UAAG 2.0 は、ウェブを障害のある人々にとってアクセシブルにするためにユーザー エージェントの設計する開発者をガイドする。ユーザー エージェントは、ブラウザー、ブラウザー拡張、メディア プレーヤー、リーダー、およびウェブ コンテンツをレンダリングするその他のアプリケーションを包含する。UAAG 2.0 に従うユーザー エージェントは、独自のユーザー インターフェイスと、支援技術を包含する他のテクノロジーとの通信機能を利用して、アクセシビリティを向上させる。UAAG とサポートリソースは、開発者、ポリシー制作者、マネージャーなど、さまざまなユーザーのニーズを満たすことも目的とする。障害を持つユーザーだけでなく、すべてのユーザーは、UAAG 2.0 に従ったユーザー エージェントの恩恵を受けるだろう。
UAAG 2.0 は、ブラウザーやメディア プレーヤー開発者の支援に加え、支援技術が、UAAG 2.0 に従ったユーザー エージェントからどのような種類の情報や制御を期待できるのかを説明するため、支援技術の開発者にとって有益である。UAAG 2.0 で直接扱われていない支援技術(例えば、点字のレンダリング)は、障害を持つユーザーのためにウェブ アクセスを確保するためには依然として不可欠である。
「ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0」(UAAG 2.0)は、W3C ウェブ アクセシビリティ イニシアチブ(WAI)によって発行された一連のアクセシビリティ ガイドラインの一部である。UAAG は、ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン(UAAG)の概要で紹介されている。
廃止される可能性
このセクションは、発行時点におけるこのドキュメントのステータスについて説明する。他のドキュメントは、このドキュメントよりも優先されるだろう。現在の W3C の出版物の一覧及びこの技術レポートの最新の改訂版は、W3C 技術レポートの索引 http://www.w3.org/TR/ にある。
UAAG 2.0 の W3C ワーキング グループ ノート
これは、 ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン ワーキング グループ (UAWG)の 2015年12月15日の W3C ワーキング グループ ノートである。このノートは、勧告候補(CR)フェーズに入る前に閉じられた、勧告トラックの作業である。貢献要因には、正式な CR テストのための不十分なリソースが含まれていた。部分的なテストスイートが利用可能であり、少なくとも2つの候補実装が 90% の機能に対して識別されているが、正式にテストされていない。
- UAAG 2.0 は 2013年に最終草案を完了し、UAWG はコメントに応じて2つの作業草案を公開した。
- UAAG 2.0 は、ブラウザー、メディア プレーヤー、W3C ワーキング グループ、およびアクセシビリティ専門家を代表する37の組織または個人から提起された246の課題を伴う幅広いレビューを受けている。
- 全てのコメントと問題は解決されており、UAAG 2.0 には突出した異論はない。
- 実装が特定されていない危険にさらされている3つの機能がある。
- 1.4.5 デフォルトのプラットフォーム テキスト設定(高コントラストの例ではなく、テキスト設定の例)
- 2.2.4 ナビゲーションの折り返しのオプション
- 3.1.6 フォーム提出の確認
UAAG 2.0 は、障害のある人々の障壁に取り組み、ユーザー エージェントのアクセシビリティを向上させて改善または解決することができる。UAWG は、このノートを発行することで、ユーザー エージェントの開発者、障害者、アクセシビリティの専門家、およびその他の関係者に、ユーザー エージェントのアクセシビリティを向上させるための有用な参考資料を提供することを望んでいる。
以前のバージョン以降のこのドキュメントの重要な変更は、以下で強調表示されている。全ての変更の差分ドキュメントが利用可能である。
メモのコメントは、public-uaag2-comments@w3.org(Public Archive)に送付するべきである。UAWG は終了しており、コメントには反応しないが、コメントはこの分野の今後の作業に役立つ材料を提供する。
ウェブ アクセシビリティ イニシアチブ
このドキュメントは、W3C ウェブ アクセシビリティ イニシアチブ(WAI)の一部として作成されている。ユーザー エージェント ワーキング グループ(UAWG)の目標は、 ワーキング グループの憲章で議論されている。
推奨ではない
ワーキング グループ ノートとしての公開は、W3C メンバーシップの推奨を意味するものではない。これはドラフトのドキュメントであり、いつでも他のドキュメントによって更新、置き換え又は廃止される可能性がある。進行中の作業以外でこのドキュメントを引用することは不適切である。
特許
このドキュメントは、2004年2月5日の W3C 特許ポリシーの元で活動しているグループによって作成された。W3C は、グループの成果物に関連して行われた全ての特許開示の公開リストを保持している。そのページには特許を開示するための説明も含まれている。個人が Essential Claim(s) を含むと信じている特許を実際に知っている個人は、W3C 特許ポリシーの第6項に従って情報を開示しなければならない。
このドキュメントは、2015年9月1日の W3C プロセス文書によって管理されている。
このドキュメントは、2種類のセクションに分かれている。規定的なセクションは、原則、ガイドライン、達成基準、注釈、適合性、および用語集である。これらは、UAAG 2.0 への適合を主張するために必要である。この入門書、付録 B、C 及び D を包含する本ドキュメントの他のセクションは規定ではない。これらは規定的なセクションを説明し、詳述する。
ユーザー エージェントは、エンドユーザーとウェブ コンテンツのインタラクションの取得、レンダリング、および手助けするソフトウェアである。ユーザー エージェントは、ウェブ ブラウザー、メディア プレーヤー、アドオン (プラグインと拡張機能)とウェブ コンテンツの取得、レンダリング及びインタラクションに役立つウェブ アプリケーションを包含する。UAAG 2.0 は、ユーザー エージェントの開発者がアクセシビリティの障壁を低くするための要件を規定している。
UAAG の概要は、ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン(UAAG)の概要を見よ。
概要
アクセシビリティの向上とは、様々な障害を考慮することである。これには、視覚、聴覚、身体、言語、認知、言語、学習、神経学的障害、および経年に伴う障害を包含する。UAAG 2.0 の目標は、障害を持つユーザーを含む全てのユーザーが、ウェブへのアクセスに使用する環境を同じように制御できるようにすることである。
複数の障害がある一部のユーザーは、異なる障害のニーズが衝突する可能性がある。多くの UAAG 2.0 の要件は、1人のユーザーのアクセシビリティを向上させるために設計された機能が、別のユーザーのニーズを妨げないようにするために設定の優先を使用している。豊富な設定オプションによってユーザーが圧倒されることを避けるために、UAAG 2.0 は、明確なドキュメント化と設定の容易さを促進する要件を包含している。
UAWG は、UAAG 2.0 の要件を満たすソフトウェアが、より柔軟で、管理しやすく、拡張性があり、幅広いユーザーにとって有益であると期待する。
UAAG 2.0 ガイダンスのレイヤー
様々な読者のニーズを満たすために、UAAG は、全体的な原則、一般的なガイドライン、テスト可能な達成基準の3つのガイダンスを提供する。UAAG 2.0 リファレンスは、説明の意図、様々なユーザーの状況での基準の適用例、およびリソースへのリンクを包含する、個々のドキュメントにおける各達成基準の詳細を記載する。
- 原則 – 5つの原則は、アクセシブルなユーザー エージェントの基礎を提供する。原則1、2及び3は、ウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドライン(WCAG)2.0 と同等とされる。原則4と5はユーザー エージェントに固有である。
- 原則1は、ユーザー エージェントが知覚可能であり、ユーザーはユーザー エージェントの出力にアクセスできることを保証する
- 原則2は、ユーザー エージェントが操作可能であり、ユーザーはユーザー エージェントと通信できることを保証する
- 原則3は、ユーザー エージェントが理解可能であり、ユーザーはユーザー エージェントを使用するために何をすべきかを知ることを保証する
- 原則4は、支援技術がユーザー エージェントの制御にアクセスできることを保証する
- 原則5は、ユーザー エージェントが、(例えば、WCAG など)他のアクセシビリティ仕様とプラットフォーム規約(例:Windows、iOS、Linux、ブラックベリー)に従うことを保証する
- ガイドライン – それぞれの原則の下に、障害を持つユーザーのためにユーザー エージェントをよりアクセシブルにするための一連のガイドラインがある。これらのガイドラインは、制作者が達成基準の目的を理解しやすくするためのフレームワークを提供する。
- 達成基準 – 各ガイドラインの下には、設計仕様、購買、規制、契約上の合意など、適合性テストに必要な場合に使用できるテスト可能な一連の達成基準がある。
各達成基準にはレベルが割り当てられている。レベルは、様々なグループや状況のニーズを満たすように設計されている。A(最小の適合性)、AA(推奨される適合性)及び AAA(高度な適合性)。UAAG レベルに関する追加情報は、適合レベルのセクションにある。
UAAG 2.0 サポート ドキュメント
