識別子には制限または要件を課すことはない。

EPUB 出版物が別の出版物から派生しているときは、そのソースの出版物の識別子は、EPUB 出版物のメタデータに含んでもよい(may)。その場合は DCMES source 要素を使用して表現しなければならない(must)

> 3.4.4 DCMES title 要素

[DCMES] title 要素は EPUB 出版物に指定された名前のインスタンスを表している。

要素名

dc:title

名前空間

http://purl.org/dc/elements/1.1/

使用法

metadata の子要素であること(required)。繰り返し可

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

xml:lang [省略可能]

属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する([XML] のセクション 2.12 Language Identification で定める)。

dir [省略可能]

属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。

[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。

許可された値は ltr(左から右)と rtl(右から左)である。

コンテンツモデル

テキスト

すべての metadata セクションでは、EPUB 出版物のタイトルを含む少なくともひとつの title 要素を含めなければならない(must)。複数の title 要素は許可されているが title-type プロパティをタイトルの種類(例えば、作品のメインタイトル、サブタイトル)を示すために付与すべきである(should)

次の例は、異なるタイトルの種類を指定する方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:title id="t1">A Dictionary of Modern English Usage</dc:title>
    <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta>

    <dc:title id="t2">First Edition</dc:title>
    <meta refines="#t2" property="title-type">edition</meta>

    <dc:title id="t3">Fowler's</dc:title>
    <meta refines="#t3" property="title-type">short</meta>
    …
</metadata>

title-type プロパティを追加する場合は製作者が出版のための主要なタイトルを含んでいるときだけ title 要素を指定すべきである(should)。タイトルの種類を決定する手段が提供されない、または理解されている場合は、リーディングシステムはメインタイトルとして、ドキュメント順の最初の title 要素を扱わなければならない(must)。この仕様は追加の title 要素がそのような状況でどう処理するべき(should)かを定義しない。

表示や他のレンダリングの目的で自分の優位性を示すために、各 title にオプションの display-seq プロパティを付与してもよい(may)

次の例は表示順序を示すための方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:title id="t1">The Red and the Black</dc:title>
    <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta>
    <meta refines="#t1" property="display-seq">1</meta>

    <dc:title id="t2">A Chronicle of the Nineteenth Century</dc:title>
    <meta refines="#t2" property="title-type">subtitle</meta>
    <meta refines="#t2" property="display-seq">2</meta>

    <dc:title id="t3">A Chronicle of 1830</dc:title>
    <meta refines="#t3" property="title-type">subtitle</meta>
    <meta refines="#t3" property="display-seq">3</meta>
    …
</metadata>

Title は Rendition 毎に異なってもよい(may)

この仕様は、長さが最低でも1文字でなければならない(must)以外のタイトルには追加の制約もしくは要件を課していない。

XML 仕様 [XML] で定義されているように、リーディングシステムは要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)

> 

次の例では"THE LORD OF THE RINGS, Part One: The Fellowship of the Ring"のタイトルの分類方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    <dc:title id="t1">The Fellowship of the Ring</dc:title>
    <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta>

    <dc:title id="t2">The Lord of the Rings</dc:title>
    <meta refines="#t2" property="title-type">collection</meta>
    

    <dc:title id="t3">THE LORD OF THE RINGS, Part One: The Fellowship of the Ring</dc:title>
    <meta refines="#t3" property="title-type">expanded</meta>
    …
</metadata>

次の例では"The Great Cookbooks of the World: Mon premier guide de cuisson, un Memoire. The New French Cuisine Masters, Volume Two. Special Anniversary Edition"のタイトルの分類方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    <dc:title id="t1" xml:lang="fr">Mon premier guide de cuisson, un Memoire</dc:title>
    <meta refines="#t1" property="title-type">main</meta>
    <meta refines="#t1" property="display-seq">2</meta>

    <dc:title id="t2">The Great Cookbooks of the World</dc:title>
    <meta refines="#t2" property="title-type">collection</meta>
    <meta refines="#t2" property="display-seq">1</meta>

    <dc:title id="t3">The New French Cuisine Masters</dc:title>
    <meta refines="#t3" property="title-type">collection</meta>
    
    <meta refines="#t3" property="display-seq">3</meta>

    <dc:title id="t4">Special Anniversary Edition</dc:title>
    <meta refines="#t4" property="title-type">edition</meta>
    <meta refines="#t4" property="display-seq">4</meta>

    <dc:title id="t5">The Great Cookbooks of the World:
        Mon premier guide de cuisson, un Memoire.
        The New French Cuisine Masters, Volume Two.
        Special Anniversary Edition</dc:title>
    <meta refines="#t5" property="title-type">expanded</meta>
    …
</metadata>

> 3.4.5 DCMES language 要素

[DCMES] language 要素は、指定された Rendition のコンテンツの言語を指定する。

要素名

dc:language

名前空間

http://purl.org/dc/elements/1.1/

使用法

metadata の子要素であること(required)。

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

コンテンツモデル

テキスト

それぞれの Rendition の metadata セクションには [RFC5646] に準拠した値を持つ少なくともひとつの language 要素を含めなければならない(must)

次の例では EPUB 出版物がアメリカ英語であることを示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:language>en-US</dc:language>
    …
</metadata>

追加の language 要素が多言語の出版物のために含まれているかもしれない場合はあるが、各要素の値は [RFC5646] に準拠しなければならない(must)

Language は、Rendition 毎に異なってもよい(may)

XML 仕様 [XML] で定義されているように、リーディングシステムは要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)

> 3.4.6 DCMES 省略可能要素

[DCMES] の要素のセットからすべての要素 - 上記で定義された identifierlanguagetitle を除いては - が、オプションとして指定されている。これらの要素はすべて次の一般的な定義に準拠している:

要素名

contributor | coverage | creator | date | description | format | publisher | relation | rights | source | subject | type

名前空間

http://purl.org/dc/elements/1.1/

使用法

metadata の省略可能な子要素。繰り返し可能

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

xml:lang* [省略可能]

属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する([XML] のセクション 2.12 Language Identification で定められる)。

dir* [省略可能]

属性を含んでいる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。

[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。

許可された値は ltr(左から右)と rtl(右から左)である。

コンテンツモデル

テキスト

xml:lang 属性と dir 属性は次の要素だけに許可される:contributor, coverage, creator, description, publisher, relation, rightssubject

オプションのメタデータは、Rendition 毎に異なってもよい(may)

すべてのオプション [DCMES] の要素の値は長さが少なくとも1文字でなければならない(must)

XML 仕様 [XML] で定義されているように、リーディングシステムは要素の値を処理する前に値から先頭と末尾の空白を取り除かなければならない(must)

以下に詳述を除いてこの仕様書はこれらの要素のために [DCMES] の定義を変更しない。

> DCMES contributor 要素

contributor 要素は、EPUB 出版物の内容の作成に二次的な役割を果たした人物、組織などの名前を表すために使用される。

contributor 要素の使用は、次のセクションで説明する他のすべての点で creator 要素の使用と同じである。

> DCMES creator 要素

creator 要素は、EPUB 出版物のコンテンツを作成するための責任者、組織、等の名前を表している。role プロパティは、作成者がコンテンツの制作に果たした役割を示すために、要素に付加することができる。

次の例では MARC relators term を使用して製作者などの creator を表現する方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator>
    <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta>
    …
</metadata>

リーディングシステムが読者にそれを提示できるように、creator 要素に作成者の名前が含まれているべきである(should)file-as プロパティは正規化された名前を含んで追加してもよい(may)。また、alternate-script プロパティは別の言語またはスクリプトで作成者の名前を表すために使用することができる。

次の例では作成者の名前を処理しレンダリングを容易にするために含めることができる様々な方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator>
    <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta>
    <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta>
    <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta>
    …
</metadata>

EPUB 出版物は複数の作成者がある場合はそれぞれが別々の creator 要素に含まれるべきである(should)creator 名をレンダリングする順序は display-seq プロパティを使用して指定するべきである(should)

次の例では creator 要素の表示順序を指定する方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:creator id="creator01">Lewis Carroll</dc:creator>
    <meta refines="#creator01" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta>
    <meta refines="#creator01" property="display-seq">1</meta>

    <dc:creator id="creator02">John Tenniel</dc:creator>
    <meta refines="#creator02" property="role" scheme="marc:relators">ill</meta>
    <meta refines="#creator02" property="display-seq">2</meta>
    …
</metadata>

表示のためのクリエイターの優位性を確立する手段が確認できない場合、リーディングシステムは、metadata セクション内の creator 要素の文書として表示した時の順序を使用しなければならない(must)。(つまり、最初に遭遇した creator 要素が、主要なクリエイターである。) リーディングシステムが、読者のためにクリエイターのメタデータを表示するとき、(表示の配慮によって制約ががないときなど)可能な限り、metadata セクションに記載されたすべてのクリエイターを包含するべきである(should)

二次貢献者は DCMES の contributor 要素を使って表現されるべきである(should)

> DCMES date 要素

date 要素は EPUB 出版物の刊行日を定義するために使用されなければならない(must)。刊行日は [DCTERMS] modified プロパティを使用して含めなければならない(must) 最終更新日Rendition が変更された最後の日時)と同じではない。

日付の文字列は、文字列が人間と機械の両方で可読可能である、特に W3C Date and Time Formats [DateTime] で表現されるサブセット、[ISO8601] に準拠することを推奨する(recommended)

次の例では刊行日が記載されている。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:date>2000-01-01T00:00:00Z</dc:date>
    …
</metadata>

追加の日付は [DCTERMS] や類似の語彙で利用可能である特別な日付用のプロパティで表現されるべきである(should)

刊行日は EPUB 出版物のすべてのインスタンスに共通でもよいし(may)、(たとえば EPUB 出版物はオンデマンドで生成される場合)インスタンスからインスタンスに変更されてもよい(may)

ひとつの date 要素のみ許可されている。

> DCMES source 要素

source 要素は、EPUB 出版物が由来する関連したリソースを識別する。

Renditionは、EPUB Structural Semantics Vocabulary [StructureVocab] から pagebreak プロパティを使用してページの識別子を包含するとき、source-of という改良プロパティは、改ページのソースを識別する source 要素と一致させるべきである(should)

次の例では EPUB 出版物の ISBN 識別子と共に派生元の印刷物の ISBN 識別子を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier>
    <meta refines="#isbn-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta>

    <dc:source id="src-id">urn:isbn:9780375704024</dc:source>
    <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta>
    <meta refines="#src-id" property="source-of">pagination</meta>
    …
</metadata>

> DCMES type 要素

type 要素は、指定された EPUB 出版物が特殊な種類(例えば EPUB 形式にパッケージ化された注記や辞書)であることを示すために使用される。

IDPF は、http://www.idpf.org/epub/vocab/package/types にこの要素で使用するために特化した EPUB 出版物の種類の有益なレジストリを保持する。

> 3.4.7 meta 要素

meta 要素は、パッケージもしくはコンテンツとそのメタデータの精密化について主要なメタデータの表現を許可するパッケージメタデータを含める一般的な手段を提供する。

要素名

meta

使用法

metadata の子要素。繰り返し可能

属性
property [必須(required)]

property

詳細については語彙の関連付けメカニズムを参照してください。

refines [コンテキストに依存]

この要素で増やされる表現または資源を識別する。属性の値は記述対象リソースまたは要素を参照する相対 IRI [RFC3987] でなければならない(must)

refines 属性は表現されるメタデータの種類に応じて省略可能である。省略した場合 meta 要素は primary expression を定義する。

id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

scheme [省略可能]

要素の値が取り出されるソースを示す property のデータ型の値。

xml:lang [省略可能]

[XML] のセクション 2.12 Language Identification で定められているように、属性を含んでいる要素やその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する。

dir [省略可能]

含まれる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。

[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。

許可された値は ltr(左から右)と rtl(右から左)である。

コンテンツモデル

テキスト

meta 要素の property 属性は表現の中で行われるステートメントを定義し、要素のテキストコンテンツはアサーションを表すメタデータの表現を定義する。

この仕様では meta 要素を使用して定義することができるメタデータの表現の2つの種類が定義されている:

  • primary expressionmeta 要素で定義された表現が EPUB 出版物のいくつかの側面を確立するものである。refines 属性を省略した meta 要素は基本式を定義する。