UAAG 2.0 リファレンス:ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0 のための説明、例、およびリソース と題された別のドキュメント(以下「リファレンスドキュメント」)は、各達成基準がどのように満たされるかについての説明と例を提供する。また、ユーザー エージェントが各達成基準をどのように満たすことができるかに関する追加情報を提供する他のアクセシビリティリソース(例えばプラットフォーム固有のソフトウェアアクセシビリティガイドラインなど)への参照も包含する。UAAG 2.0 リファレンスの例は、規定ではない。他の方法は、達成基準を満たすために使用または要求することができる。UAWG は、UAAG 2.0 リファレンスをユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0 より頻繁に更新する予定である。開発者、W3C ワーキング グループ、ユーザー、その他の方は、UAAG 2.0 リファレンスに例とリソースを提供することが奨励される。
ウェブ アクセシビリティのコンポーネント
ウェブ アクセシビリティは、アクセシブルなユーザー エージェントとアクセシブルなコンテンツの両方に依存する。コンテンツのアクセシビリティのレベルは、コンテンツの作成に使用されたオーサリング ツールの影響を大きく受ける。ウェブ開発とインタラクションのコンポーネントがどのように連携するかの概要については、次を見よ。
UAAG 2.0 と ATAG 2.0、UAAG 2.0 と WCAG 2.0 との関係についての追加情報は、上のセクションである ATAG との関係と WCAG との関係である。
適合レベル
ユーザー エージェントは、レベル A(最小)、AA(推奨)、AAA(拡張)の3つの適合レベルのいずれかで UAAG 2.0 に適合できる。UAAG 2.0 適合の3つのレベルは、個々の達成基準(すなわち、特定の要件)の対応するレベル指定(A、AA 又は AAA)に基づいている。ユーザー エージェントは、そのレベルの達成基準およびその下のレベルを満たすことによって、あるレベルに適合することができる。
- レベル A 適合:ユーザー エージェントは、適用可能な全てのレベル A 達成基準に適合する。
- レベル AA 適合:ユーザー エージェントは、適用可能な全てのレベル A 及び AA 達成基準に適合する
- レベル AAA 適合:ユーザー エージェントは、適用可能な全てのレベル A、AA 及び AAA 達成基準に適合する。
UAAG 2.0 には、環境設定を介して管理できる多くのオプションがある。
各レベルの意味、レベルの決定方法、ユーザー エージェントの開発者とマネージャーがアクセシビリティ改善の優先順位を設定し、ユーザー インターフェースを設計する方法に関する詳細については、UAAG 2.0 参照の適合レベルを参照されたい。
ウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドライン(WCAG)2.0 との関係
W3C 勧告であるウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドライン(WCAG)は、すべてのウェブ コンテンツに適用される。 UAAG は、アプリケーション ユーザー インターフェースに関する追加のアドバイスを提供する。
一部のユーザー エージェントは、ネイティブ アプリケーション、特にモバイル プラットフォームにおいてウェブ コンテンツをパッケージ化するために使用される。完成したアプリケーションを使用して、エンドユーザーが選択したウェブ コンテンツとエンドユーザーのインタラクションを検索し、レンダリングし、容易にできる場合、アプリケーションはスタンドアローンのユーザー― エージェントと見なされるべきである。完成したアプリケーションが開発者によって指定された制約付きコンテンツのセットのみをレンダリングする場合、アプリケーションはユーザー エージェントと見なされない可能性がある。どちらの場合も、WCAG 2.0 ガイドラインはウェブ コンテンツに適用される。アプリケーションがユーザー エージェントでない場合、アプリケーション開発者は WCAG 2.0 の要件を超えた UAAG 2.0 の要件に責任を負わない。詳細は、ユーザー エージェントの定義を参照されたい。
オーサリング ツールアクセシビリティ ガイドライン(ATAG)2.0 との関係
以前は、別のグループ(作者)によってオーサリングされていたあるグループ(エンドユーザー)のウェブ コンテンツを取得及びレンダリングするユーザー エージェントを考えるのが一般的だったが、ユーザー エージェントもまたコンテンツのオーサリングプロセスに頻繁に関わる。
このような場合、ユーザー エージェントの開発者は、別の W3C-WAI 勧告、オーサリング ツール アクセシビリティ ガイドライン(ATAG)の適用を検討することが重要である。ATAG(2.0 は現在ドラフト中)は、制作者へのオーサリングインターフェース(ATAG 2.0 パート A)のアクセシビリティと、全ての制作者がアクセシブルなウェブ コンテンツ(ATAG 2.0 パート B)の制作をサポートできる方法をツールの開発者への指針を提供する。
ウェブ オーサリングにおけるユーザー エージェントの役割の詳細については、UAAG 2.0 リファレンスを参照されたい。
UAAG 2.0 のガイドライン
ガイドライン、成功基準、それらの注釈、および適合性の適用性に関する注釈は規定である。ガイドラインの要約は規定ではない。
UAAG 2.0 適合の適用可能性の注:
適合性適合性ノートは、これらのガイドラインの達成基準の多くに広く適用される規定の条件のリストである。一般的に、このノートは、特定の状況下で達成基準がどのように適用されるかを明確にする。
- 取得されたコンテンツのみ:UAAG 2.0 の達成基準は、ユーザー エージェントによって取得されたウェブ コンテンツにのみ適用される(例えば、ユーザー エージェントがオンデマンドで video 要素のコンテンツを取得して帯域幅を節約する場合、そのビデオコンテンツに関連付けられたキャプションは、ビデオが検索されるまで 2.4.5 に従って検索可能である必要はない)。
- 現在のコンテンツのみ:任意の時点で、UAAG 2.0 の達成基準は、非表示または削除されていないウェブ コンテンツにのみ適用される(例えば、1.8.16 で作成されたブックマークは、それが参照するコンテンツが非表示または除去されるともはや操作できない)。
- 認識されたコンテンツのみ:UAAG 2.0 の達成基準は、ユーザー エージェントによって認識できるウェブ コンテンツとその動作にのみ適用される。
- オプションの設定:UAAG 2.0 を通して、必要な全ての振る舞いは、達成基準が明示的に別途指示しない限り、オプションの環境設定として提供できる。例えば、達成基準が前景テキストと背景との間に高いコントラストを必要とする場合、ユーザー エージェントは低いコントラストで選択肢を提供することもできる。デフォルトのオプションとして必要な振る舞いを持つことが好ましいが、達成基準には別の方法が明示されていなければ、その必要はない。
- RFC 2119 言語は使用しない:UAAG 2.0 は相互運用可能な仕様ではないため、 RFC 2119 言語(must、may、should)を使用しない。これらの用語が時々現れるとしても、RFC 2119 の意味ではない。
- 達成基準の同時満足度:ユーザーは同時に、UAAG 2.0 によって必要とされる全ての動作にアクセスできる(たとえば、ユーザーが 1.8.8 ごとにビューポートのサイズを変更すると、1.8.6 ごとにコンテンツがリフローされる)。
- 垂直レイアウト言語:ユーザー エージェントが垂直レイアウト言語(例えばモンゴル語、ハン)をレンダリングするとき、通常は水平レンダリングに関連する達成基準を垂直レンダリングに適用するべきである。
- アドオン(拡張機能とプラグイン):達成基準は、ユーザー エージェント単独で、またはアドオンと組み合わせて、次のような条件を満たすことができる。
- ユーザーが発見可能である
- ユーザーに余分なコストがかからない
- 簡単にインストールできる(つまり、設定ファイル、データベース、レジストリエントリの専門知識や編集を必要としない)
UAAG 2.0 準拠クレームのコンポーネントを見よ。
- オペレーティング システムまたはプラットフォームとの関係:ユーザー エージェントは、全ての振る舞いを実装する必要はない。必要な振る舞いは、プラットフォーム、ユーザー エージェント、ユーザー エージェントアドオン、または潜在的に他のレイヤーによって提供できる。適合性要求に列挙されている限り、全て許容できる。
- プラットフォームの制限:プラットフォーム(ハードウェア又はオペレーティング システム)が特定の UAAG 2.0 達成基準に必要な機能をサポートしていない場合、UAAG 2.0 適合要求のコンポーネント #8を見よ。
- テキスト設定のオーサライド設定:ガイドライン 1.4 の達成基準は全て、制作者が指定したテキストの特性を上書きし、ユーザー エージェントのデフォルトを上書きできる。
原則 1:ユーザー インターフェースとレンダリングされたコンテンツが認識可能であることを保証する
ガイドライン 1.1 - 代替コンテンツへのアクセスを提供する [1.1 の参考文献]
要約:ユーザーは、代替コンテンツが存在することを示す(1.1.2)インジケーター又は非テキストコンテンツを置き換える(1.1.3)プレースホルダで使用可能な任意のタイプの代替コンテンツ(1.1.1)をレンダリングすることを選択できる。ユーザーが、デフォルトで表示される(1.1.5)、例えば alt テキストなど、1つ以上の代替を選択できることを推奨される。キャプション テキストや手話の代替は、ビデオ及びコントロールを隠すことができず(1.1.4)、ユーザーはテキスト(1.1.6)、メディア代替のサイズと位置(1.1.7)を設定できることが推奨される。
1.1.1 代替コンテンツのレンダリング:
ユーザーは、コンテンツ要素に存在する任意のタイプの認識された代替コンテンツのレンダリングを選択できる。(レベル A)
- 注:ユーザー エージェントは、代替コンテンツが元のコンテンツ要素を置換または補完するのかをユーザーが選択できるようにすることが推奨される。
1.1.2 レンダリングされていない代替コンテンツの提示:
ユーザーは、認識されたレンダリングされていない代替コンテンツが存在するとき、レンダリングされたコンテンツと一緒に表示するようにインジケーターを指定できる。(レベル A)
1.1.3 非テキスト コンテンツの置換:
ユーザーは、明示的に非テキストコンテンツのレンダリングを要求する時まで、認識された非テキスト コンテンツではなく、認識されたテキストの代替コンテンツを組み込むプレースホルダを要求できる。(レベル A)
1.1.4 時間ベースのメディアの代替コンテンツの明確な表示を容易にする:
時間ベースのメディア(例えばキャプション、手話のビデオなど)に対応する認識された画面上の代替コンテンツは、以下である。(レベル A)
- コントロールを見えなくしてはいけない:時間ベースのメディアの代替を表示しても、主要な時間ベースのメディアに対する認識されたコントロールを見えなくしてはいけない。
- プライマリメディアを見えなくしてはいけない:ユーザーは、時間ベースのメディアの代替を表示しても、プライマリの時間ベースのメディアを見えなくしてはいけない。
- 注:使用可能な画面領域によっては、この要件を満たすためにプライマリの時間ベースのメディアの表示を縮小する必要がある。
1.1.5 設定可能な代替コンテンツのデフォルトを提供する:
ユーザーは、時間ベースのメディアを包含する、非テキスト コンテンツの各タイプについて、デフォルトでレンダリングする代替コンテンツのタイプを指定できる。(レベル AA)
1.1.6 時間ベースのメディア キャプションに設定可能なテキストを使用する:
時間ベースのメディア(例えば、キャプション、手話ビデオなど)のための認識された画面上の代替コンテンツの場合、ユーザーは、1.4.1 に適合して、時間ベースのメディアの代替(例えば、キャプション)内で認識されたテキストを設定できる。(レベル AA)
1.1.7 時間ベースのメディアの代替のサイズ変更と再配置を許可する:
ユーザーは、以下のように、時間ベースのメディア(例えば、キャプション、手話ビデオなど)のための認識された代替コンテンツを設定できる。(レベル AAA)
- サイズ変更:ユーザーは、時間ベースメディアの代替コンテンツのサイズを、トップレベルのビューポートにおけるサイズの少なくとも 50% に変更できる。
- 再配置:ユーザーは、時間ベースのメディアの代替コンテンツを、次の二つ以上に再配置できる。上、下、右、左及び主要な時間ベースのメディアの重複。
- 注1:使用可能な画面領域によっては、この要件を満たすために、主な時間ベースのメディアの表示を縮小するか隠す必要がある。
- 注2:インプリメンテーションでは、別のビューポートに時間ベースのメディアの代替コンテンツを表示する必要があるが、これは必須ではない。
ガイドライン 1.2 - 不足しているコンテンツを修復する[1.2 の参考文献]
要約:ユーザーは、制作者がそれを提供しなかったとき、有用な代替コンテンツを要求できる。例えば、欠落又は空の代替テキストの代わりにメタデータを表示する(1.2.1)。ユーザーは、フィールド ラベル、表見出しまたはセクション見出し(1.2.2)などの欠落した構造情報を予測するためにブラウザーに依頼できる。
1.2.1 支援技術による修復のサポート:
非テキスト コンテンツの代替テキストが欠落または空である場合、ユーザー エージェントは、支援技術(例えば画像ファイル名)で使用可能なテキスト値を代替テキストで修復を試みない。(レベル AA)
ガイドライン 1.3 - 選択、キーボード フォーカス、有効な要素、訪問済みリンクのハイライト表示の提供 [1.3 の参考文献]
要約:ユーザーは、選択したアイテム、フォーカスしたアイテム及び有効化されたアイテム、少なくとも前景と背景色、境界の色と太さを包含するハイライト オプションの選択を伴う(1.3.2)、直近に訪問したリンクを視覚的に区別できる(1.3.1)。
1.3.1 識別可能な強調表示:
ユーザーは、制作者が指定した値を上書きして、次のタイプのコンテンツを一意に強調表示できる。(レベル A)
1.3.2 ハイライト オプション:
ユーザーは、制作者が指定した値を上書きし、選択したハイライトの次の特性を全て設定できる。(レベル AA)
1.3.3 アクティブなキーボード フォーカスの強調表示:
ユーザーは、制作者が指定した値を上書きし、アクティブなキーボード フォーカスの強調表示の次の特性を全て設定できる。(レベル AA)
- 前景色
- 背景色
- 枠線(色、スタイル、太さ)
- テキスト カーソルの点滅速度
1.3.4 有効な要素の区別:
ユーザーは、制作者が指定した値を上書きし、有効な要素の強調表示の次の特性を全て設定できる。(レベル AA)
1.3.5 有効な要素の区別:
ユーザーは、制作者が指定した値を上書きし、訪問済みのリンクと未訪問のリンクに対しては個別に次の特性を全て設定できる。(レベル AA)
ガイドライン 1.4 - テキスト設定を提供する [1.4 の参考文献]
要約:ユーザーは、テキストの縮尺、色、スタイル、行間及びフォント ファミリーをグローバルに設定できる(1.4.1、レベル A)。ユーザー エージェントは、ユーザーが選択したプラットフォームのテキスト設定(1.4.5、レベル AA)、ユーザーがテキスト サイズ、色、行間、テキスト スタイル及び要素タイプのフォント ファミリーの設定(1.4.2、レベル AA)、文字間隔、行端揃えと余白のサイズをグローバルに設定(1.4.3、レベル AA)、大文字、ハイフネーションに加えてボーダーをグローバルに設定(1.4.6、レベル AAA)、設定されたテキストとリフロー テキストの印刷(1.4.4、レベル AA)を実装することを推奨される。
注1 :ガイドライン 1.4 の達成基準は、ユーザー スタイルシートを介して達成できる。ユーザー スタイルシートを持たないプラットフォームは、ユーザー エージェントのメイン ユーザー インターフェース又はアドオンを介してテキスト設定をユーザーに提供する必要がある。
注2:ユーザーは、テキスト サイズとテキスト間隔に対して様々なニーズを持つ。従って、ユーザー エージェントは、ユーザーが現在のタスクのビューを調整できるように、より広い範囲の値及びより多くの増分を提供することを推奨される。
1.4.1 基本的なテキスト書式設定(グローバル):
ユーザーは、視覚的にレンダリングされたテキストコンテンツの以下の特性の全てをグローバルに設定できる。(レベル A)
- (例えば、メイン フォントに比例した見出しを保持する)保存されたサイズの特徴を持つテキスト スケール
- 全てのプラットフォーム カラー オプションから選択するテキストの色と背景色
- インストールされている全てのフォントから選択するフォント ファミリー
- デフォルトの少なくとも2倍まで、少なくとも3つの値を持つ範囲から選択する行間隔
- 下線、イタリック、太字のオン/オフで選択するテキスト スタイル
1.4.2 基本的なテキスト書式設定(要素別):
ユーザーは、少なくとも見出し、入力フィールド及びリンクを包含するテキスト要素タイプに対して、視覚的にレンダリングされたテキスト コンテンツの以下の特性の全てを設定できる。(レベル AA)
- テキスト サイズ(例えば、18pt)又は縮尺(例えば、150%)
- 全てのプラットフォーム カラー オプションから選択するテキストの色と背景色
- 少なくともインストールされている全てのフォントから選択するフォント ファミリー
- デフォルトの少なくとも2倍まで、少なくとも3つの値を持つ範囲から選択する行間隔
- 下線、イタリック、太字のオン/オフを選択するテキスト スタイル
- テキスト ブロック周辺のマージン
- 罫線
1.4.3 テキスト ブロック(グローバル):
ユーザーは、視覚的にレンダリングされたテキスト ブロックの次の特性の全てをグローバルに設定できる。(レベル AA)
- 少なくとも5つの値を持つ範囲から選択する文字間隔
- 行端ぞろえ(左または右、完全な行端ぞろえをオフにすることを包含する)
- テキスト ブロック周辺のマージン
- 罫線
1.4.4 構成されたテキスト及びリフロー テキストの印刷:
ユーザーは、レンダリングされたコンテンツを印刷することができ、次の全てが該当する。(レベル AA)
- 視覚的で非時間ベースのレンダリングされたコンテンツを印刷できる
- ユーザーは、利用可能な印刷装置を選択できる
- ユーザーは、スクリーン上にレンダリングされたときに印刷されたコンテンツを、ユーザーのスケーリング、強調表示及び他の修正を反映して有することができる
- ユーザーは、トップレベルのビューポートが印刷デバイスの印刷可能領域の水平寸法に一致するようにサイズ変更されたかのように、リフロー コンテンツを印刷できる
1.4.5 デフォルトのプラットフォームのテキスト設定:
ユーザーは、テキスト設定のデフォルト値としてプラットフォームのテキスト設定を使用するように指定できる。(レベル AA)
1.4.6 高度なテキスト書式設定:
ユーザーは、視覚的にレンダリングされたテキスト ブロックの次の特性の全てをグローバルに設定できる。(レベル AAA)
- 大文字(大文字と小文字のスタイルを上書きする)
- (例えば、自動ハイフネーションなど)単語区切りのプロパティ
- 単語の間隔(少なくとも5つの値の範囲から選択)
注:この達成基準は、全ての大文字で入力されたテキストには適用されない。コンテンツの制作者は、全て大文字で入力する代わりにスタイルを使用することを推奨する。
ガイドライン 1.5 - ボリューム設定を提供する [1.5 の参考文献]
要約:ユーザーは、各オーディオ トラックの音量を全体の音量レベルに対して調整できる(1.5.1)。
1.5.1 全体のボリューム:
ユーザーは、動作環境メカニズムを介して設定された全体の音量レベルに対して、他のトラックとは独立して各オーディオ トラックの音量を調整できる。(レベル A)
ガイドライン 1.6 - 合成音声設定を提供する [1.6 の参考文献]
要約:合成音声が生成された場合、ユーザーは、発話速度、音量及び音声(1.6.1、レベル A)、ピッチやピッチ範囲(1.6.2、レベル AA)、強調(1.6.3、レベル AAA)などの高度な合成装置の音声特性とスペリング(1.6.3、レベル AAA)などの機能を指定できる。
注:ブラウザーが主なユーザーのために音声出力を提供する場合、広範囲の人が使用できるように十分な音声設定が可能にするべきである。アドオンがユーザー エージェントに音声出力を追加するとき、それはユーザー エージェントの一部として、1.6 の要件を満たすべきである。
1.6.1 発話速度、音量及び音声:
合成音声が生成された場合、ユーザーは以下を指定できる。(レベル A)
- 発話速度
- 音量(他のオーディオ ソースとは無関係)
- 音声、複数の音声が利用可能な場合
1.6.2 発話のピッチと範囲:
合成音声が生成された場合、ユーザーは、音声合成装置によって提供されるならば、以下を指定できる。(レベル AA)
- ピッチ(話す声の平均周波数)
- ピッチ範囲(平均周波数の変動)
- 注:音声合成エンジンの技術的な実装は(例えば、フォルマント合成、連結合成など)様々であるため、特定のエンジンはピッチ又はピッチの範囲の変更をサポートしなくてもよい。ユーザー エージェントは、現在選択又はインストールされている音声合成エンジンがこの機能を提供する場合、ピッチ及びピッチ範囲制御の可用性を公開するべきである。
1.6.3 合成音声機能:
合成音声が生成される場合、以下の機能が提供される。(レベル AA)
- 合成音声辞書へのユーザー定義アドオン。
- 「スペルアウト」:テキストは、一度に1文字ずつ又は言語に依存する発音規則に従って綴られる。
- 少なくとも2つの数字を話す方法:(例えば、1203.5は 「いち に ぜろ さん てん ご」、1,203.5は 「いち カンマ に ぜろ さん てん ご」 など)個々の数字や句読点として話す及び(例えば、1203.5は「せん にひゃく さん てん ご」など)完全な数字として話す。
- 少なくとも2つの句読点の方法:文字通り話し、句読点は休止のような音声の特徴から理解される。
1.6.4 合成音声言語:
合成音声が生成され、複数の言語が利用可能であるとき、ユーザーは言語を変更できる。(レベル AA)
1.6.5 高度な音声特性:
合成音声が生成された場合、ユーザーは、音声合成装置によって提供された音声特性の全てを調整できる。(レベル AAA)
ガイドライン 1.7 - ユーザー スタイルシートの設定を有効にする [1.7 の参考文献]
要約:ユーザー エージェントは、制作者スタイルシートを無効にすることができ(1.7.1、レベル A)、ユーザー スタイルシート又はスタイル メカニズムをサポートし(1.7.2、レベル A)、ユーザーはユーザーが提供するスタイルシートを使用する(1.7.3、レベル A)場合、ユーザーはスタイルシートを保存できることを選択できる(1.7.4、レベル AA)。
1.7.1 制作者スタイルシートを無効にする:
ユーザー エージェントが制作者スタイルの仕組みをサポートしている場合、ユーザーは現在のページで制作者スタイルの使用を無効にできる。(レベル A)
1.7.2 ユーザー スタイルシートまたはユーザー スタイル変更メカニズムのサポート:
ユーザー エージェントが制作者スタイルのための仕組みをサポートしている場合、ユーザー エージェントは、制作者のスタイリングを上書きするユーザーのスタイリングの仕組みも提供する。(レベル A)
1.7.3 ユーザー スタイルシートの適用:
ユーザー スタイルがサポートされている場合、ユーザーは次のユーザー スタイルを有効または無効にできる。(レベル A)
- 特定のウェブ サイトの全てのページ。または、
- 全てのページ
1.7.4 スタイルシートのコピーを保存する:
ユーザーは、現在のページで参照されるスタイルシートのコピーを保存できる。これにより、ユーザーは、ユーザー スタイルシートとしてコピーの編集および読み込むができる。
(レベル AA)
ガイドライン 1.8 - ウィンドウとビューポート内での方向付けとコントロールを助ける [1.8 の参考文献]
要約:ユーザー エージェントは、ユーザーの指向を保つためのプログラム的及び視覚的手がかりを提供する。これには、ビューポートの強調表示(1.8.1、レベル A)、ハイライト属性のカスタマイズ(1.8.7、レベル AA)、ビューポート内のフォーカスの保持(1.8.2 及び 1.8.6、レベル A)、ビューポートのサイズ変更1.8.8、レベル A)、コンテンツが可視領域外にあるとき(1.8.3、レベル A)、可視部分(1.8.4、レベル A)、ズーム付き(1.8.5、レベル A 及び 1.8.7、レベル A)でグラフィックコンテンツのサイズを変更するときにスクロールバーを提供およびユーザーが以前に閲覧したページに戻ったときのフォーカスとポイントの復元(1.8.9、レベル AA)を包含する。ユーザーは、全てのビューポートに同じユーザー インターフェース要素を持つか(1.8.12、レベル AA)、新しいビューポートを開くか(1.8.10, レベル AA)どうか、及び新しいビューポートが自動的にフォーカスを取得するか(1.8.11、レベル AA)どうかを指定できる。ユーザーは、複数列テキスト ブロックを単一列にリフローさせることを指定でき(1.8.13、レベル AA)、ユーザーは絶対レイアウト寸法を上書きし(1.8.14、レベル AA)、コンテンツを線型化できる(1.8.15、レベル AA)。ユーザーはウェブ ページ内の項目にマークを付け、ショートカットを使用してマークされた項目に戻ることができる(1.8.16、レベル AAA)。
1.8.1 ハイライト ビューポート:
ユーザーは、入力フォーカスが強調表示されたビューポートを持つことができる。
(レベル A)
1.8.2 ビューポートの選択とフォーカスに移動:
ビューポートの選択又は入力フォーカスが変更されるとき、必要に応じてビューポートのコンテンツは、新しい選択や入力フォーカスの位置がビューポートの可視部分に少なくとも部分的に位置するよう保証するために移動する。(レベル A)
1.8.3 ビューポート スクロールバーを提供する:
レンダリングされたコンテンツがビューポートのサイズを超えて拡大されるとき、ユーザーは、制作者が指定した値を上書きし、スクロールバーを包含するグラフィカルなビューポートを作成できる。(レベル A)
1.8.4 ビューポートの位置を示す:
ユーザーは、レンダリングされたコンテンツの全範囲に対するビューポートの位置を判断できる。
(レベル A)
1.8.5 ズーム許可:
ユーザーは、次のように最上位のグラフィカル ビューポート内でコンテンツのスケールを変更できる。(レベル A)
- 拡大:デフォルト サイズの 500% 以上
- 縮小:デフォルト サイズの 10% 以下になるために、コンテンツはビューポートの高さ又は幅に収まる
1.8.6 注視点の維持:
注視点は、ビューポートのスケールが変更されたとき、コンテンツが拡大縮小されたとき又はコンテンツの書式が変更されたとき、ビューポート内に表示を維持する。(レベル A)
- 注:注視点がビューポートより大きい場合、ユーザー エージェントは、現在の言語の読み上げ順序(例えば、英語の左上など)に従って、注視点の始まりを表示し続ける。
1.8.7 ビューポートの強調表示のカスタマイズ:
1.8.1 ハイライト ビューポートで指定されているように、ビューポートをハイライト表示したとき、ユーザーはビューポート ハイライト機構の属性(例えば、色の濃さや罫線の幅)をカスタマイズできる。(レベル AA)
1.8.8 ビューポートのサイズ変更を許可する:
ユーザーは、プラットフォームによって課せられた制限内でビューポートのサイズを変更し、制作者が指定した値を上書きできる。(レベル AA)
1.8.9 ビューポート履歴を提供する:
トップレベルのビューポート (例えば、「戻る」ボタンなど)の履歴メカニズムを実装しているユーザー エージェントの場合、ユーザーは次のようなコンテンツによって許可されたビューポート履歴の任意の状態に戻ることができる。(レベル AA)
- 復元された注視点
- 入力フォーカスと、
- ユーザーのフォーム フィールド エントリー
1.8.10 要求時にトップレベルのビューポートを開く:
ユーザーは、制作者のコンテンツが新しいトップレベルのビューポート(例えば、ウィンドウやタブなど)を開くことができるかどうかを指定できる。
(レベル AA)
1.8.11 トップレベルのビューポートのフォーカス制御を許可する:
新しいトップレベルのビューポート (例えばウィンドウ及びタブなど)が明示的なユーザーの要求なしに開くように設定されている場合、ユーザーは、これらを開いたときにトップレベルのビューポートがアクティブなキーボード フォーカスを受け取るかどうかを指定できる。
(レベル AA)
1.8.12 同じユーザー インターフェースを許可する:
ユーザーは、全てのトップレベルのビューポート(例えば、ウィンドウ又はタブなど)が、定義されたユーザー インターフェース設定に従うことを指定できる。(レベル AA)
1.8.13 複数行のテキストリフロー:
ユーザーは、認識された複数行のテキスト ブロックをそれぞれ1つの列にリフローするように指定できる。(レベル AA)
- 注:一部のレイアウトは、制作者指定のレイアウトが上書きされると使用できなくなる場合がある。この場合、ユーザーは線型化をオフにして別の方法を試すことができる。ユーザー エージェントは、ユーザーがこの振る舞いを有効又は無効にする有益な方法を提供することを推奨する。
1.8.14 固定ユニットの寸法を無視する:
ユーザーは、制作者指定単位のディメンションを上書きできる。(レベル AA)
1.8.15 コンテンツの線形化:
ユーザーは、列、表及び配置の制作者指定の書式を無効にし、単一の列として認識されたコンテンツをレンダリングできる。(レベル AA)
注:一部のレイアウトは、制作者指定のレイアウトが上書きされると使用できなくなる場合がある。この場合、ユーザーは線型化をオフにして別の方法を試すことができる。ユーザー エージェントは、ユーザーがこの振る舞いを有効又は無効にする有益な方法を提供することを推奨する。
1.8.16 ウェブ ページのブックマークを提供する:
ユーザーはウェブ ページ内の項目をマークし、ショートカットを使用してマークされた項目に戻ることができる。ユーザーは、セッション後にナビゲーション マークが消えるか、セッション間で永続するかを指定できる。(レベル AAA)
ガイドライン 1.9 - 代替ビューを提供する [1.9 の参考文献]
要約:ユーザーは、コンテンツのソース(1.9.2、レベル AAA)及びコンテンツのアウトラインビューを表示できる(1.9.1、レベル AA)。
1.9.1 アウトラインビュー:
ユーザーは、メインのビューポート内の対応する要素にフォーカスを移動できるように、レンダリングされたコンテンツの見出しのナビゲーション可能なアウトラインを表示できる。(レベル AA)