  • subexpressionmeta 要素で定義された表現をその refines 属性で参照される表現またはリソースの意味を拡張するものである。subexpression は、たとえば、期間を表すことでメディアクリップを精密化したり、個人の役割を定義ことで作成者や貢献者を詳細に述べてもよい(may)

    Subexpressions は primary expressions とリソースを精密化することに限定されず、それによって情報のチェーンを作成し、他 subexpressions の意味を絞り込むために使用されてもよい(may)

note

[DCMES] 要素の全ては primary expression を表し、meta 要素の subexpression による精密化を許可する。

この仕様は property 属性で使用するための語彙の集合を予約しますが、単語のための接頭辞を宣言される限り、任意の語彙からの用語を使用してもよい(may)

meta 要素の値が得られるシステムまたはスキームを識別するのに scheme 属性が用いられる。scheme 属性の値はスキームを定めるリソースへ解決する property データ型である。

次の例では subexpression が製作者を表すことを示すために creator に添付することができる方法を示している。scheme は値が MARC relators term から引き出されていることを示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator>
    <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta>
    …
</metadata>

リーディングシステムが scheme 属性の値を認識しない場合、それは文字列として要素の値を扱うべきである(should)

リーディングシステムは認識しない表現を定義する property 属性を含んでいるすべての meta 要素を無視すべきである(should)。未知の表現に遭遇するときにリーディングシステムは失敗してはならない(must not)

Release Identifier が構築されることを保証にするために metadata 要素はの指定された Rendition のために [DCTERMS] modified プロパティを定義している meta 要素を正確にひとつだけ含まなければならない(must)。追加の modified プロパティは含んでもよい(may)が、異なる題目を持たなければならない(must)。例えば、要素もしくはリソースを参照する refines 属性を含めなければならない(must)

すべての meta 要素は空白の正規化後の長さが少なくともひとつ以上の文字の値を表現しなければならない(must)

個々のプロパティが明示的に別の空白の正規化アルゴリズムを定義している場合を除き、リーディングシステムはさらにそれらを処理する前に XML 仕様 [XML] で定義されているように、meta 要素の値からすべての末尾の空白を取り除かなければならない(must)

> 

次の例は Rendition が典型的に含でいるメタデータのより完全なセットを表している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    …
    <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier>
    <meta refines="#pub-id" property="identifier-type" scheme="xsd:string">uuid</meta>

    <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier>
    <meta refines="#isbn-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta>

    <dc:source id="src-id">urn:isbn:9780375704024</dc:source>
    <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta>

    <dc:title id="title">Norwegian Wood</dc:title>
    <meta refines="#title" property="title-type">main</meta>

    <dc:language>en</dc:language>

    <dc:creator id="creator">Haruki Murakami</dc:creator>
    <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators" id="role">aut</meta>
    <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta>
    <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta>

    <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta>

</metadata>

次の例はメタデータの管理者によって発行された識別子を示している。

<package version="3.0"
         unique-identifier="pub-id"
         xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf">
    <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
        <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:1234-5678</dc:identifier>
        <dc:identifier id="isbn-id">urn:isbn:9780101010101</dc:identifier>

        <meta refines="#isbn-id" property="meta-auth" id="meta-authority-01">Metadata Authority Inc.</meta>
        <link refines="#meta-authority-01" rel="xml-signature" href="../META-INF/Signatures.xml#MAI-Signature"/>
        …
    </metadata>
</package>

<!-- in Signatures.xml -->
<signatures>
    <Signature Id="MAI-Signature" xmlns="http://www.w3.org/2000/09/xmldsig#">
        …
    </Signature>
</signatures>

> 3.4.8 meta 要素 (OPF2) [OBSOLETE]

[OPF2]で定義されている meta 要素は廃止され、新たな meta 要素で置き換えられますが、前方互換性の目的のための metadata 要素の省略可能な再現性の子要素として含めてもよい(may)

EPUB3 リーディングシステムはこの要素を無視しなければならない(must)

> 3.4.10 manifest 要素

manifest 要素は、指定された Rendition を構成する Publication Resourceitem 要素によって表される各項目の完全なリストを提供する。

要素名

manifest

使用法

metadata の次の package の二番目の子要素であること(required)。

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

コンテンツモデル

ひとつ以上の item 要素 [必須(required)]

note

この仕様は国際化されたリソースの命名規則をサポートし、要素と属性は、参照する Publication Resource は IRI をそれらの値として受け入れている。URI のみを受け入れる古いリーディングシステムとの互換性のためにリソース名は ASCII 文字セットに制限すべきである(should)。

> 3.4.11 item 要素

item 要素は Publication Resource を表している。

要素名

item

使用法

manifestの子要素。繰り返し可能

属性
id [必須(required)]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

href [必須(required)]

IRI [RFC3987]item で記述された Publication Resource の場所を指定する。

media-type [必須(required)]

メディアタイプ [RFC2046]item で記述された Publication Resource の資源の種類と形式を指定する。

fallback [条件付きで必須]

非 Core Media Typeのフォールバックを識別する IDREF [XML]

詳細は Manifest Fallbacks を参照されたい。

properties [省略可能]

property 値のリストをスペースで区切る。

この仕様で定義されたプロパティのセットは Manifest item プロパティを参照されたい。

media-overlay [省略可能]

item に記述されたリソースのために Media Overlay Document を識別する IDREF [XML]

詳細はパッケージング [MediaOverlays301] を参照されたい。

コンテンツモデル

manifest の各 item 要素は href 属性で提供されてる IRI で Publication Resource を識別する。IRI は絶対 IRI または相対 IRI でもよい(may)。相対 IRI の場合、リーディングシステムは絶対 IRI を解決するときに、ベースとして Package Document の IRI を使用しなければならない(must)。結果として生成された絶対 IRI は manifest のスコープ内で一意でなければならない(must)

すべての Publication Resources はそれらが EPUB Container に含まれているかあるいはリモートにあるかどうかにかかわらず、manifest から参照されなければならない(must)。リソースの場所に関するメディアタイプ固有の要件については Publication Resource の位置を参照されたい。

item 要素で識別される Publication Resource は media-type 属性で提供される MIME media type から推測される該当する仕様に準拠しなければならない(must)Core Media Type ResourceEPUB Core Media Types で指定されたメディアタイプを使用しなければならない(must)

制限とフォールバック で定義されているように、すべての Foreign Resource はフォールバックを提供しなければならない(must)

すべての Publication Resources は item 要素の properties 属性を通して Manifest item プロパティで定義されている該当する記述メタデータのプロパティを宣言しなければならない(must)。正確にひとつの itemnav プロパティを使用して EPUB Navigation Document として宣言しなければならない(must)

リーディングシステムは認識しないすべての記述メタデータのプロパティを無視しなければならない(must)

manifest は自己参照ではない:それは Package Document 自体を参照する item 要素を含めてはならない(must not)。

note

manifest における item 要素の順序は重要ではない。コンテンツ文書の提示順序は spine によって提供される。

> 

次の例は Core Media Type Resource だけが含まれている manifest を示している。

<manifest>
    <item id="nav"
          href="nav.xhtml"
          properties="nav"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="intro"
          href="intro.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c1"
          href="chap1.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c1-answerkey"
          href="chap1-answerkey.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c2"
          href="chap2.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c2-answerkey"
          href="chap2-answerkey.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c3"
          href="chap3.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="c3-answerkey"
          href="chap3-answerkey.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="notes"
          href="notes.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    <item id="cover"
          href="./images/cover.svg"
          properties="cover-image"
          media-type="image/svg+xml"/>
    <item id="f1"
          href="./images/fig1.jpg"
          media-type="image/jpeg"/>
    <item id="f2"
          href="./images/fig2.jpg"
          media-type="image/jpeg"/>
    <item id="css"
          href="./style/book.css"
          media-type="text/css"/>
    <item id="pls"
          href="./speech/dict.pls"
          media-type="application/pls+xml"/>
</manifest>

次の例は、二つの Foreign Resource の参照およびコンテンツの選択肢を提供する fallback chain mechanism のメカニズムを使用している manifest を示している。fallback chain は Core Media Type で終了する。

<manifest>
    <item id="item1"
          href="chap1_docbook.xml"
          media-type="application/docbook+xml"
          fallback="fall1"/>
    <item id="fall1"
          href="chap1.xml"
          media-type="application/z3986-auth+xml"
          fallback="fall2" />
    <item id="fall2"
          href="chap1.xhtml"
          media-type="application/xhtml+xml"/>
    …
</manifest>

note

properties 属性の使用については Manifest item プロパティの例も参照されたい。

> 3.4.12 spine 要素

spine 要素は、manifest item references の順序付きリストを定義することで、EPUB 出版物の指定された Rendition のコンテンツの初期設定の読み上げ順序を定義する。

要素名

spine

使用法

manifest の次に記述される package の三番目の必須の子要素

属性
id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

toc [省略可能]

NCX の置き換えを表す manifest の item を識別することを意味する IDREF [XML]

詳細については NCX の廃止 を参照されたい。

page-progression-direction [省略可能]

コンテンツフローの全体の送り方向。

許可された値は ltr(左から右)、rtl(右から左)と default

default 値が指定されている場合、製作者は望む送り方向を表現していないのでリーディングシステムは、レンダリング方向を選んでもよい(may)。属性が指定されていない場合は、この値を想定しなければならない(must)

コンテンツモデル

0個以上の itemref 要素。[必須(required)]

spine は、指定された Rendition のための初期設定の読み上げ順を提供する manifest に記載されている Publication Resource の順序付けされたサブセットを表している。

リーディングシステムは、1)初期設定の読み上げ順の開始として最初の主要な itemref を認識し、2)spine で指定された順序で連続的に主要な項目のレンダリングを包含する spine で定義された順序で Rendition をレンダリングする手段を提供しなければならない(must)

spine 内の EPUB Content Document からリンクされているすべての EPUB Content Document は、それ自身が spine に記載されていなければならない(must)。リンクされたドキュメントは、ahref 属性や area 要素、(例えば、DOM イベントおよび/またはフォーム要素を使用して)script のリンクから参照されたドキュメントを包含する。EPUB Navigation Document からリンクされているすべての EPUB Content Document は、Navigation Document が、spine に包含されているかどうかに関わらず、同様に、spine に記載しなければならない(must)。リンクされたドキュメントを記載する要件は、再帰的に適用する(すなわち、リンクされた Content Document からリンクされているすべての Content Document なども、記載される。)。

page-progression-direction 属性はグローバルな流れの方向を定めているが、個々のコンテンツの文書とコンテンツ文書の部分は、この設定を(例えば、directionwriting-mode の CSS プロパティを介して)上書きしてもよい(may)。リーディングシステムは(例えばボタンまたは代替スタイルシートの適用を可能にする設定で)の初期設定の方向を上書きするためのまたメカニズムを提供してもよい(may)。

リーディングシステムは、pre-paginated を持つ XHTML Content Documents で定義されているページ進行方向を無視しなければならない(must)page-progression-direction 属性は、ある固定レイアウトページから次のページへの流れの方向を定義する。

> NCX の廃止

[OPF2] で定義されている NCX の機能は、EPUB Navigation Document [ContentDocs301] に取って代わられている。EPUB 3 出版物は EPUB2 リーディングシステムの上位互換性のために NCX を(OPF2.0.1 で定義されている)を含めてもよいが(may)、EPUB 3 リーディングシステムは NCX を無視しなければならない(must)

note

EPUB 2 NCX と EPUB 3 Navigation Document は Package Document (それぞれ、spine toc 属性と manifest item 要素上の nav プロパティ)の識別に異なるメカニズムを使用するので、それらは EPUB 3 Publication 内で競合することなく共存できる。

> 3.4.13 itemref 要素

spine の子要素の itemref 要素は Publication Resource典型的な EPUB Content Document)の順次リストを表している。itemref 要素の順序は、EPUB 出版物の指定された Rendition の標準読み上げ順序を定義する。

要素名

itemref

使用法

spine の子要素。繰り返し可

属性
idref [必須(required)]

manifest の item を識別する IDREF [XML]

linear [省略可能]

参照先のコンテンツが主であるかどうかを指定する。

属性の値は、 yes または no でなければならない(must)。初期設定値は yes である。

id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

properties [省略可能]

property の値はリストをスペースで区切られたリストである。

この仕様で定義されたプロパティのセットに対して、Spine itemref プロパティを参照されたい。

コンテンツモデル

itemref 要素は idref 属性を経由して manifest の一意の item を参照しなければならない(must)