- 注:アウトライン ビューは、ドキュメントのランドマークなどの他の名前付き要素も包含する。
1.9.2 ソースビュー:
ユーザーは、ユーザー エージェントが使用できる全てのソース テキストを表示できる。(レベル AAA)
ガイドライン 1.10 - 要素情報を提供する [1.10 の参考文献]
要約:ユーザーは、(例えば、フォーム ラベル、表ヘッダーなど)要素(1.10.1、レベル AA)及び(例えば、タイトル、内部/外部など)拡張リンク情報(1.10.2、レベル AAA)の間の関係に関する情報にアクセスできる。
1.10.1 関連要素を表示する:
ユーザーは、コンテンツ内の明示的に定義された関係から、少なくとも以下を包含する情報にアクセスできる。(レベル AA)
- 計算された画像のアクセス可能な名前
- (例えば、フォーム フィールド、ボタンなど)計算されたコントロールのアクセス可能な名前
- テーブルのキャプション
- テーブル セルの行及び列のラベル
1.10.2 要素の階層を表示する:
ユーザーは、要素階層のルート要素から現在フォーカスされている要素又は選択された要素に向かう要素ノードのパスを決定できる。(レベル AAA)
原則 2:ユーザー インターフェースが操作可能であることを保証する
- 注:モダリティの独立性:ウェブ ブラウザーとインタラクションするユーザーは、キーボード、マウス、スピーチ、タッチ、ジェスチャーを包含する1つ以上の入力方法を使用できる。特定の状況に最も適した入力方法又は方法の組み合わせを、各ユーザーが自由に使用することが重要である。全ての潜在的なユーザー タスクがアクセシブルである場合(つまり複数のモダリティがサポートされている)、ユーザーは最も適したものを選択できる。例えば、ユーザーがマウスを使用できないかマウスにアクセスできないが、キーボードを使用またはアクセスできる場合、キーボードは OnMouseOver イベントをアクティブにするために、モダリティに依存しないコントロールを呼び出すことができる。別の例としては、キーボードのないモバイル デバイスのユーザーは、個別またはキーボード入力をシミュレートするために、タップ、ワイヤレス接続デバイス及び音声コマンドを使用できる。モダリティに依存しないコントロールの API 及び技術の詳細については、独立したユーザー インターフェース:イベントを見よ。
ガイドライン 2.1 - 完全なキーボード アクセスを保証する [2.1 の参考文献]
要約:全てのビューポートはキーボードフォーカスを持つ(2.1.2、レベル A)。ユーザーは、キーボードだけを使用して全ての機能を操作でき(2.1.1、レベル A)、ショートカットキーで重要又は一般的な機能を有効にし(2.1.6、レベル A)、キーボード トラップを回避し(2.1.3、レベル A)、項目を有効にすることなくドロップダウン リストやメニュー選択することで指定し(2.1.4、レベル A)、そのプラットフォームの標準キーを使用する(2.1.5、レベル A)ことができる。
2.1.1 完全なキーボードの機能を提供する:
基本的な機能がエンドポイント(例えば、フリーハンドの描画など)だけでなくユーザーの動きの経路に依存する入力を必要とする場合を除き、個々のキーストロークに特定のタイミングを必要としないシーケンシャル又はダイレクト キーボード コマンドを使用してキーボードを介して操作できる。これは、マウス、タッチ、ジェスチャー及びスピーチを包含するキーボード操作に加えて、他の入力方法を提供することを禁じるものでも妨げるべきでもない。
(レベル A)
2.1.2 キーボード フォーカスあり:
全てのビューポートは、常にアクティブ又は非アクティブのキーボード フォーカスがある。(レベル A)
2.1.3 キーボード トラップを避ける:
(ネストされたユーザー エージェントを包含する)キーボード インターフェイスを使用してキーボード フォーカスをコンポーネントに移動できる場合、キーボード インターフェイスだけを使用してコンポーネントからフォーカスを移動できる。変更されていない矢印キーや Tab キー(又はエスケープのような標準の終了方法)が必要な場合は、ユーザーに、フォーカスを移動する方法を通知する。(レベル A)
2.1.4 選択とアクティベーションの分離:
ユーザーは、フォーカス、選択又は制御の状態をさらに変化させるユーザー エージェント又は制作者のコンテンツなしに、フォーカス及び選択を移動できるように指定できる。(レベル A)
2.1.5 テキストに従うキーボードの表記法:
ユーザー エージェントは、オペレーティング環境用のキーボード規則に従う。(レベル A)
2.1.6 キーボードアクセスを効率的にする:
ユーザー エージェントのユーザー インターフェースは、シーケンシャル キーボード アクセスよりも効率的なキーボード アクセスのメカニズムを包含する。(レベル A)
ガイドライン 2.2 - シーケンシャル ナビゲーションを提供する [2.2 の参考文献]
要約:ユーザーは、ビューポート内(2.2.1、レベル A)及びビューポート間(2.2.2、レベル A)の全ての操作可能な要素をシーケンシャルにナビゲートするためにキーボードを使用でき、そしてデフォルトのナビゲーション順序はドキュメントの順序(2.2.3、レベル A)である。ユーザーは、ラッピングが発生するとき、ラッピングを無効にしたり、信号を要求できる(2.2.4、レベル AA)。
2.2.1 要素間の順次ナビゲーション:
ユーザーは、現在のトップレベルのビューポートのレンダリングされたコンテンツ内の認識された全ての有効な要素を介して、キーボード フォーカスを前後に移動できる。(レベル A)
2.2.2 ランドマーク間のシーケンシャルなナビゲーション:
ユーザーは、ドキュメント ランドマークによって識別される領域の間を、キーボード フォーカスを前後に移動できる。(レベル A)
- 注:ユーザー エージェントは、シーケンシャルなナビゲーション内に、例えばビューポートなど、他の領域も包含できる。
2.2.3 デフォルトのナビゲーション順序:
制作者がナビゲーション順序を指定していない場合、ユーザーはソース順序であるデフォルトのシーケンシャル ナビゲーション順序を持つことができる。(レベル AA)
2.2.4 ナビゲーションの折り返しのオプション:
ユーザーは、ドキュメントの最初又は最後でシーケンシャル ナビゲーションがラップされたときに通知を要求することができ、そのような折り返しを防止できる。(レベル AA)
ガイドライン 2.3 - 直接ナビゲーションと有効化を提供する [2.3 の参考文献]
要約:ユーザーは、操作可能な要素(2.3.2、レベル AA)を即座に有効化するオプションのある要素(2.3.1、レベル AA)へ直接(例えば、キーボード ショートカットを使用して)ナビゲートできる。ユーザーがコマンドを簡単に発見できるように(2.3.3 及び 2.3.4、レベル AA)、要素を含むコマンドを表示する。ユーザーは、ダイレクト コマンドの再マップと保存ができる(2.3.5、レベル AA)。
2.3.1 有効な要素への直接ナビゲーションを許可する:
ユーザーは、レンダリングされたコンテンツ内の有効な要素に直接キーボード フォーカスを移動できる。(レベル AA)
2.3.2 有効な要素の直接アクティブ化を許可する:
ユーザーは、単一のアクションで、レンダリングされたコンテンツ内の有効な要素に直接キーボード フォーカスを移動し、その要素に対してアクティブ化アクションを実行できる。(レベル AA)
2.3.3 レンダリングされたコンテンツからダイレクト コマンドを提示する:
ユーザーは、(例えば、アクセスキー、ランドマークなど)レンダリングされたコンテンツ内に任意の認識されたダイレクト コマンドを持たせ、その関連する要素(例えば、メールに返信するための Alt + R)を提示できる。(レベル AA)
2.3.4 ユーザー インターフェースにダイレクト コマンドを提示する:
ユーザーは、UA ユーザー インターフェースにある(例えば、キーボード ショートカットなど)任意のダイレクト コマンドを持たせ、その関連するユーザー インターフェース制御(例えば、「保存」メニュー項目及びツールバー ボタンに表示される「Ctrl + S」など)を提示できる。(レベル AA)
2.3.5 カスタマイズされたキーボード コマンドを許可する:
ユーザーは、オペレーティング環境の(例えば、メニュー内をナビゲートするための矢印キーなど)従来のバインディングを除いて、認識された制作者提供の(例えば、アクセスキーなど)ショートカット及び UA ユーザー インターフェース コントロールを包含するキーボード ショートカットをリマップできる。(レベル AA)
ガイドライン 2.4 - テキスト検索を提供する [2.4 の参考文献]
要約:ユーザーは、レンダリングされたコンテンツを前方又は後方(2.4.1、レベル A)に検索し(2.4.2、レベル A)、一致したコンテンツをビューポート内に強調表示できる(2.4.3、レベル A)。一致するものがない場合(2.4.4、レベル A)、ユーザーはアクセシブルな方法で通知される。ユーザーは、代替コンテンツ内のテキストを大文字と小文字で検索もできる(2.4.5、レベル AA)。
2.4.1 テキスト検索:
ユーザーは、ドキュメントの文字セットからの印刷文字の任意のシーケンスに対して、レンダリングされたテキストの代替及びレンダリングされた生成コンテンツを包含するレンダリングされたコンテンツ内の検索を実行できる。(レベル A)
2.4.2 検索の方向:
ユーザーは、レンダリングされたコンテンツの前方または後方に検索できる。(レベル A)
2.4.3 一致の発見:
検索操作で一致が生成されるとき、一致したコンテンツが強調表示され、必要に応じて一致するコンテンツを可視領域内に表示するためビューポートがスクロールされ、ユーザーは一致した場所から検索できる。(レベル A)
2.4.4 完了又は不一致のアラート:
ユーザーは、検索操作に一致するものがないとき、通知を受け取るように選択できる。ユーザーは、コンテンツの最初又は最後から検索を継続するときに通知を受け取るように選択できる。(レベル A)
2.4.5 代替コンテンツ検索:
ユーザーは、代替コンテンツが画面上にレンダリングされないときでも、(例えば、非テキストコンテンツの代替テキスト、キャプションなど)テキストである代替コンテンツ内でテキストの検索を実行できる。(レベル AA)
ガイドライン 2.5 - 構造化ナビゲーションの提供 [2.5 の参考文献]
要約:ユーザーは、コンテンツ階層をナビゲートできる(2.5.1、レベル A)。
2.5.1 見出しとテーブル内の構造ナビゲーションを提供する:
ユーザー エージェントは、構造タイプが認識される場合、少なくとも以下のタイプの構造ナビゲーションを提供する。(レベル AA)
ガイドライン 2.6 - プリファレンス設定の設定と保存 [2.6 の参考文献]
要約:ユーザーは、プリファレンス設定をデフォルトに戻すことができ(2.6.2、レベル A)、アクセシビリティ設定はセッション間で維持できる(2.6.1、レベル A)。ユーザーは、複数のプリファレンス設定を管理し(2.6.3、レベル AA)、現在のユーザー インターフェースがアクセスを妨げないように、ユーザー インターフェース外のプリファレンス設定を調整して(2.6.4、レベル AA)、互換性のあるシステムに設定を転送できる(2.6.5、レベル AA)。
2.6.1 持続的なアクセシビリティ設定を許可する:
ユーザー エージェントのアクセシビリティ設定の設定は、セッション間で維持される。(レベル A)
- 注:ユーザー エージェントは、これを無効にする公開アクセス設定があるかもしれない。
2.6.2 全てをデフォルトに戻すことを許可する:
ユーザーは、全てのプリファレンス設定をデフォルト値に戻すことができる。(レベル A)
2.6.3 複数のプリファレンス設定を許可する:
ユーザーは、複数のユーザー エージェント設定の保存と取得ができる。(レベル AA)
2.6.4 ユーザー インターフェースの外部からのプリファレンスの変更を許可する:
ユーザーは、UA ユーザー インターフェースの外部からユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン(UAAG)2.0 を満たすために必要な任意のプリファレンス設定を調整できる。(レベル AAA)
2.6.5 プリファレンス設定を転送可能にする:
ユーザーは、デバイス間で互換性のある全てのユーザー エージェント設定を転送できる。(レベル AAA)
ガイドライン 2.7 - グラフィカル コントロールの表示をカスタマイズする [2.7 の参考文献]
要約:ユーザーは、ユーザー エージェント コントロールにショートカットを追加、削除、再配置、割り当て及び、それらをデフォルト設定に戻すことができるようにする(2.7.1、レベル AA)ことを推奨する。
2.7.1 ユーザー インターフェースのコマンド、機能及びアドオンのコントロールの表示のカスタマイズ:
ユーザーは、ユーザー エージェントのユーザー インターフェース内に表示されるユーザー エージェントのコマンド、機能及びアドオンを、次のようにカスタマイズできる。(レベル AA)
- 表示:ユーザーは、ユーザーがインストールしたアドオンを包含するユーザー エージェントのユーザー インターフェース内で使用可能な任意のコントロールの表示を選択できる。画面上に表示されるコントロールの総数を制限することは許容される。
- 簡略化:ユーザーは、(例えば、コントロールを隠すなど)基本的な操作に不可欠なコマンドのみを表示するように選択することで、デフォルトのユーザー インターフェースを簡素化できる。
- 再配置:ユーザーは、(例えば、タッチスクリーン上の手の移動を最小限にしたり、ハンドヘルド モバイル デバイス上の好ましい手のアクセスを容易にしたり)物理的なアクセスを容易にするためにコンテナ自身の再配置と同様に、(例えば、ツールバーやツールパレットなど)コンテナ内にある個々のコントロールの再配置を選択できる。
- 有効化したキーストローク又はジェスチャーの割り当て:ユーザーは、コントロールのアクティブ化に使用されたデフォルトのキーストローク又はジェスチャーの表示、割り当てや変更を選択できる。
- リセット:ユーザーは、デフォルト設定にコンテナ及びコントロールをリセットするオプションを持つ。
ガイドライン 2.8 - 時間に依存しないインタラクションを可能にする [2.8 の参考文献]
要約:ユーザーは、ユーザー エージェントによって制限が制御できる場合、ユーザーが入力する時間制限を延長できる(2.8.1、レベル A)。
2.8.1 調整可能な時間制限:
UA ユーザー インターフェースは、時間制限が包含されていないか、少なくとも以下のいずれかに該当する。(レベル A)
- 電源を切る:ユーザーは、時間制限が発生する前に電源を切ることができる。または、
- 調整:ユーザーは、デフォルト設定の長さの少なくとも10倍の広い範囲で、それに遭遇する前に時間制限を調整できる。または、
- 拡張:ユーザーは、期限が切れる前に警告を受け、(例えば、「スペース バーを押す」など)簡単な操作で時間制限を延長するために少なくとも20秒を与え、ユーザーは少なくとも10回まで時間制限を延長できる。または、
- リアル タイムの例外:時間制限はリアルタイム イベントの必須部分であり、時間制限の代替手段はありえない。または、
- 重要な例外:時間制限は必須であり、期間を延長するとアクティビティが無効になる。または、
- 20時間例外:時間制限が20時間以上ある。
ガイドライン 2.9 - ユーザーが発作を引き起こす可能性のある発光を避けるための助けをする [2.9 の参考文献]
要約:ユーザーが発作を防ぐのを助けるために、デフォルトの設定は、ブラウザーのユーザー インターフェースが発光又は色のしきい値よりも2倍以上(2.9.1、レベル A)や、しきい値よりもさらに3倍以上点滅しないようにする(2.9.2、レベル AAA )。
2.9.1 3回の発光又は閾値以下:
デフォルトの設定では、ユーザー エージェントは、発光が一般的な発光及び赤色の発光閾値を下回らない限り、1秒間に3回以上発光する UA ユーザー インターフェース コンポーネントを表示しない。(レベル A)
2.9.2 3回の発光:
デフォルトの設定では、ユーザー エージェントは、(発光が一般的な発光閾値および赤色の発光閾値を下回っているかどうかに関係なく)1秒間に3回以上発光する UA ユーザー インターフェース コンポーネントを表示しない。(レベル AAA)
要約:ユーザーは、時間ベースのメディア(2.10.1、レベル A)及び実行可能な領域のプレースホルダ(2.10.2、レベル A)を表示、全ての実行可能なコンテンツをブロック(2.10.3、レベル A)、 再生(2.10.4 レベル A)、停止/一旦停止/再開(2.10.5、レベル A)の調整、時間(2.10.6、レベル A)又は章(2.10.7、レベル AA)などの意味構造によってナビゲートできる。ユーザーが、視覚的な時間ベースのメディアのコントラストと明るさを調整することを推奨する(2.10.8、レベル AAA)。トラックを有効又は無効にすることは、1.1.1 代替コンテンツのレンダリングに包含される。
2.10.1 時間ベース メディアの読み込みのみ:
ユーザーは、明示的なユーザー要求までコンテンツが再生されないように、認識された時間ベースのメディア コンテンツの読み込み時の再生を上書きできる。(レベル A)
2.10.2 実行プレースホルダ:
ユーザーは、実行の明示的なユーザーの要求があるまで、通常は画面上の領域(アプレット、Flash など)に含まれる実行可能なコンテンツの代わりにプレースホルダを要求できる。(レベル A)
2.10.3 実行トグル:
ユーザーは、動的コンテンツ又は実行可能なコンテンツ(例えば、Javascript、Canvas、Media)の実行をオン/オフすることができる。(レベル A)
2.10.4 録画済みコンテンツの調整可能な再生速度:
ユーザーは、例えば次のいずれかに該当することで、録画済みの時間ベース メディア コンテンツの再生速度を調整できる。(レベル AA)
- 再生速度:ユーザーは、時間ベースのメディア トラックの再生速度をリアルタイムの 50% から 250% の間で調整できる。
- ピッチ:ユーザーによって再生速度が調整されたスピーチは、スピーチ品質の劣化を制限するためにピッチを維持する。
- 同期:オーディオとビデオのトラックは、この再生速度の範囲で同期を維持する。
- リセット:ユーザー エージェントは、再生速度を通常(100%)にリセットする機能を提供する。
2.10.5 時間ベース メディアの停止/一時停止/再開:
ユーザーは、デフォルトの再生速度が3秒以上続くレンダリングされたオーディオ及びアニメーション コンテンツ(例えば、ビデオ、アニメーション、テキストの変更)を停止、一時停止や再開ができる。(レベル A)
2.10.6 時間ベース メディアの時間別ナビゲーション:
時間ベースのメディアがデフォルトの再生レートで3秒以上持続する場合、ユーザーは継続的なスケールの使用と相対時間単位によってナビゲートできる。(レベル A)
2.10.7 時間ベース メディアのセマンティクスによるナビゲーション:
ユーザーは、例えばメディアに存在するチャプター又はシーンなどによって、時間ベースのメディア内の意味構造によってナビゲートできる。(レベル AA)
2.10.8 ビデオのコントラストと明るさ:
ユーザーは、視覚的な時間ベース メディアのコントラスト及び明るさを調整できる。(レベル AAA)
要約:ユーザー エージェントは、テキスト入力を包含するプラットフォームのテキスト入力デバイスをサポートする(2.11.1、レベル AA)。
2.11.1 任意のデバイスでのテキスト入力:
入力デバイスがプラットフォームによってサポートされている場合、テキスト入力を包含する全てのユーザー エージェント機能は、そのデバイスを使用して操作できる。(レベル AA)
原則 3:ユーザー インターフェースが理解可能であることを保証する
要約:ユーザーは、テキスト入力を元に戻し(3.1.1、レベル A)、設定の変更を回避又は取り消し(3.1.2、レベル A)、進捗状況の表示(3.1.3、レベル A)を受け取ることができる。ユーザーが、スペルミスのテキストを確認し(3.1.4、レベル AA)、ナビゲートした後に戻ることができ(3.1.5、レベル AA)、フォーム投稿の確認を要求(3.1.6、レベル AA)、基本情報の自動フォーム記入(3.1.7、レベル AA)やローカル保存でフォーム入力データの保存ができる(3.1.8、レベル AA)ことを推奨する。
3.1.1 テキスト入力を元に戻す:
ユーザーは、投稿する前に認識されたテキスト入力のアクションを取り消すことができる。(レベル A)
- 注:送信は、例えば送信ボタンのクリック、onkeypress イベントのあるコントロールのキーの入力、タイマーに応答するスクリプトなど、様々な方法でトリガーできる。
3.1.2 設定変更は取り消しまたは確認できる:
ユーザー エージェントがユーザー インターフェースの設定を変更するためのメカニズムを提供する場合、ユーザーは設定の変更を取り消しか、それともユーザー エージェントはユーザーの確認を続行することができる。(レベル A)
3.1.3 検索の進行状況:
デフォルトでは、ユーザー エージェントはコンテンツ取得アクティビティの状態を表示する。(レベル A)
3.1.4 スペルチェック:
ユーザーは、レンダリングされたコンテンツの編集可能なテキストの綴りを支援できる。(レベル AA)
3.1.5 戻るボタン:
ユーザーは、ウェブ アドレス間(例えば、標準的な「戻るボタン」機能など)で認識されたナビゲーションを取り消すことができる。(レベル AA)
3.1.6 フォーム提出確認:
ユーザーは、認識されたフォームの提出を確認する必要があるかどうかを指定できる。(レベル AA)
3.1.7 フォームの自動入力:
ユーザーは、次の情報を保存して、リクエストによってフォーム フィールドを自動入力できる。(レベル AA)
- ユーザーの名前
- ユーザーの電子メール アドレス
- ユーザーの電話番号
3.1.8 フォームエントリの保存:
ユーザー エージェントがウェブ コンテンツのローカル バージョンを保存する機能を提供する場合、ユーザーが入力したフォーム フィールドは保存されたバージョンのエントリを全て保持する。(レベル AA)
ガイドライン 3.2 - アクセシビリティ機能を含むユーザー エージェントのユーザー インターフェースをドキュメント化する [3.2 の参考文献]
要約:ユーザー ドキュメントはアクセシブルなフォーマットで利用でき(3.2.1、レベル A)、アクセシビリティ機能を包含し(3.2.2、レベル A)、全てのユーザー機能をドキュメント化し(3.2.3、レベル AA)、バージョン間の相違点を説明し(3.2.4、レベル AA)、UAAG 2.0 適合性の集中的なビューを提供する(3.2.5、レベル AAA)。
3.2.1 アクセシブルなドキュメント:
製品のドキュメントは、WCAG 2.0 レベル「A」以上の達成基準を満たす形式で入手できる。(レベル A)
3.2.2 アクセシビリティ機能の記述:
UAAG 2.0 を満たすために使用される各ユーザー エージェント機能については、次のうちの少なくとも1つが該当する。(レベル A)
- ドキュメントに記載されている:この機能の使用方法は、ユーザー エージェントのドキュメントで説明されている。または、
- インターフェースで説明されている:この機能の使用方法は、UA ユーザー インターフェースで説明している。または、
- プラットフォーム サービス:この機能は、基盤となるプラットフォームによって提供されるサービスである。または、
- ユーザーが使用しない:この機能は、(例えば、プラットフォームのアクセシビリティ サービスに情報を渡すなど)ユーザーが直接使用しない。
3.2.3 全ての機能をドキュメント化する:
各ユーザー エージェント機能について、少なくとも以下のいずれかが該当する。(レベル AA)
- ドキュメントに記載されている:この機能の使用方法は、ユーザー エージェントのドキュメントで説明されてる。または、
- インターフェースで説明されている:この機能の使用方法は、UA ユーザー インターフェースで説明している。または、
- プラットフォーム サービス:この機能は、基盤となるプラットフォームによって提供されるサービスである。または、
- ユーザーによって使用されない:この機能は、(例えば、プラットフォームのアクセシビリティ サービスに情報を渡すなど)ユーザーが直接使用しない。
3.2.4 バージョン間の変更:
前回のユーザー エージェントのリリース以降、UAAG 2.0 の達成基準を満たす機能の変更がドキュメント化されている。(レベル AA)
3.2.5 集中型ビュー:
ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0 の要件を満たすために必要な、ユーザー エージェントの全ての機能のビューを示すドキュメントの専用セクションがある。(レベル AAA)
ガイドライン 3.3 - ユーザー エージェントを予測可能な方法で動作させる [3.3 の参考文献]
要約:ユーザーは、要求されていないフォーカス変更を防ぐことができる(3.3.1、レベル A)。
3.3.1 予測できないフォーカスを避ける:
ユーザーは、明示的なユーザー要求の結果ではないフォーカスの変更を防ぐことができる。(レベル A)
原則 4:プログラムによるアクセスを容易にする
ガイドライン 4.1 - 支援技術へのプログラム的なアクセスを容易にする [4.1 の参考文献]
要約:ユーザー エージェントは、プラットフォームのアクセシビリティ サービス(4.1.1、レベル A)、全てのコントロールと操作に関する情報の包含(4.1.2、レベル A)、プラットフォームへのアクセシビリティ サービスが利用できない場合、DOM へのアクセスをサポートする(4.1.4、レベル A)。コントロールは、プログラムで調整することができる(4.1.5、レベル A)。アクセシブルにできない場合は、例えばカスタマイズされたウィンドウの代わりに標準ウィンドウなど、アクセシブルな代替バージョンを提供する(4.1.3、レベル A)。
注:UAAG 2.0 は、ユーザー エージェントが達成基準とセキュリティ ニーズの両方を遵守できるようにする基盤となるセキュリティ アーキテクチャ上に、プラットフォームのアクセシビリティ サービスを構築することを想定している。
4.1.1 プラットフォームのアクセシビリティ サービスのサポート:
ユーザー エージェントは、関連するプラットフォームのアクセシビリティ サービスをサポートする。(レベル A)
4.1.2 アクセシブルなプロパティを公開する:
(UA ユーザー インターフェース、レンダリングされたコンテンツ及び生成されたコンテンツを包含する)全てのユーザー インターフェース コンポーネントでは、ユーザー エージェントは、プラットフォームのアクセシビリティ サービスを介して、次のプロパティ及び変更通知を利用可能にする。(レベル A)
- 名前、役割、状態
- 値
- 選択
- フォーカス
- 境界線の寸法と座標
- テキストのフォント ファミリー
- テキストの前景色と背景色
- ハイライト
- キーボード コマンド
- キャレットの位置
- 明示的に定義された関係(例えば、ARIA 関係 [ARIA 1.0])
4.1.3 同等のアクセシブルな代替を提供する:
UA ユーザー インターフェース機能を、プラットフォーム アクセシビリティ サービスを介して公開できない場合、ユーザー エージェントはプラットフォーム アクセシビリティ サービスを介して公開される同等の機能を提供する。(レベル A)
4.1.4 プログラム的にフォールバックとして利用可能な DOM:
ユーザー エージェント アクセシビリティ API が1つ以上のプラットフォームのアクセシビリティ サービスに十分な情報を提供しない場合は、Document Object Model(DOM)を支援技術でプログラム的に使用可能にしなければならない。(レベル A)
4.1.5 コンテンツ インタラクションをプログラム的に利用可能にする:
ユーザーが、(例えば、ボックスをチェックしたり、テキストエリアを編集するなど)コンテンツにインタラクトできる場合、同じ程度のインタラクションがプログラム的に利用可能である。(レベル A)
原則 5:適用される仕様と規約を遵守する
ガイドライン 5.1 - 適用される仕様と規約を遵守する [5.1 の参考文献]
要約:ブラウザーのコントロールが HTML 又は同様の標準で作成されているとき、W3C のウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドラインを満たす必要がある(5.1.1、レベル A、AA、AAA)。ユーザー エージェントは、コンテンツフォーマット(5.1.2、レベル A)とプラットフォーム(5.1.3、レベル A)のアクセシビリティ機能をサポートし、レンダリングされない技術の処理を可能にし(5.1.4、レベル A)、代替ビューアーが利用でき(5.1.4、レベル AA)、ユーザーがアクセシビリティ問題を報告できるようにする(5.1.5、レベル AAA)。
5.1.1 WCAG に従う:
ウェブベースの UA ユーザー インターフェースは、WCAG 2.0 の達成基準を満たしている。(WCAG 2.0 レベル A 達成基準を満たすレベル A、WCAG 2.0 レベル A および AA 達成基準を満たすレベル AA、WCAG 2.0 レベル A、AA および AAA 達成基準を満たすレベル AAA)
- 注:この達成基準は、ネイティブの UA ユーザー インターフェースに適用されないが、ウェブベースのネイティブ ユーザー エージェント(例えばヘルプ システムなど)の一部に包含される。ただし、ネイティブ ユーザー エージェントのユーザー インターフェースの開発者は、ウェブ以外の情報通信テクノロジー(WCAG2ICT) [WCAG2ICT] への WCAG 2.0 の適用に関するガイダンスに従うことを推奨する。
5.1.2 ウェブ コンテンツ技術のアクセシビリティ機能の実装仕様:
ウェブ コンテンツ技術仕様のアクセシビリティ機能を実装する。アクセシビリティ機能は、(レベル A)
- コンテンツの仕様として識別される、または、
- 制作者は WCAG 2.0 の要件を満たすことができるようにする
- 注1:適合性要求が提出された場合、適合性要求に実装された仕様を引用する。UAAG 2.0 コンフォーマンス クレームのコンポーネント - #9 ウェブ コンテンツ技術を見よ。