参照される各 manifest の item は a)EPUB Content Document または b)Publication Resource の別の型のいずれかでなければならない(must)。 b は Core Media Type Resource または Foreign Resourceであるかどうか関係なく、その fallback chain の中に EPUB Content Document が含まれていなければならない(must)

note

EPUB Navigation DocumentEPUB 出版物に必須とされているが、spine に含めるのは省略可能である。

itemref 要素の linear 属性は参照された item が spine の中で主(yes)または補助(no)であるかをを示している。各 Rendition は、少なくともひとつの主要な itemref を包含しなければならない(must)

linear 属性はリーディングシステムは可能性がある補足的なコンテンツから、本文の内容のプレゼンテーションを区別するために有効にするために使用してもよい(may)。例えば、ポップアップウィンドウに表示または聴覚的な演出から省略する。 リーディングシステムは、非線形コンテンツが初期設定の読み上げ順をレンダリングされているかどうかをコントロールする機能を読者に提供するべきである(should)

Spine itemref プロパティで定義されているもののように、該当する記述的なメタデータのプロパティは properties を経由して宣言するべきである(should)

リーディングシステムは認識しない properties 属性で表現されるすべてのメタデータプロパティを無視しなければならない(must)

> 

次の例は上記の manifest の例に対応する spine の要素を示している。

<spine page-progression-direction="ltr">
    <itemref idref="intro"/>
    <itemref idref="c1"/>
    <itemref idref="c1-answerkey" linear="no"/>
    <itemref idref="c2"/>
    <itemref idref="c2-answerkey" linear="no"/>
    <itemref idref="c3"/>
    <itemref idref="c3-answerkey" linear="no"/>
    <itemref idref="notes" linear="no"/>
</spine>

> 3.4.14 guide 要素 [廃止]

guide 要素 [OPF2]EPUB Navigation Documentlandmarks 機能により時代遅れになっている。 詳細については landmarks nav 要素 [ContentDocs301] を参照されたい。

製作者は EPUB2 リーディングシステムとの上位互換性のために Package Document の guide 要素を含んでもよい(may)。その EPUB Navigation Documentlandmarks 機能を含む EPUB 3 Publication で提供されているときに EPUB3 リーディングシステムは、ガイドの要素を無視しなければならない(must)

> 3.4.15 bindings 要素

bindings 要素はこの仕様によってサポートされていないメディアタイプのためのカスタムハンドラのセットを定義している。

要素名

bindings

使用法

spine または guide の次に来る、package の4番目か5番目の省略可能な子要素。

属性

なし。

コンテンツモデル

ひとつ以上の mediaType 要素 [必須(required)]

package 要素は多くてもひとつの bindings 要素を含めてもよい(may)

bindings 要素は特に [HTML5] object 要素の固有のフォールバックメカニズムを使用して、より洗練されたフォールバックを含むように製作者のための手段を提供する。 bindings 要素が存在するとき、参照サポートされていないメディアタイプの object 要素を取り扱うために、スクリプトをサポートするリーディングシステムは bindings 要素を利用しなければならない(must)

それぞれの bindings 要素の子にあたる mediaType 要素は RenditionXHTML Content Documentで参照されている外部のメディアタイプのいずれかの固有のハンドラを定義する。

サポートされていないメディアタイプが文書の処理中に検出されるとリーディングシステムはフォールバックの処理の他の種類を試行する前に)一致する各 mediaType 要素の media-type 属性をチェックすることによって bindings 要素のハンドラをルックアップしなければならない(must)。一致が見つかった場合、要素の handler 属性で参照される XHTML Content Document は参照されるリソースの代わりにインスタンス化しなければならない(must)。一致が見つからない場合はリーディングシステムは、通常のフォールバック処理を継続して使用するべきである(should)。(つまり object の固有のフォールバックをチェック)

それは次のパラメータを使用して object 要素の data 属性から参照されているかのようにリーディングシステムは指定されたハンドラをインスタンス化しなければならない(must)

src

値はリソースへの IRI [RFC3987] (すなわち object 要素の data 属性の値)でなければならない(must)

type

値はリソースのメディアタイプ(すなわち object 要素の type 属性の値)でなければならない(must)

object 要素の任意の追加した子 param 要素も同様に新しいパラメータ名として paramname 属性、新しい値として value 属性を使用しなければならない(must)

たとえば次の外部メディアタイプを含む object 要素は:

<object data="horse.ogg" type="audio/ogg"/>
    <param name="autoplay" value="false"/>
</object>

次のクエリ文字列の結果になり、処理後は XHTML Content Document のハンドラに送信される:

src=horse.ogg&type=audio/ogg&autoplay=false

生成されるクエリ文字列に含まれるすべての IRI 予約語と <, >, ", space, {, }, |, \, ^, ` を加えた文字は [RFC3987] の通りにエンコード・デコードされなければならない(must)

bindings 要素よって扱われるメディアタイプを参照する object 要素は spine によって参照された XHTML Content Document のみ処理をします(すなわちそれらは container-constrained scripting contexts で無視されます)。

> 

次の部分的な例では bindings をスライドショーを提供するために使用する方法を示している。

以下の Package Document を持つ EPUB 出版物の Rendition を考えている:

<package …>
    …
    <manifest>
        <item id="pict1"
            href="images/Pict1.jpg"
            media-type="image/jpeg"/>
        …
        <item id="content"
            href="content.xhtml"
            media-type="application/xhtml+xml"/>
        <item id="impl"
            href="impl.xhtml"
            media-type="application/xhtml+xml"
            properties="scripted"/>
        <item id="slideshow"
            href="slideshow.xml"
            media-type="application/x-demo-slideshow"/>
    </manifest>

    <bindings>
        <mediaType handler="impl"
            media-type="application/x-demo-slideshow"/>
    </bindings>
    …
</package>

そして以下の内容は content.xhtml ファイル:

<html …>
    …
    <body>
        …
        <object data="slideshow.xml"
            type="application/x-demo-slideshow">
            <img src="images/Pict1.jpg"/>
            <img src="images/Pict2.jpg"/>
            <img src="images/Pict3.jpg"/>
            <img src="images/Pict4.jpg"/>
        </object>
        …
    </body>
</html>

そして以下の内容は slideshow.xml ファイル:

<slides>
    <slide src="images/Pict1.jpg" dur="3"/>
    <slide src="images/Pict2.jpg" dur="3"/>
    <slide src="images/Pict3.jpg" dur="3"/>
    <slide src="images/Pict4.jpg" dur="3"/>
</slides>

読者のリーディングシステムの機能に応じて、それらは次のいずれかの演出のスライドショーが表示するとおもわれる:

  • リーディングシステムはネイティブのスライドショー形式をサポートしている場合、slideshow.xml で指定されている画像の回転セットをレンダリングする。

  • リーディングシステムがスライドショーのメディアタイプをサポートせず、スクリプトをサポートする場合、スクリプトフォールバックのために Package Document 内の bindings 要素を確認することができる。そこにはハンドラのドキュメント(impl.xhtml)を含む item 要素への参照が見つかるとおもわれる。リーディングシステムは現在(ソースは示していない)スライドショーの JavaScript と同等のものをレンダリングするためにこの文書をロードすることができる。

  • リーディングシステムがスライドショーのメディアタイプをサポートしておらずまたスクリプティングもサポートしていない場合、それは object 要素で指定されたフォールバック画像を使用して、すべての画像の静的なセットを表示するとおもわれる。

> 3.4.16 mediaType 要素

mediaType 要素はあるハンドラ XHTML Content DocumentForeign Resource メディアタイプを結びつける。

要素名

mediaType

使用法

bindings の子要素。繰り返し可能

属性
media-type [必須(required)]

処理されるリソースの種類と形式を指定するメディアタイプ [RFC2046]

handler [必須(required)]

この要素で指定された種類のコンテンツを処理するために起動する manifest XHTML Content Document を識別する IDREF [XML]

コンテンツモデル

bindings 要素のそれぞれの子要素 mediaTypemedia-type 属性でユニークなコンテンツタイプを定義しなければならず(must)、指定したメディアタイプは Core Media Type であってはならない(must not)

必要な handler 属性は、このメディアタイプの初期設定の実装の manifest 内の item ID [XML] を参照する必要がある。参照される item は XHTML Content Document でなければならない(must)

ハンドラとして指定されたすべての XHTML Content Document はその manifest item 要素の properties 属性で設定された scripted プロパティを持たなければならない(must)

> 3.4.17 collection 要素

collection 要素は、リソースの関連したグループを定義する。

要素名

collection

使用法

package の六番目の省略可能な要素。繰り返し可。

属性
xml:lang [省略可能]

[XML] のセクション 2.12 language identification で定められているように、属性を含んでいる要素やその子孫の内容と属性値で使われる言語を指定する。

dir [省略可能]

含まれる要素とその子孫の内容と属性値の基本テキスト方向を指定する。

[Unicode] を使用して指定された固有の方向性は、この属性よりも優先される。

許可された値は ltr(左から右)と rtl(右から左)である。

id [省略可能]

要素の ID [XML] はドキュメントのスコープ内で一意でなければならない(must)

role [必須(required)]

以下で定義されるように、collection の特質を指定する。

コンテンツモデル

記述順序:metadata [省略可能], (collection [1個以上] または ( collection [0個以上], link [1個以上]))

collection 要素は、リソースを、意味を持つ単位へと再構築される複数の EPUB Content Document 間に分割された(すなわち、複数のドキュメント間に分割されたインデックス)有効なコンテンツまたは、特殊な処理(すなわち、プレビューコンテンツ)のために識別されるリソース、指定された Rendition に関する追加情報を表現する集約リソースなど、潜在的な数々の用途のために論理的なグループに整理することを許可する。

このセクションで定義された collection 要素は、特定の実装(すなわち、IDPF のサブ仕様を介して)生成されることを目的とされ、そこから一般的なフレームワークを表現する。このような実装は、Rendition 内の collection 要素の目的だけでなく、妥当な生産物と用途(以下に表現される一般的なフレームワークと異なる特定の任意の要求)のためのすべての要求のために定義しなければならない(must)

それぞれの実装は、すべての適合する collection 要素を一意に識別する役割の値を定義しなければならない(must)。Package Document のそれぞれ collection 要素の役割は、role 属性で識別されなければならず(must)、値は、ひとつ以上の NMTOKEN [XSD-DATATYPES] と/または full IRIs [RFC3987] でなければならない(must)。NMTOKEN 値の用途は、IDPF が定義する役割で予約されており、そのレジストリは、http://www.idpf.org/epub/vocab/package/roles で保持される。レジストリで定義されていない NMTOKEN 値は、妥当ではない。役割のないものはこのセクションでは定義しない。

サードパーティは、collection 要素に特殊な役割を定義してもよい(may)が、このような役割は、フル IRI を使用して識別されなければならない(must)。特殊な役割は、これらを識別する IRI のホストコンポーネント内に文字列 idpf.org を組み込んではならない(must not)

note

リーディングシステム全体で特殊な役割の相互互換性を容易にするために、実装は、http://www.idpf.org/epub/extensions/rolescollection 要素の使用をドキュメント化することが強く推奨される。

collection の省略可能な metadata 要素の子は、構文とセマンティクスに次の差異があるパッケージの metadata 要素を適合したものである:

  • メタデータは初期設定では必須でない。

  • metadata 要素の利用上の Package-level の制限は、上書きしてもよい(may)

  • すべての主要なメタデータの表現は、collection へ適用する。

  • refines 属性は、含んでいる collection の外を参照してはならない(must not)

  • OPF2 meta 要素は、包含してはならない(must not)

collection は、ひとつ以上の子 collection 要素を包含することによってサブコレクションを定義してもよい(may)

  • href 属性は、manifest に記載されているものを含め、どのリソースを参照してもよい(may)

  • href 属性の IRI の値は、リソースの一部またはサブセットのみがコレクションに包含されていることを示すのにフラグメントコンポーネントを持ってよい(may)

  • rel 属性は省略可能(optional)である。

  • refines 属性は付随してはならない(must not)

それぞれの link は、グループのメンバーであるリソースを参照しなければならない(must)link 要素の順序は、重要ではない。

collection 要素の特定の実装は、よりよくこれらの要求(例えば、メタデータを要求したり、要素と属性の利用にさらなる制限を課したり、link 要素の順序を重視)を反映するために上記で定義されている要求を調整してもよい(may)。しかしながら、結果として生じたコンテンツモデルは、このセクション(例えば、特定の実装は、新しい要素や属性を取り入れたり、上記で明確に禁止されているそれらを再度取り入れることはできない)で定義されたひとつの妥当なサブセットを表現しなければならない(must)。特定の実装は、manifestspine の要件を上書きする方法でコレクションを定義してはならない(must not)

この仕様のコンテクスト内では、リーディングシステムのコレクションのサポートは、省略可能(optional)である。リーディングシステムは、認識できない役割を定義した collection 要素を無視しなければならない(must)

Rendition のレンダリングは、collection 要素の認識に依存してはならない(must not)。コンテンツは、すべての情報の損失や他の重大な劣化をすることなく読者によって消費できるようにしなければならない(must)

> 

次の例は、単一の構成を表す二つの XHTML Content Document の組み立て方を示している。

<package …>
    …
    <collection role="http://example.org/roles/unit">
        <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
            <dc:title>Foo Bar</dc:title>
        </metadata>
        <link href="EPUB/xhtml/foo-1.xhtml"/>
        <link href="EPUB/xhtml/foo-2.xhtml"/>
    </collection>
    …
</package>

> 4 Package Metadata

> 4.1 Publication Identifiers

> 4.1.1 Unique Identifier

製作者は、唯一の EPUB 出版物に一意である Package Document metadata に主要な識別子を包含する責任がある。Unique Identifier は選択されたまたは割り当てられているかどうかに関わらず、dc:identifier 要素に格納する必要があり、package 要素の unique-identifier 属性の Unique Identifier として参照されなければならない(must)

静的(固定)ではないが EPUB 出版物の Unique Identifier の変更はできる限り、めったに行わないようにするべきである(should)。メタデータを更新するときや誤植を直すとき、EPUB 出版物に他のマイナーな変更をするときは、新しい識別子を付与するべきではない(should not)

> 4.1.2 Release Identifier

Unique Identifier が参照し配布目的のために両方の最大の永続性を持つように意図されているので、EPUB 出版物Unique Identifier は通常、パッケージまたはその内容にそれぞれのマイナーリビジョンで一般的に変化するべきではない(should not)。通常、EPUB 出版物の各リリースは新しいバージョンを一意に識別できる必要があるが、これは結果として変更可能であり、かつ信頼性の高い Unique Identifier という相反する要求が生じる。

Unique Identifier を変更せずにマイナーな修正とリリースを識別する課題を是正するために、この仕様は Release Identifier のセマンティクスを定義して、または同じ Unique Identifier を持つ出版物を識別し、連続した順序を示す手段を定める。Release Identifier はパッケージの metadata セクションの実際のプロパティではなく、メタデータの二つの必須の部分である Unique Identifier と Rendition の最終更新日から得られる値である。

一緒になる合計値は EPUB 出版物の任意の特定のバージョンを区別するために使用できる一意の識別子を表している。Release Identifier が構築されることを保証するために各 Rendition は最終更新日(meta を参照)を含む [DCTERMS] modified プロパティを正確にひとつ含まれなければならない(must)。 このプロパティの値は XML Schema [XSD-DATATYPES] 最終更新日に準拠する日付の形でなければならない(must)

CCYY-MM-DDThh:mm:ssZ

変更日は協定世界時(UTC)で表現されなければならなず(must)Z タイムゾーンインジケータで終了しなければならない(must)

パッケージ・メタデータの一部でないが、識別子のすべての文字列表現は参照と他の目的のために、区切り文字としてアットマーク(@)を使用して(すなわち id@date の形)構成されなければならない(must)。 文字列を連結するときに空白が含まれてはならない(must not)

次の例は Unique Identifier と変更日が Release Identifier を形成するために組み合わされる方法を示している。

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
    <dc:identifier id="pub-id">urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809</dc:identifier>
    <meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta>
    …
</metadata>

results in the Package ID:

urn:uuid:A1B0D67E-2E81-4DF5-9E67-A64CBE366809@2011-01-01T12:00:00Z

これらの識別子は任意の文字列の値でもよく(may)、区切り文字が Unique Identifier の中に生じてもよい(may)可能性があることに注意されたい。その故に Release Identifier はその構成部分に分解するときに最後の @ 記号の箇所で分割しなければならない(must)

Release Identifier は Unique Identifier を優先しないが、同じ EPUB 出版物の異なるバージョンを区別し、流通チャネルやリーディングシステムによって識別することができる手段を意味する。タイムスタンプの必須形式を受け継ぐことで、識別子の正確な知識なしに EPUB 出版物を連続する年代順に配置することもできる。

従って EPUB 出版物のセットは Release Identifier によって、それらが同じ EPUB 出版物の同じバージョンか、ひとつの出版物の異なるバージョンか、異なっていて類似した EPUB 出版物の組合せをかどうかを判断する為に調べられることができる。

note

EPUB Container が、EPUB 出版物の Rendition をひとつ以上包含するとき、リーディングシステムが Default Rendition のみ処理することを必要され、-それらが更新されていない場合でも-各リリースの標準の Rendition の最終更新日をアップデートすると、EPUB 出版物は、以前のリリースと同じバーションが表示されないことを担保するのを助けるであろう。

> 4.2 語彙の関連付けメカニズム

> 4.2.1 要約

このセクションは有益な情報である。

propertypropertiesrelscheme 属性はメタデータ語彙の用語を表すために property のデータ型を使用する。CURIE [RDFa11] と同様に property のデータ型はコンパクトなフォームで IRI [RFC3987] を表し、標準化された語彙のメタデータ作成を簡略化する。

プロパティ値は接頭辞と参照の組み合わせにより表現される。接頭辞とは、(リテラルまたは暗黙的かを問わず)一般的にある用語の語彙に解決される IRI の簡略マッピングである。接頭辞をその IRI 表現に変換し参照と組み合わせると、結果として IRI は通常、用語についての人間および/または機械可読な情報を含んでいる語彙内のフラグメントに解決される。

プロパティ値の処理にリーディングシステムを支援するために接頭辞をマップするための IRI を確立する手段が必須であり、この仕様は、次の3つのメカニズムを定義しています:

  • 初期設定の語彙 - が接頭辞を含んでいないときのマッピングを定義する;

  • 予約済み接頭辞のセット - これらのマッピングはあらかじめ定義されており(すなわち全てのリーディングシステムがそれらを認識する)、宣言することなく使用することができる;そして

  • prefix 属性 - ルート package 要素に接頭辞のマッピングを作成することで宣言できる。

> 4.2.2 初期設定の語彙

初期設定の語彙はその用語を使用するために宣言する必要がない語彙であり、その用語は常に接頭辞が付かないようにしなければならない(must)

Package Document は、メタデータの用語に対し複数の関連性のない使い方があるように、単一の初期設定の語彙は定義されていない。その代わりに、異なる初期設定の語彙は、次のように property data type を受け入れる属性の使い方が定義されている:

  • Package Metadata Vocabulary は、meta propertymeta schemeitem propertiesitemref properties 属性のための初期設定の語彙として定義される。

    これらの属性のいずれかの property の値に接頭辞が含まれていない場合、IRI [RFC3987] stem http://idpf.org/epub/vocab/package/# は結果の IRI を生成するために使用しなければならない(must)
  • Link Relationships Vocabulary は、link rel 属性のための初期設定の語彙として定義される。

    この属性の property の値に接頭辞が含まれていない場合、IRI [RFC3987] stem http://idpf.org/epub/vocab/package/link/# は結果の IRI を生成するために使用しなければならない(must)

パッケージのメタデータ語彙と Link Relationships Vocabulary に関連付けられた IRI は、prefix 属性を使用して接頭辞を割り当ててはならない(must not)

> 4.2.3 予約済みの接頭辞

この仕様は、製作者がパッケージメタデータに使用してもよい(may)接頭辞のセットを予約する。これらの接頭辞は、規範的な文書の EPUB Package Document Reserved Prefixes で定義されている。

この文書で定義されている接頭辞は、この仕様から独立してメンテナンスや更新され、いつでも変更を受けることがある。

リーディングシステムは、定義済み URI を使用して Package Document に使用されているすべての予約済みの接頭辞を解決しなければならない(must)。予約済みの接頭辞は、prefix 属性を上書きするべきではない(should not)が、リーディングシステムは、遭遇したときはローカルでの上書きを使用しなければならない(must)

予約済みの接頭辞とリーディングシステムの更新は常に同期して起こるわけではなく、リーディングシステムは、認識されていない接頭辞(つまり、prefix 属性を使用して予約も宣言もしていない)に遭遇したとき失敗してはならない(must not)

> 4.2.4 prefix 属性

prefix 属性は仕様で予約されていない追加の接頭辞のマッピングを定義する。

prefix 属性の値はひとつまたは複数の接頭辞から IRI へのマッピングの空白で区切ったリストの形である:

(EBNF 記法 ISO/IEC 14977)
すべての終端記号は、Unicode ブロック'基本ラテン文字'(U+0000 から U+007Fまで)である。
prefixes = mapping , { whitespace, { whitespace } , mapping } ;
mapping = prefix , ":" , space , { space } , ? xsd:anyURI ? ;
prefix = ? xsd:NCName ? ;
space = #x20 ;
whitespace = (#x20 | #x9 | #xD | #xA) ;

次の例ではフレンドの Friend (foaf) と prefix 属性を使用して宣言されている DBPedia (dbp) 語彙の prefix 属性を示している。

<package …
   prefix="foaf: http://xmlns.com/foaf/spec/
   	 dbp: http://dbpedia.org/ontology/">
   …
</package>

衝突を回避するために、prefix 属性は、初期設定の語彙にマップされる接頭辞を定義するために使用してはならない(must not)prefix 属性が定義済み接頭辞のための宣言を包含する場合、リーディングシステムは、定義済み接頭辞として同じ URI にマップされているかどうかに関わらず、prefix 属性を定義する URI マッピングを使用しなければならない(must)

接頭辞 '_' は RDFa [RDFa11] の処理と将来の互換性のために予約されているので、定義してはならない(must not)

> 4.2.5 property のデータ型

> 4.2.5.1 シンタックス

property のデータ型は IRI [RFC3987] を表現するコンパクトな手段であり、コロンで参照から分離されたオプションの接頭辞で構成されている。

(EBNF 記法 ISO/IEC 14977)
すべての終端記号は、Unicode ブロック'基本ラテン文字'(U+0000 から U+007Fまで)である。
property = [ prefix , ":" ] , reference;
prefix = ? xsd:NCName ? ;
reference = ? irelative-ref ? ; /* as defined in [RFC3987] */

property のデータ型は [RDFa11] で定義されている CURIE のデータ型から派生し CURIE のサブセットを表している。

次の例では接頭辞の dcterms とリファレンスの modified で構成されるプロパティの値を示している。

<meta property="dcterms:modified">2011-01-01T12:00:00Z</meta>

処理後のプロパティは次の IRI のように展開される:

http://purl.org/dc/terms/modified

dcterms: 接頭辞が予約済みの接頭辞で IRI http://purl.org/dc/terms/ にマップされる。

接頭辞がプロパティの値から省略された場合、表現される基準は初期設定の語彙の用語を表している。

次の例では初期設定の語彙から取られたプロパティの値を示している。

<meta … property="role">aut</meta>

このプロパティは以下のように展開される:

http://idpf.org/epub/vocab/package/#role

これは初期設定の語彙の IRI が参照と連結されている場合である。

上記の定義が妥当であっても、空の文字列は妥当なプロパティの値ではない。

> 4.2.5.2 処理

リーディングシステムがプロパティから IRI [RFC3987] を作成するには次の規則を使用しなければならない(must)

  • プロパティが参照のみで構成されている場合、IRI は初期設定の語彙に関連する IRI の語幹を参照に連結することによって得られる。

  • プロパティが接頭辞と参照から構成されている場合は、IRI が接頭辞に関連付けられた IRI の語幹を参照に連結することによって得られる。一致する接頭辞が定義されていない場合、プロパティは無効であり、無視しなければならない(must)

結果の IRI は [RFC3987] に妥当でなければならない(must)。しかしリーディングシステムはこの IRI を解決する必要はない。

> 4.3 Package Metadata Vocabulary

> 4.3.1 要約

このセクションは有益な情報である。

以下のセクションはパッケージ・メタデータで使用するために一組のプロパティを定めて、参照できる語彙を構成している。この語彙は、パッケージ・メタデータでこの仕様によって非接頭辞を付けられた語の用法のために予約されている初期設定の語彙である。

この語彙で定義されているプロパティは、ベース IRI http://idpf.org/epub/vocab/package/# を使用して参照可能である。

note

可能な場合はいつでも、以下のセクションのプロパティ使用例は metadatameta 例から得られる。それらの例のより完全なコンテキストについて参照されたい。

> 4.3.2 Metadata meta プロパティ

meta 要素のプロパティは、詳細の追加レベルを提供することにより、 Rendition のメタデータを拡張する。

これらのプロパティは、それぞれの親の meta 要素の refines 属性で補強したり、リソースを参照しなければならない(must)

次の表は詳細利用可能なプロパティの詳細である。

> 4.3.2.1 Publication
alternate-script
概要:

alternate-script プロパティは、xml:lang 属性によって識別される言語とスクリプト内の関連するプロパティ値の代替表現を提供する。

このプロパティは、国際化目的のために creatortitle プロパティに、典型的に付けられる。

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: すべてのプロパティ
例: <meta refines="#creator" property="alternate-script" xml:lang="ja">村上 春樹</meta>
belongs-to-collection
概要:

belongs-to-collection プロパティは、EPUB 出版物が属しているコレクションの名前を識別する。EPUB 出版物は、ひとつ以上のコレクションに属してもよい(may)

それはまた、あるコレクションがそれ自体、他のコレクションの一員であることを示すために refines 属性を使用してこれらのプロパティを繋ぐことも可能である。

リーディングシステムがコレクションを整理し、名前の衝突を避けることができるように、(例えば、関連のないコレクションは、同様の名前を共有したり、コレクションの異なる版がリリースできたりして)、識別子は、一意に識別するコレクションのインスタンスを提供されるべきである(should)dcterms:identifier プロパティは、この識別子をもたらさなければならない(must)。

コレクションは、collection-type プロパティを添付することでその性質をより正確に定義されてもよい(may)

コレクション内の EPUB 出版物の位置は、collection-type プロパティを添付することで提供されてもよい(may)

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0個以上

拡張できる対象: EPUB 出版物に適用され、それ自身の他のインスタンスを参照できる。
例:
<meta property="belongs-to-collection" id="c01">The New French Cuisine Masters</meta>
<meta refines="#c01" property="collection-type">series</meta>
<meta refines="#c01" property="dcterms:identifier">urn:uuid:11111111-2222-3333-4444-555555555555</meta>

<meta property="belongs-to-collection" id="c02">Harry Potter</meta>
<meta refines="#c02" property="collection-type">set</meta>
<meta refines="#c02" property="group-position">2</meta>
<meta refines="#c02" property="dcterms:identifier">urn:uuid:99999999-8888-7777-6666-555555555555</meta>
collection-type
概要:

collection-type プロパティは、コレクションの形式や性質を識別する。

collection-type が、コードの一覧や他の正式な目録から引き出されるとき、scheme 属性は、そのソースを特定するために添付されるべきである(should)

スキームが指定されていないとき、リーディングシステムは、次のコレクション型の値を認識するべきである(should)

series

グループとして正式に識別される一連の関連した作品で、典型的に無期限な作品で、時間とともに個々に公開される。

set

ひとつの知的な一式を同時に構成する作品の有限なコレクションで、典型的に同時に公開され、一式として販売可能である。

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: belongs-to-collection
例:
<meta property="belongs-to-collection" id="c02">Harry Potter</meta>
<meta refines="#c02" property="collection-type">set</meta>
display-seq
概要:

display-seq プロパティは、(例えば、複数の title をレンダリングする順序を示すためなど)同じメタデータプロパティに現在のプロパティの相対を表示する位置を数値で示している。

display-seq プロパティはセット内のメンバーの(全てではなく)一部に接続されている場合、配列を有するとして同定された唯一の要素は、任意のレンダリングに含まれるべきである(should)。

許容された値: xsd:unsignedInt
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: すべてのプロパティ
例: <meta refines="#t2" property="display-seq">1</meta>
file-as
概要: file-as プロパティは、ソートするための関連するプロパティの正規化形式を提供する。
許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: すべてのプロパティ
例: <meta refines="#creator" property="file-as">Murakami, Haruki</meta>
group-position
概要:

group-position プロパティは、EPUB 出版物が同じグループに属する他の作品に相対的な順序付けされている数値の位置を示している(EPUB 出版物を問わず)。

group-position プロパティは、グループを確立する任意のメタデータのプロパティに接続することができるが、典型的に、belongs-to-collection プロパティに関連付けられている。

EPUB 出版物は、複数のグループに属することができる。

許容された値 単一の xsd:unsignedInt または小数点で区切られた数字(例えば、 12.2.1)。
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: すべてのプロパティ
例: <meta refines="#c02" property="group-position">2</meta>
identifier-type
概要:

identifier-type プロパティは、フォームまたは identifier の性質を示している。

identifier-type の値はコードのリストまたはその他の正式な列挙から得ている場合、 scheme 属性は、そのソースを識別するために接続するべきである(should)

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: identifier, source
例: <meta refines="#src-id" property="identifier-type" scheme="onix:codelist5">15</meta>
meta-auth
概要: meta-auth プロパティは、パッケージ・メタデータのインスタンスに対して責任がある関係者や権限を識別する。
許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: すべてのプロパティ
例: <meta refines="isbn-id" property="meta-auth" id="meta-authority-01">http://isbn-international.org/</meta>
role
概要:

role プロパティは creator または contributor (例えば、人が仕事の著者または編集者であること)によって実行される作業の性質を説明している。

role の値は、コードのリストまたはその他の正式な列挙から得ている場合、scheme 属性は、そのソースを識別するために付与するべきである(should)

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: contributor, creator
例: <meta refines="#creator" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta>
source-of
概要:

source-of プロパティは、EPUB 出版物の指定された Rendition が保持している適合されたソースのリソースの一意の側面を示している。

この仕様は、参照された source 要素が、コンテンツ内で定義された pagebreak プロパティのソースであることを示す pagination の値を定義する。この値は、pagination が含まれるときはいつでも、知られている底本をセットするべきである(should)

許容された値: pagination
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: source
例: <meta refines="#isbn" property="source-of">pagination</meta>
title-type
概要:

title-type プロパティは、フォームまたは title の性質を示している。

title-type の値はコードのリストまたはその他の正式な列挙から得ている場合、 scheme 属性は、そのソースを識別するために接続するべきである(should)。スキームが指定されていないときはリーディングシステムは次のタイトルの型の値を認識するべきである(should)。main, subtitle, short, collection, editionexpanded

許容された値: xsd:string
個数:

メタデータセクション内:0個以上

他のメタデータに付ける場合:0またはひとつ

拡張できる対象: title
例: <meta refines="#title" property="title-type">main</meta>
> 4.3.2.2 Rendering
rendition:flow
概要: リーディングシステムのコンテンツのオーバーフローを操作する方法の製作者が優先する指定。
許可された値:

paginated | scrolled-continuous | scrolled-doc | auto

初期設定値は auto

個数: 0 または 1
拡張できる対象: 指定された Rendition のためのグローバルな値をセットする。refines 属性を持つ meta タグに設定してはならない(must not)
例: <meta property="rendition:flow">scrolled-doc</meta>
rendition:layout
概要: 指定された Rendition がリフロー可能かページ分割済みかどうかの指定。
許可された値:

reflowable | pre-paginated

初期設定値は reflowable

個数: 0 または 1
拡張できる対象: 指定された Rendition のためのグローバルな値をセットする。refines 属性を持つ meta タグに設定してはならない(must not)
例: <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>
rendition:orientation
概要: 表示のために製作者に意図された指定された Rendition の回転方向を指定。
許可された値:

landscape | portrait | auto

初期設定値は auto

個数: 0 または 1
拡張できる対象: 指定された Rendition のためのグローバルな値をセットする。refines 属性を持つ meta タグに設定してはならない(must not)
例: <meta property="rendition:orientation">landscape</meta>
rendition:spread
概要: 指定された Rendition のために意図されたリーディングシステムの合成見開きの挙動を指定。
許可された値:

none | landscape | portrait | both | auto

初期設定値は auto

個数: 0 または 1
拡張できる対象: 指定された Rendition のためのグローバルな値をセットする。refines 属性を持つ meta タグに設定してはならない(must not)
例: <meta property="rendition:spread">both</meta>
rendition:viewport
概要: ページ分割されている XHTML と SVG Content Document のための CSS 初期包含ブロック [CSS2.1] の寸法を指定。
許可された値: width=x, height=y
個数:

refines 属性以外に0 または 1全体の指定

refines 属性に 0 以上spine での上書き

拡張できる対象: refines 属性が設定されてるとき指定された Rendition のためにグローバルに適用し、そうでなければ、refines 属性から参照される itemref 要素に適用する。
例: <meta property="rendition:viewport">width=1200, height=800</meta>

> 4.3.4 Manifest item プロパティ

次の表は、manifestitem 要素の properties 属性で使用するためのプロパティを定義する。

適用対象 フィールドが指定されたプロパティが上で指定されてもよい(may) Publication Resource の種類(複数可)を示し、個数 フィールドは、プロパティは Package Document のスコープ内に出現する回数を示し、使用法 フィールドには、使用条件を示さなければならない(must)

cover-image
概要: cover-image プロパティは、出版物のカバーイメージとして説明され Publication Resource を識別する。
適用対象: 全てのラスターとベクター画像の型
個数: 0またはひとつ
使用法: 省略可能
mathml
概要: mathml プロパティは Publication Resource にひとつまたは複数の MathML マークアップのインスタンスが含まれる場合に記述する。
適用対象: EPUB Content Document
個数: 0個以上
使用法: 上記の概要の条件を満たす場合にのみ、設定しなければならない(must)
remote-resources
概要:

remote-resources プロパティは EPUB Container の外部にある他の Publication Resource を参照しているひとつ以上の Publication Resource が記述されていることを示している。

(詳細については、Publication Resource の位置を参照してください。)

適用対象: 内部参照(例えば、XHTML Content DocumentSVG Content DocumentEPUB Style SheetMedia Overlay Document)の機能を持つすべての出版のリソース。
個数: 0個以上
使用法: 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)
scripted
概要: scripted プロパティは Publication Resource に記述された Scripted Content Document(すなわち、HTML5 forms からスクリプト化されたコンテンツや要素を含む)を示している。
適用対象: EPUB Content Document
個数: 0個以上
使用法: 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)
svg
概要:

svg プロパティが記述された Publication Resource はひとつ以上の SVG マークアップインスタンスが埋め込まれていることを示している。

このプロパティは、SVG マークアップがリソースに直接包含されている時に設定しなければならず(must)、SVG がリソース(例えば、[HTML5] imgobjectiframe 要素)から参照されている時に設定してもよい(may)

適用対象: XHTML Content Documents; 値は SVG Content Document に対して暗黙的に指定される
個数: 0個以上
使用法: 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)
switch
概要: switch プロパティが記述された Publication Resource はひとつ以上の epub:switch 要素インスタンスが含まれていることを示している。
適用対象: XHTML Content Document
個数: 0個以上
使用法: 上記の概要で指定された基準が満たされている場合にだけ、設定しなければならない(must)

mathmlremote-resourcesscriptedswitchitem によって参照されるリソースは、それぞれの定義が一致するたびにプロパティを指定しなければならない(must)。これらのプロパティは、(例えば、HTML5 の iframe 要素によって)リソースに含まれている内容に再帰的に適用されない。例えば、非スクリプトな XHTML Content Document に スクリプトを用いた Content Document を埋め込む場合、(スクリプトが)埋め込まれたドキュメントのみ manifest の item プロパティの属性に scripted 値を持つことになる。

> 

次の例は、EPUB Navigation Document を表す manifestitem 要素を示している。

<item properties="nav" id="c1" href="c1.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />

次の例は、カバーイメージを表す manifestitem 要素を示している。

<item properties="cover-image" id="ci" href="cover.svg" media-type="image/svg+xml" />

次の例は、埋め込み MathML を含んでいる Scripted Content Document を表す manifestitem 要素を示している。

<item properties="scripted mathml" id="c2" href="c2.xhtml" media-type="application/xhtml+xml" />

> 4.3.5 Spine itemref プロパティ

次の表は itemref 要素の properties 属性で使用するためのプロパティを定義している。

個数フィールドは Package Document scope の中に出現する回数を示さなければならず(must)使用例フィールドは使用状況を示しる。

rendition:align-x-center
概要: 指定された spine 項目が、ビューポートまたは見開き内で水平方向に中心であるべきときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。
rendition:flow-auto
概要: 製作者によって操作されるオーバーフローコンテンツのための優先順位を示さない。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:flow-paginatedrendition:flow-scrolled-continuousrendition:flow-scrolled-doc プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:flow-paginated
概要: 製作者の優先順位がコンテンツのオーバーフローは動的にページ分割することを示す。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:flow-autorendition:flow-scrolled-continuousrendition:flow-scrolled プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:flow-scrolled-continuous
概要:

製作者の優先順位がオーバーフローしたコンテンツはスクロール表示を提供することを示し、このプロパティを持つ連続した spine 項目は、連続する巻物のように表示される。

スクロールの方向は、itemref 要素によって参照されている XHTML Content Document のルート要素のブロックの流れの方向(block flow direction)[CSS3WritingModes] に関連して定義される。ブロックの流れの方向が下(上から下)の場合、スクロールの方向は垂直である。ルート要素のブロックの流れの方向が、右方向(左から右)または左方向(右から左)である場合、水平である。

個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:flow-autorendition:flow-scrolled-docrendition:flow-paginated プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:flow-scrolled-doc
概要: 製作者の優先順位は、オーバーフローしたコンテンツはスクロール表示を提供すること示し、このプロパティを持つそれぞれの spine 項目は分割されたスクロール可能な文書として表示される。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:flow-autorendition:flow-scrolled-continuousrendition:flow-paginated プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:layout-pre-paginated
概要: 指定された spine 項目がページ分割済みであることを指定す。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:layout-reflowable プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:layout-reflowable
概要: 指定された spine 項目がリフローであることを指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:layout-pre-paginated プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:orientation-auto
概要: リーディングシステムが、spine 項目内をレンダリングする回転方向を決定できるときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:orientation-landscape または rendition:orientation-portrait プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:orientation-landscape
概要: 指定された spine 項目は横向き方向(landscape orientation)でレンダリングされるときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:orientation-portrait または rendition:orientation-auto プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:orientation-portrait
概要: 指定された spine 項目は縦向き方向(portrait orientation)でレンダリングされるときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:orientation-landscape または rendition:orientation-auto プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:page-spread-center
概要: 合成見開き内の Content Document の強制配置を指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、page-spread-right または page-spread-left プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
page-spread-left
概要: page-spread-left プロパティは、EPUB Content Document に関連付けられた item 要素の最初のページが見開きの左側を表すことを示している。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、page-spread-right または rendition:page-spread-center プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
page-spread-right
概要: page-spread-right プロパティは、EPUB Content Document に関連付けられた item 要素の最初のページが見開きの右側を表すことを示している。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、page-spread-left または rendition:page-spread-center プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:spread-auto
概要: リーディングシステムが spine 項目を合成見開きとしてレンダリングするときに、訳者追記:(見開きとして表示するかどうかを)決定することができるときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:spread-portrait, rendition:spread-landscaperendition:spread-bothrendition:spread-none プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:spread-both
概要: リーディングシステムが縦向きと横向きの方向の両方で spine 項目を合成見開きとしてレンダリングするべきときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:spread-portraitrendition:spread-landscaperendition:spread-autorendition:spread-none プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:spread-landscape
概要: リーディングシステムが横向き方向のときのみ spine 項目を合成見開きとしてレンダリングするべきときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:spread-portraitrendition:spread-bothrendition:spread-autorendition:spread-none プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:spread-none
概要: リーディングシステムが spine 項目を合成見開きとしてレンダリングするべきでないときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:spread-portraitrendition:spread-landscaperendition:spread-bothrendition:spread-auto プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)
rendition:spread-portrait
概要: リーディングシステムが縦向き方向のときのみ spine 項目を合成見開きとしてレンダリングするべきときに指定。
個数: 0個以上
使用方法: 省略可能。また、このプロパティは、rendition:spread-landscaperendition:spread-bothrendition:spread-autorendition:spread-none プロパティを指定する itemref に指定してはならない(must not)

> 

次の例は、地図の見開きがどのように spine で示されるかを表している。

<spine>
   <itemref idref="title"/>
   <itemref idref="ps-1-l" properties="page-spread-left"/>
   <itemref idref="ps-1-r" properties="page-spread-right"/>
   <itemref idref="toc"/>
   …
</spine>

> 4.4 Publication Rendering

> 4.4.1 一般的なプロパティ

> 4.4.1.1 要約

このセクションは有益な情報である。

すべてのレンダリング情報を、EPUB 上で構築されている基本的な技術を通じて表現できるわけではない。CSS を持つ XHTML は強力なレイアウト機能を提供するけれども、例えば、これらの機能は、レンダリングされているドキュメントの範囲で制限されている。

このセクションは、製作者にパッケージレベルのレンダリング意図の表現を許可する汎用的なプロパティを定義する(すなわち、EPUB リーディングシステムによってのみ実行することができる機能)。リーディングシステムが要求したレンダリングをサポートするとき、これらのプロパティは、ユーザーへ製作者が最適にデザインしたままのコンテンツの提示を可能にする。

> 4.4.1.2 rendition:flow プロパティ
> 4.4.1.2.1 使用方法

rendition:flow プロパティが meta 要素に指定されているとき、それは、オーバーフローコンテンツを処理するための製作者による全体の設定(すなわち、すべての spine 項目)を示している。製作者は、動的なページ分割またはスクロールための設定を示してもよい(may)。スクロールするコンテンツのために、それは、連続した EPUB Content Document は、連続したスクロール表示としてレンダリングされるか、それともそれぞれが、別々に(すなわち、それぞれの間が動的な改ページとして)レンダリングされるかどうかの指定もまた可能にする。

リーディングシステムが指定されたレンダリングをサポートするとき、それは、オーバーフローコンテンツの処理方法を使用するべきである(should)が、要求されたレンダリングを上書きする読者のためのオプションを提供してもよい(may)

meta 要素が、metadata セクションに発生するこのプロパティを運ばないならば、グローバル値としてリーディングシステムによって、初期設定値 auto が想定されなければならない(must)。リーディングシステムは、この初期設定値のみサポートしてもよい(may)

リーディングシステムが rendition:layout プロパティをサポートするならば、rendition:layout 値の pre-paginated の指定もまた spine 項目にセットされているとき、rendition:flow プロパティを無視しなければならない(must)

> 4.4.1.2.2 許可された値

次の値は、rendition:flow プロパティに使用するために定義されている:

paginated

リーディングシステムは、すべてのオーバーフローコンテンツを動的にページ分割するべきである(should)

scrolled-continuous

リーディングシステムは、オーバーフローコンテンツはスクロール可能であるように Content Document をレンダリングするべきであり(should)、指定された Rendition によって表現された EPUB 出版物は、(ただし局所的にオーバーライドすることを除いて)spine 項目から spine 項目へと、ひとつの連続したスクロールとして示すべきである(should)

scrolled-doc

リーディングシステムは、オーバーフローコンテンツはスクロール可能であるように Content Document を表現するべきであり(should)、それぞれの spine 項目は、別々にスクロール可能なドキュメントとして示すべきである(should)

auto

製作者は、オーバーフロー処理の設定をしない。リーディングシステムは、初期設定の方法または適用可能なユーザーの設定を使用してオーバーフローコンテンツのレンダリングしてもよい(may)

> 

次の例は、スクロール可能な目次のあるページ分割された Rendition を持つ製作者の意図を示してる。

<metadata>
    <meta property="rendition:flow">paginated</meta>
</metadata>

<spine>
    <itemref idref="toc" properties="rendition:flow-scrolled-doc"/>
    <itemref idref="c01"/>
</spine>
> 4.4.1.2.3 Spine による上書き

rendition:flow-autorendition:flow-paginatedrendition:flow-scrolled-continuousrendition:flow-scrolled-doc とプロパティは、spine itemref 要素に局所的に指定されてもよく(may)、そして、そのような場合は、指定された spine 項目のためのグローバル値を上書きする。

> 4.4.1.3 rendition:align-x-center プロパティ

rendition:align-x-center プロパティが spine 項目にセットされているとき、それはレンダリングされたコンテンツが、必要に応じて、ビューポートまたは見開き内で水平方向の中央にするべき(should)ことを示している。このプロパティは、結果として生じたコンテンツボックスの配置のみで、spine 項目のレンダリングには影響を与えない。

リフロー可能なコンテンツの場合、各仮想ページは、中央でなければならない(must)

この仕様のバージョンでは、このプロパティをサポートまたは指定しないときの、初期設定のレンダリングの挙動を定義しない。リーディングシステムは、独自のデザインで spine 項目をレンダリングしてもよい(may)

note

このプロパティは主に、コンテンツのレンダリングで信頼性の高いセンタリングのコントロールが存在しない場合に、"Naka-Tobira (中扉)"(章タイトルページ)を処理するために開発された。ページメディアのサポートが、CSS で進化するにつれて、このプロパティは、衰退するかもしれない(may)。製作者は、有効な CSS ソリューションを使用することを勧める。

> 4.4.2 Fixed-Layout プロパティ

> 4.4.2.1 要約

このセクションは有益な情報である。

EPUB ドキュメントは、印刷書籍や PDF ファイルとは異なり、変化するように設計されている。コンテンツは画面や読者の要求に合わせてフローまたはリフローをする。Rendering と CSS [EPUB3Overview] は、コンテンツの表現は、ユーザーがコンテンツの特定の表現に合わせるのではなく、読者に合わせるべきである(should)と述べている。

しかしこの原則はすべての形式のドキュメントに適用されるわけではない。コンテンツとデザインは切り離すことができず、結び付けられている時がある。ささいな見た目の変更で意味が変化し、意味を失う危険がある。固定レイアウトドキュメントは、リフロー可能な EPUB がコンテンツに適していないとき、製作者が表現をより詳細に制御できるようにする。

このセクションは、EPUB 3 のコンテキスト内で固定レイアウトドキュメントが意図しているレンダリング動作の宣言の語句を許可しているメタデータ要素の組を定義する。

note

EPUB 3 は、固定レイアウトのコンテンツを表現する複数のメカニズムを提供する。固定レイアウトコンテンツが必要な場合、著者が選択するメカニズムは、望む精度、ファイルサイズ、アクセシビリティなどを含む複数の要因に依存するだろう。このセクションは、著者らが選択するメカニズムを指示することを意図するものではない。

> 4.4.2.2 rendition:layout プロパティ
> 4.4.2.2.1 使用方法

rendition:layout プロパティが meta 要素に指定されている時、ページ分割またはリフロー可能なレイアウト形式が、それが指定された EPUB 出版物(例えば全ての spine 項目)に包括的に適用されることを示している。

metadata セクション内に、このプロパティを含んでいる meta 要素が現れない場合は、初期設定値の reflowable がグローバル値として EPUB リーディングシステムによって想定されなければならない(must)

rendition:layout プロパティに pre-paginated が設定されているとき、リーディングシステムは、レンダリングしている合成した見開きの隣接したコンテンツの隙間に間隔を包含してはならない(must not)

プロパティが、spine 項目に pre-paginated がセットされているとき、そのコンテンツの寸法は、Fixed-Layout Documents [ContentDocs301] に定義されているように設定されなければならない(must)

note

さらにレンダリングのリーディングシステム最適化を容易にするための、パッケージメタデータ内で寸法を宣言する方法については rendition:viewport プロパティを参照されたい。

> 4.4.2.2.2 許可された値

次の値は rendition:layout プロパティの用途で定義されている:

reflowable

指定された Rendition はあらかじめページ分割されない。リーディングシステムは、レンダリングするときは動的な改ページを適用してもよい(may)

pre-paginated

指定された Rendition はあらかじめページ分割されている。リーディングシステムはレンダリングする時は、厳密に spine itemref 毎にひとつのページを生成しなければならない(must)

note

リーディングシステムは一般的に、動的な様式の変化は意図しない結果をもたらす可能性が高いので、そうしたドキュメントの固有のプロパティがもたらす結果として、あらかじめページ分割されたドキュメントにユーザースタイルシートやユーザーエージェントスタイルシートの適用を制限または拒否する。製作者は、リフロー可能なコンテンツの代わりにあらかじめページ分割を使用を選択したときに、こうした制約があることや、ユーザビリティやアクセシビリティに良くない影響があることを説明するべきである(should)。関連する情報は W3C User Agent Accessibility Guidelines の Guideline 1.4 - Provide text configuration を参照されたい。

> 

次の例は、[MediaQueries] を使用して、三種類の異なるデバイスの種類のために、異なるスタイルシートを適用する、完全な固定レイアウトコンテンツを示している。

> Package Document

<meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>

> XHTML

<head>
    <meta name="viewport" content="width=1200, height=900"/>

    <link rel="stylesheet" href="eink-style.css" media="(max-monochrome: 3)"/>
    <link rel="stylesheet" href="skinnytablet-style.css" media="((color) and
        (max-height:600px) and (orientation:landscape), (color) and (max-width:600px)
        and (orientation:portrait))"/>
    <link rel="stylesheet" href="fattablet-style.css" media="((color) and
        (min-height:601px) and (orientation:landscape), (color) and (min-width:601px)
        and (orientation:portrait)"/>
</head>

Media Queries は、ドキュメントに適用されるスタイルシートのみ影響を与えることに注意されたい。viewport meta タグで設定されたコンテンツ領域のサイズは、静的である。

> 4.4.2.2.3 Spine による上書き

rendition:layout-pre-paginatedrendition:layout-reflowable プロパティは、spine の itemref 要素へ局所的に指定してもよく(may)、そして、そのような場合、指定された spine 項目のためのグローバル値を上書きする。

> 4.4.2.3 rendition:orientation プロパティ
> 4.4.2.3.1 使用方法

rendition:orientation プロパティが meta 要素に指定されている時、意図された回転方向が、指定された Rendition(例えば全ての spine 項目)に包括的に適用されることを示している。

metadata セクション内に、このプロパティを含んでいる meta 要素が現れない場合は、初期設定値 auto がグローバル値としてリーディングシステムによって想定されなければならない(must)

> 4.4.2.3.2 許可された値

次の値は rendition:orientation プロパティの用途で定義されている:

landscape

指定された Rendition は横長(ランドスケープ)に表示されるのを意図している。

portrait

指定された Rendition は縦長(ポートレート)に表示されるのを意図している。

auto

指定された Rendition の向きは制限されていない。

複数の回転方向をサポートしているリーディングシステムは、指定された値が auto でない限り、ユーザーに指定された回転方向を伝えるべきである(should)。意図を伝える手段は実装固有である。

> 

次の例は、完全な固定レイアウトのコンテンツは、合成した見開きなしでレンダリングされ、横向きに固定されることを意図を示している。

<metadata>
    <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>
    <meta property="rendition:spread">none</meta>

    <meta property="rendition:orientation">landscape</meta>
</metadata>
> 4.4.2.3.3 Spine による上書き

rendition:orientation-landscaperendition:orientation-portraitrendition:orientation-auto は、spine の itemref 要素に局所的に指定してもよく(may)、そして、その場合は、指定された spine 項目のためのグローバル値を上書きする。

> 4.4.2.4 rendition:spread プロパティ
> 4.4.2.4.1 使用方法

rendition:spread プロパティが meta 要素に指定されている時、意図した合成された見開きの動作は、指定された Rendition(例えば全ての spine item)に包括的に適用されることを示している。

metadata セクション内に、プロパティを含む meta 要素が現れない場合は、初期設定値 auto がグローバル値としてリーディングシステムによって想定されなければならない(must)

> 4.4.2.4.2 許可された値

次の値は、rendition:spread プロパティの用途で定義されている:

none

リーディングシステムは、合成さした見開きに、spine 項目を取り入れてはならない(must not)

landscape

リーディングシステムは、デバイスが横長(ランドスケープ)の方向の場合にのみ、spine 項目のために合成した見開きをレンダリングするべきである(should)

portrait

リーディングシステムは、デバイスが縦長(ポートレート)の方向の場合にのみ、spine 項目のために合成した見開きをレンダリングするべきである(should)

both

リーディングシステムは、デバイスの回転方向に関わらず合成した見開きをレンダリングするべきである(should)

auto

明確な合成した見開きの動作は定義していない。リーディングシステムは、表示領域の利用最適化プロセスの一部として、特定またはすべてのデバイスの回転方向に合成した見開きを使用してもよい(may)

note

合成した見開きが XHTML Content Documens と SVG Content Documens のコンテキストの中で使用された時、viewport meta 要素 [ContentDocs301]viewBox 属性 [ContentDocs301]を介して与えられた寸法は、それぞれの見開きの1ページのサイズを表現する。

note

page-progression-direction 属性を使用して全体の流れの方向性の宣言と、コンテンツドキュメントに含まれている局所的な page-progression-direction についての情報は spine を参照されたい。

> 

次の例は、完全な固定レイアウトのコンテンツは、横長の方向で合成した見開きを使用してレンダリングされ、縦長の方向で見開きにならないことを示している。

<metadata>
    <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>
    <meta property="rendition:spread">landscape</meta>
</metadata>

単一の固定レイアウトのタイトルページを持つリフロー可能なコンテンツで、固定レイアウトページは、デバイスが合成したた見開きを表示するとき、右手の位置に配置されるのを意図している。

<metadata>
    <meta property="rendition:layout">reflowable</meta>
    <meta property="rendition:spread">auto</meta>
</metadata>

<spine>
    <itemref idref="titlepage" properties="page-spread-right rendition:layout-pre-paginated"/>
</spine>
> 4.4.2.4.3 Spine による上書き

rendition:spread-landscaperendition:spread-portraitrendition:spread-bothrendition:spread-autorendition:spread-none プロパティは、spine の itemref 要素に局所的に指定してもよく(may)、そのして、その場合は、指定された spine 項目のためのグローバル値を上書きする。

> 4.4.2.5 page-spread-* プロパティ

リーディングシステムが合成した見開きをレンダリングするとき、初期設定の挙動は、指定されたページ進行方向もしくは Content Document 内の局所的な宣言によって決定された以降の何も存在しないビューポートに、次の EPUB Content Document をレンダリングすることによって見開きを追加することである。spine itemref 要素に page-spread-left または page-spread-rightrendition:page-spread-center プロパティ のいずれかを提供することにより、製作者はドキュメントを特定のビューポートに配置することを強制し、自動的な集団挙動(population behavior)を上書きしてもよい(may)

page-spread-left プロパティは、指定された spine 項目が見開きの左手側のスロットでレンダリングされるべきであり(should)page-spread-right は、右手側のスロットでレンダリングされるべきである(should)ことを示している。rendition:page-spread-center プロパティは、合成した見開きモードは、上書きされると、単一のビューポートは、画面の中央でレンダリングされ、配置されるべきである(should)ことを示している。

page-spread-leftpage-spread-rightrendition:page-spread-center プロパティはページ区切りコンテンツとリフローコンテンツの両方に適用され、それらはリーディングシステムが合成された見開きを生成するときのみ適用する。

page-spread-* プロパティは、XHTML Content Document のために設定された [CSS2.1] page-break-before プロパティのどの値よりも優先的する。

note

rendition:page-spread-center の存在はビューポートの寸法を変更しないことに注意されたい。特に、それは全体の見開きの大きさを持つビューポートを作成する必要があることを示すものではない。重要なのは倍率が通常のページと中央見開きページの間で一致し続けることである。

reflowable の spine item が、pre-paginated に続くとき、reflowable のそれは、page-spread-* プロパティ値が欠けているとき、(page-progression-direction によって定義されている)次のページから開始するべきである(should)。reflowable の spine item が page-spread-* 仕様を含んでいるなら、それは(空白ページを挿入するなどして)尊重しなれなければならない(must)

同様に、pre-paginated の spine item が、reflowable に続くとき、pre-paginated のそれは、page-spread-* プロパティ値が欠けているとき、(page-progression-direction によって定義されている)次のページから開始するべきである(should)。pre-paginated の spine item が page-spread-* 仕様を含んでいるなら、それは(空白ページを挿入するなどして)尊重しなれなければならない(must)

> 

次の例は、2ページの固定レイアウトのセンタープレートを持つリフロー可能なコンテンツが、任意のデバイスの向きで合成した見開きを使用してレンダリングされることを意図している。

<spine page-progression-direction="ltr">
    …
    <itemref idref="center-plate-left" properties="rendition:spread-both page-spread-left"/>
    <itemref idref="center-plate-right" properties="rendition:spread-both page-spread-right"/>
    …
</spine>

rendition:spread のグローバル値は、初期設定の auto に初期化されるので、製作者は、Rendition の未定義の他の(リフロー可能な)部分の動作は見開きのままになることに注意されたい。

次の例は、合成した見開きは、使用するとき、センタープレートのために無効にしなければならない(must)完全な固定レイアウトのコンテンツを示している。

<metadata>
    <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>
    <meta property="rendition:spread">auto</meta>
</metadata>
<spine>
    <itemref idref="center-plate" properties="rendition:page-spread-center"/>
</spine>

rendition:page-spread-center プロパティが、既に合成した見開きを無効することを指示するセマンティクスを指定しているように、rendition:spread 宣言の none 表現は、センタープレート項目に必要でないことに注意されたい。

> 4.4.2.6 rendition:viewport プロパティ

rendition:viewport プロパティは、rendition:layout プロパティに、pre-paginated が設定されていれば、XHTML と SVG Content Document のための CSS 初期包含ブロック [CSS2.1] を表現することを製作者に許可する。

プロパティの値は、次の形式でなければならない(must)

width=x, height=y

xy は、それぞれ、CSS pixels [CSS2.1] の ICB の幅と高さでなければならない(must)。値が表現される順番は、重要ではない。

rendition:viewport プロパティは、Fixed-Layout Documents [ContentDocs301] で定義している必須の ICB 表現メカニズムの置き換えではなく、プロパティは、レンダリングのリーディングシステム最適化を容易にするための補完として役立つ。コンテンツで表現する寸法とパッケージメタデータで表現する寸法は、一致しなければならない(must)

rendition:viewport プロパティが、refines 属性なしに meta 要素に指定されているとき、EPUB 出版物(すなわち、すべての pre-paginated な XHTML と SVG Content Document のため)のグローバルな ICB を定義する。

rendition:viewport プロパティが、refines 属性付きで meta 要素に指定されているとき、(もし設定されていれば)グローバル値を上書きする、参照された XHTML または SVG Content Document のみに適用されるコンテンツの寸法を示している。refines 属性は、このプロパティが設定されているとき、XHTML または SVG Content Document を参照する spine itemref を参照しなければならず(must)、直接、manifest item 要素を参照してはならない(must not)

リーディングシステムは、それが、rendition:layout プロパティに pre-paginated が設定されていない spine 項目に適用されているとき、このプロパティを無視しなければならない(must)。リーディングシステムは、XHTML または SVG Content Document ではない spine 項目のこのプロパティもまた無視しなければならない(must)

> 

次の例は、cover のみ上書きして、すべての spine 項目のための寸法を設定する方法を示している。

<metadata>
    <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta>
    <meta property="rendition:viewport">width=1200, height=900</meta>
    <meta property="rendition:viewport" refines="#cover-ref">width=600, height=1200</meta>
</metadata>

<spine>
    <itemref id="cover-ref" idref="cover"/>
    <itemref idref="c01"/>
</spine>

> 5 Publication Resources

> 5.1 Core Media Types

次の表は EPUB 3 Core Media Types を示している。Publication Resource が Core Media Type の仕様に準拠している時、それが Core Media Type Resource であるとフォールバック(詳細については、制限とフォールバックを参照)することなく EPUB 出版物に含めることができる。

表の列には、以下の情報を表している:

メディアタイプ

MIME media type [RFC2046]manifest で指定された Publication Resource を表すために使用される。

コンテンツタイプの定義

仕様は指定された Core Media Type Resource に準拠しなければならない(must)

適用

メディアタイプとコンテンツタイプの定義に適合する Publication Resource のタイプ。

EPUB Core Media Types
メディアタイプ コンテンツタイプの定義 適用
画像タイプ
image/gif [GIF] GIF 画像
image/jpeg [JPEG] JPEG 画像
image/png [PNG] PNG 画像
image/svg+xml SVG Content Documents [ContentDocs301] SVG 文書
アプリケーションタイプ
application/xhtml+xml XHTML Content Documents [ContentDocs301] XHTML Content DocumentEPUB Navigation Document
application/x-dtbncx+xml [OPF2] 廃止の NCX
application/vnd.ms-opentype [OpenType] OpenType フォント
application/font-woff [WOFF] WOFF フォント
application/smil+xml [MediaOverlays301] EPUB Media Overlay Document
application/pls+xml [PLS] Text-to-Speech (TTS) 発音語彙
オーディオタイプ
audio/mpeg [MP3] MP3 オーディオ
audio/mp4 [AAC LC], [MP4] MP4 コンテナを使用している AAC LC オーディオ
テキストタイプ
text/css EPUB Style Sheets [ContentDocs301] EPUB Style Sheets.
text/javascript [RFC4329] Scripts

note

この仕様は Core Media Type などのビデオコーデックを定義しない。EPUB 出版物のビデオコーデックのサポートに関する参考推奨事項については、上記の EPUB 出版物のメモ - リーディングシステムの適合性を参照されたい。

IDPF 仕様は、spine に包含されていなかったり EPUB Content Document から参照されないような Publication Resource を提供した新しい Core Media Type を取り入れてもよい(may)

> 5.2 制限とフォールバック

> 5.2.1 Foreign Resource に関する制限

EPUB 出版物のすべての Publication ResourceCore Media Type Resourceなければならず(must)、または Core Media Type fallback を提供しなければならない(must)Foreign Resource が使用されるかもしれない(may)ケース、およびこのような場合に Core Media Type fallback 供給のための要件とルールは以下に詳述される。

EPUB Content Document 固有のフォールバック

> Foreign Resource は明示的で本質的なフォールバックメカニズム(例えば [HTML5] objectcanvas 要素のフォールバックコンテンツや、audiovideo の要素のための source 要素など)を持つ EPUB Content Document の要素から参照されてもよい(may)。Core Media Type resource はそのような場合の指定された要素の本質的なフォールバックメカニズムを介して提供されなければならない(must)

> [HTML5] audiovideo 要素の両方の要素内に埋め込まれたフローコンテンツは、コアメディアタイプのフォールバックを表すものではないが、それらの要素を認識しない(例えば、EPUB 2 リーディングシステム)古いリーディングシステムでレンダリングするために含んでもよい(may)

> この仕様のこのバージョンでは [HTML5] track 要素は Core Media Type usage rule が免除される:Foreign Resource は Core Media Type fallback を提供することなく track から参照してもよい(may)

EPUB Style Sheet 固有のフォールバック

> @font-face メカニズムを使用して Content Document または EPUB Style Sheet に埋め込まれているフォントは Foreign Resource であってもよい(may)。リーディングシステムはサポートされていないフォントの種類のフォールバックを識別するときに rules for matching font styles [CSS3Fonts] を使用しなければならない(must)

固有でないフォールバックの時 Manifest Fallback

Foreign Resource は、固有のフォールバックコンテンツを(例えば、spine itemref 要素からや、XHTML Content Document[HTML5] imgiframelink 要素から、EPUB Style Sheet@import ルールから直接などから)提供されないコンテクストで参照されてもよい(may)。そのようなケースのときは Manifest フォールバックを提供しなければならない(must)

> 5.2.2 Manifest フォールバック

Manifest フォールバックは Publication Resource を表す manifest item 要素で fallback 属性を使用して提供されなければならない(must)。fallback 属性のIDREF [XML] 値は manifest 内の他の item へ解決しなければならない(must)。このフォールバック item は、それ自体は別のフォールバックの item を指定してもよい(may)

指定されたアイテムの fallback 属性から始まり到達できるすべての ID の参照の順序付きリストは、その項目の fallback chain を表している。fallback chain 内のリソースの順序は、製作者の好みのフォールバックの順序を表している。

指定された Publication Resource の Media Type をサポートしていないリーディングシステムは、サポートされていないリソースの代わりに使用する少なくともひとつのサポートされている Publication Resource を識別するまで fallback chain を辿らなければならない(must)。リーディングシステムが fallback chain 内の複数の Publication Resource をサポートしている場合、それはそのリソースの特定の properties に基づいて使用するリソースを選択してもよく(may)、それ以外の場合は製作者の好みの fallback の順序を優先しなければならない(should)

Fallback chain は、必要に応じて、次の要件のいずれかに準拠しなければならない(must)

  • spine itemref 要素から直接参照される Foreign Resource のために、チェーンは、少なくともひとつの EPUB Content Document を含まなければならない(must)

  • 固有のフォールバックコンテンツを提供されない Foreign Resources のために、チェーンは少なくともひとつのコアメディアタイプを含まなければならない(must)

フォールバックチェーンは、チェーン内の item 要素に循環参照または自己参照を含んではならない(must not)

フォールバックは EPUB Content Document である Top-level Content Document のために提供されてもよい(may)。リーディングシステムは、指定されたコンテキストでレンダリングする Content Document の最適なバージョンを見つけるためにこのようなフォールバックを利用してもよい(may)スクリプトコンテンツのフォールバック [ContentDocs301] を提供する場合が、この機能を利用できる場合の例である。

> 5.3 Publication Resource の位置

すべての Publication Resource は、次の例外を除いて EPUB Container に配置しなければならない(must)

  • > Audio resources は、Container またはリモートに配置されてもよい(may)

  • > Video resources は、Container またはリモートに配置されてもよい(may)

  • > aria-describedat [ContentDocs301] 属性から参照された概要は、Container またはリモートに配置されてもよい(may)

製作者は接続状態に関わらずプレゼンテーション全体にユーザーのアクセスを許可するため、Container 内に音声や動画リソースを配置するのを選択するべきである(should)

note

指定されたリソースが Core Media Type Resource または Foreign Resource であるかどうか関係なく Publication Resource の位置については、上記のルールが適用される。

note

EPUB 出版物でリモートリソースの取り込みは manifest item 要素の remote-resources プロパティを介して指示される。

> 5.4 XML 適合性

XML ベースのメディアタイプであるいかなる Publication Resource も、以下の制約を満たしていなければならない(must)

  • > それは Conformance of Documents [XMLNS] で定義されている XML1.0 に準拠した文書でなければならない(must)

  • > External identifiers は文書型宣言 [XML] に現れてはならない(must not)

  • > それは XInclude [XInclude] を利用してはならない(must not)

  • > それは UTF-8 または UTF-16 [Unicode] でエンコードしなければならない(must)

指定された Publication Resource が Core Media Type Resource または Foreign Resource であるか否かを問わず上記の制約はあてはまる。

> 付録 A. Package Document スキーマ

Package Document のスキーマは http://www.idpf.org/epub/301/schema/package-30.nvdl で入手できる。

このスキーマを使用する検証は [NVDL][RelaxNG]、 [ISOSchematron] と [XSD-DATATYPES] をサポートするプロセッサが必要になる。

note

単独で埋め込まれた RELAX NG とISO Schematron スキーマを使用しているマルチ・パス検証によって NVDL スキーマ層が代えられることができる点に注意されたい。

> 付録 B. application/oebps-package+xml Media Type

この付録は有益な情報である。

この付録では EPUB Package Document のメディアタイプ application/oebps-package+xml を登録する。この登録は [RFC4839] を置き換える。

Package Document は EPUB 出版物 [Publications301] の Rendition を記述する XML ファイルである。それは Rendition 内のリソースを識別しメタデータの情報を提供する。Package Document とその関連規格を維持し国際電子出版フォーラム(IDPF)によって定義される。

MIME メディアタイプ名:

application

MIME サブタイプ名:

oebps-package+xml

必須のパラメータ:

なし。

省略可能なパラメータ:

なし。

エンコーディングに関する留意事項:

Package Document は UTF-8 または UTF-16 でエンコードされた XML。

セキュリティに関する留意事項:

Package Document は、XML1.0 仕様に準拠した整形式の XML が含まれている。

明らかに、たとえば不正な形式のデータを含む悪意のあるファイルを作ることができる。大部分の XML パーサーは、適合を厳しく実施することによって、そのような発生発作を予防する。

Package Document を読むすべてのプロセッサは厳密に取得されたデータのサイズと有効性を確認すべきである。(should)

Package Document の形式で使用可能な暗号化や署名、認証は EPUB Publications 3.0 で標準は現在は提供されていない。

相互運用性に関する留意事項:

なし。

発行済の仕様:

このメディアタイプの登録は http://www.idpf.org/epub/30/spec/epub30-publications.html にある EPUB Publications 3.0 仕様で記述された EPUB Package Document のためのものである。

EPUB Publications 3.0 仕様は http://www.idpf.org/epub/20/spec/OPF_2.0.1_draft.htm にある application/oepbs-package+xml メディアタイプを使用している Open Packaging Format 2.0.1 を置き換える。

このメディアタイプを使用するアプリケーション:

このメディアタイプは EPUB format の電子ブックの配布に広く使用されている。以下のアプリケーションのリストはすべてを網羅していない。

  • Adobe Digital Editions

  • Aldiko

  • Azardi

  • Apple iBooks

  • Barnes & Noble Nook

  • Calibre

  • Google Books

  • Ibis Reader

  • MobiPocket reader

  • Sony Reader

  • Stanza

追加情報:
マジックナンバー:

なし。

ファイル拡張子:

.opf

Macintosh ファイルタイプコード:

TEXT

フラグメント識別子:

IDPF は http://www.idpf.org/epub/linking/ でスキームをリンクのレジストリを維持する。これらのスキームの一部は application/oebps-package+xml ドキュメントに解決されるカスタムフラグメント識別子を定義する。

詳細についての連絡先とメールアドレス:

William McCoy, bmccoy@idpf.org

用途:

COMMON

著者/改訂管理:

International Digital Publishing Forum (http://www.idpf.org)

> 付録 C. 謝辞と貢献者

この付録は有益な情報である。

EPUB は、出版社、ベンダー、ソフトウェア開発者、および関連する標準規格の専門家を集め、協力的な努力で国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum, IDPF) によって開発されました。

EPUB3 仕様は下に述べるリーダーシップにより2010年5月のメンバーシップによって承認された憲章の下で動作し国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum, IDPF)の EPUB Maintenance Working Group によって調整した:

ワーキンググループのアクティブメンバー:

> IDPF Members

> Invited Experts/Observers

より詳細な承認と EPUB の各バージョンへの貢献者については謝辞と貢献者 [EPUB3Overview] を参照されたい。

> 参照・参考

参照文献

[ASSOCSS] Associating Style Sheets with XML documents 1.0 (Second Edition) . James Clark, et al. 28 October 2010.

[CSS3Fonts] CSS Fonts Module Level 3 . John Daggett.

[ContentDocs301] EPUB Content Documents 3.0.1 .

[DCTERMS] DCMI Metadata Terms .

[DateTime] Date and Time Formats. Misha Wolf et al. 15 September 1997.

[MARC21XML] MARC 21 XML Schema .

[MediaOverlays301] EPUB Media Overlays 3.0.1 .

[MediaQueries] Media Queries.

[PLS] Pronunciation Lexicon Specification 1.0 (PLS) . Paolo Baggia. 14 October 2008.

[Publications301] EPUB Publications 3.0.

[Publications301] EPUB Publications 3.0.1 .

[RDFa11] RDFa Core 1.1 - Second Edition. Syntax and processing rules for embedding RDF through attributes. Ben Adida, et al. 22 August 2013.

[RFC2046] Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Two: Media Types (RFC 2046) . N. Freed, N. Borenstein. November 1996.

[RFC3987] Internationalized Resource Identifiers (IRIs) (RFC 3987) . M Duerst, et al. January 2005.

[RFC5646] Tags for Identifying Languages (RFC 5646) . A. Phillips, M. Davis. September 2009.

[Unicode] The Unicode Consortium. The Unicode Standard..

[WOFF] WOFF File Format 1.0 . Jonathan Kew, et al.

[XInclude] XML Inclusions (XInclude) Version 1.0 (Second Edition) . J. Marsh, et al. 15 November 2006.

[XML] Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Fifth Edition) . T. Bray, et al. 26 November 2008.

[XML Base] XML Base (Second Edition) . Jonathan Marsh, et al. 28 January 2009.

[XML DSIG Core] XML-Signature Syntax and Processing Version 1.1 . M. Bartel, et al. 3 March 2011.

[XMLNS] Namespaces in XML (Third Edition) . T. Bray, D. Hollander, A. Layman, R. Tobin. W3C. 8 December 2009.

[XSD-DATATYPES] XML Schema Part 2: Datatypes Second Edition . Paul V. Biron et al. 28 October 2004.

参考文献

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[EPUB3Overview] EPUB 3 Overview . Garth Conboy, et al.

[RFC4329] Scripting Media Types . B. Hohrmann. April 2006.

[VP8] VP8 Data Format and Decoding Guide . J. Bankoski, et al.