- 注2:別仕様のレンダリング要件が UAAG 2.0 の要件と矛盾するとき、ユーザー エージェントは、別仕様のレンダリング要件を無視して、このガイドラインを満たすことができる。
5.1.3 プラットフォームのアクセシビリティ機能の実装:
ユーザー エージェントがネイティブのユーザー インターフェースを含む場合、それらのネイティブユーザー インターフェースは、プラットフォームに対するユーザー インターフェース アクセシビリティ ガイドラインに従う。(レベル A)
5.1.4 代替コンテンツでのコンテンツ要素のレンダリングを許可する:
ユーザーは、コンテンツ要素を選択し、代替ビューアーでレンダリングさせることができる。(レベル AA)
5.1.5 ユーザー エージェントのアクセシビリティ障害の報告を有効にする:
ユーザー エージェントは、ユーザー エージェントのアクセシビリティ問題を報告するためのメカニズムを提供する。(レベル AAA)
適合
このセクションは規定である。
適合とは、ユーザー エージェントがガイドラインのセクションで定義された達成基準を満たすことを意味する。このセクションは、適合性及び適合性要求のための要件をリストアップする。
適合性要件
ウェブ ページが UAAG 2.0 に適合するためには、以下のレベルの適合性の1つが完全に満たされている。
- レベル A:レベル A 適合(適合の最小レベル)では、ユーザー エージェントは全てのレベル A の達成基準を満たす。
- レベル AA:レベル AA 適合(推奨)は、ユーザー エージェントは全てのレベル A 及びレベル AA の達成基準を満たす。
- レベル AAA:レベル AAA 適合(上級)は、ユーザー エージェントは全てのレベル A、レベル AA、レベル AAA 達成基準を満たす。
適合性の適用性ノートは、特定の状況下での達成基準の適用可能性に関する追加ガイダンスを提供する。
適合性は規定されたレベルでしか達成できないが、開発者は達成レベルを上回る全てのレベルからの達成基準を満たすための進捗状況を(彼の要求において)報告することが奨励される。
適合性主張
適合性主張の条件
適合性主張がなされた場合、適合性主張は以下の条件を満たす必要がある。
- 適合性主張の少なくとも1つのバージョンは、WCAG 2.0 のレベル「A」を満たすドキュメントとしてウェブに公開されなければならない。このドキュメントの推奨メタデータ記述は、「UAAG 2.0 適合性主張」である。
- 主張された適合レベルが公表されるときはいつでも(例えば、製品情報ウェブサイトなど)、適合性主張のオンラインで公表されたバージョンのURIが包含されなければならない。
- 適合性主張の存在は、W3C が適合性を審査したり、その妥当性を保証することを意味しない。
- 誰が適合性を出すのかに制限はない。
- 適合性を主張する人が、専ら適合性の正確さの責任を負う。
- 適合性を主張する人は、ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン勧告の最新バージョンへの適合性を主張することを推奨する。
UAAG 2.0適合性主張のコンポーネント
- 適合性を主張する人の名前と所属
- 適合性を主張する人の連絡先情報
- 主張の日付
- コンプライアンスの種類:[ ] ユーザー エージェント(フル)[ ] アドオンのみ(限定)
- 適合レベルを満たす
- ユーザー エージェント情報:
- 名称とメーカー
- バージョン番号またはバージョン範囲
- 必要なパッチまたはアップデート、ユーザー インターフェースの言語とドキュメント(英語、フランス語、中国語など)
- 達成基準(例えば、マウスレスブラウズ)を満たすために必要なプラグインまたはアドオン(バージョン番号を含む)
- 達成基準(例えば、制作者の前景色/背景色を無視し、Carat Browsing をオンにする)を満たすために必要なユーザー エージェント、プラグイン、およびアドオンへの設定変更。
- プラットフォーム:ユーザー エージェントが適合するために依存するソフトウェア及び/又はハードウェア プラットフォームに関する関連情報を提供する。この情報には、次のものを包含できる。
- 名前とメーカー
- 主要ソフトウェアコンポーネントのバージョン(例えば、オペレーティング システム、その他のソフトウェア環境など)
- ハードウェア要件(例えば、オーディオ出力が有効、最小画面サイズ:2、Bluetooth キーボードが接続されているなど)
- オペレーティング システム(例えば、Windows、Android、iOS、GNOME など)
- その他のソフトウェア環境(Java、Eclipse)
- 適合しているユーザー エージェントがウェブベースのときはホストのウェブ ブラウザー(例えば、Firefox の JW Player など)
- 達成基準を満たすために必要なプラットフォームへの構成変更(例えば、スティッキーキーをオンにし、高コントラストモードを使用する)
- プラットフォームの制限:プラットフォーム(ハードウェア又はオペレーティング システム)が特定の UAAG 2.0 の達成基準に必要な機能をサポートしていない場合、達成基準と機能をリストアップする(例えば、モバイル オペレーティング システムはプラットフォームのアクセシビリティ サービスをサポートしておらず、ユーザー エージェントは達成基準4.1.2を満たすことができない。これらのリストアップされた機能の場合、ユーザー エージェントは、達成基準が適用されないと主張できる(後の10.b.1を参照)。
- ウェブ コンテンツ技術:主張に包含されているユーザー エージェントによってレンダリングされたウェブ コンテンツ技術をリストアップする。適合性主張から除外されたユーザー エージェントによってレンダリングされたウェブ コンテンツ技術が存在するとき、これらを個別にリストアップする。ウェブ コンテンツ技術の例は、HTML、XML、CSS、SVG 又は MathML などのウェブマークアップ言語、PNG、JPG や GIF などの画像フォーマット、JavaScript / EcmaScript などのスクリプト言語、特定のビデオコーデック、および独自のドキュメント フォーマットを包含する。
- 宣言:各達成基準について、どちらかの宣言を提供する
- 達成基準が満たされているかどうか。または、
- 達成基準が適用されない宣言と、なぜそうではないかの根拠を次から選択する。
- プラットフォーム:上記の7章に基いて、プラットフォームの制約は適用されない(例えば、モノクロデバイスでのカラー処理、純粋なオーディオブラウザーでのビデオ処理又はマルチタスクをサポートしないオペレーティング システム上でのプロセス間通信など)。特定のプラットフォームの制限を記述する。
- 入力:制約付きの入力セットのために適用されない(例えば、製品に包含されている HTML ファイルを表示するだけのヘルプシステム)。
- 出力:意図的に制限された出力モダリティのために適用されない(例えば、プラットフォームがビデオをサポートすることができるにもかかわらず、オーディオ出力のみを行うブラウザーでのビデオ処理など)
アドオンのための限定された適合
このオプションは、UAAG 2.0 適合を要求する機能が制限されたユーザー エージェントのアドオンまたはプラグインに使用できる。アドオンまたはプラグインは、主張に記載されているように、特定の達成基準または狭い範囲の達成基準に適合することを主張できる。他の全ての達成基準は、「適用不可」として示すことができる。
UAAG は、アドオンが UAAG の他の達成基準と相互に排他的であるため、アドオンが特定の障害のニーズに特化できることを認識しているが、目標は、UAAG 適合に必要なユーザー エージェントの機能が1つのアドオンによって壊されないように、アドオンがユーザー エージェントと連携することである。アドオンがユーザー エージェントの他のアクセシビリティ機能を制限している場合、例えば「このアドオンは、ユーザーの [this] クラスの [foo] ニーズを満たすことを目的としているため、達成基準 x.x.xを壊している」などの影響をステートメントに包含する。一例は、high destruction level の人々のための簡略化されたページを提供するための 1.8.2 と 1.8.3(ビューポートナビゲーション)を破壊する(仮想の)アドオンである。
UAAG 2.0適合性主張のオプションコンポーネント
これが明らかでない場合、どのように UAAG 2.0 の達成基準をどのように達成したかの説明。
免責事項
W3C、WAI や UAWG は、W3C、WAI 又は UAWG の権限で公開されていない UAAG 2.0 適合請求の側面または結果について、一切責任を負わない。
この用語集は規定である。
- アクティベート(activate)
- レンダリングされたコンテンツ又はUA ユーザー インターフェースのコンポーネントで、有効な要素に関連付けられた動作を実行する。
- 代替コンテンツ(alternative content)
- ユーザー エージェントがプログラムで決定できるウェブ コンテンツは、一部のユーザーがアクセスできない他のコンテンツの代わりに利用できる。代替コンテンツは、元のコンテンツと本質的に同じ機能又は目的を果たしている。これらは、代替コンテンツの一般的な種類の一部である。
- 非テキスト コンテンツの代替テキスト:非テキストコンテンツにプログラムで関連付けられているテキスト又は非テキストコンテンツにプログラムで関連付けられたテキストから参照されるテキスト。例えば、チャートの画像には、短い代替テキスト及びチャートの内容をより完全に説明する近くの段落に関連付けることで記述する、2つの代替テキストがある。
- 時間ベースメディアの代替:時間ベースのメディア プレゼンテーションで複数のトラックと同じ機能又は目的を果たすウェブ コンテンツ。これには、キャプション及び手話の解説などのオーディオのための代替、オーディオ ディスクリプションや拡張されたオーディオの説明などのビデオの代替を包含する。時間ベース メディアの代替の他の形式は、時間ベースのプレゼンテーションにおいて任意のインタラクティビティの結果を達成できる、時間ベースの視覚及び聴覚情報の正確に順序付けされたテキストの記述である。
- テキスト コンテンツの代替テキスト:拡張された情報を提供するために特定のタイプのテキスト コンテンツとプログラムで関連付けられたテキスト。例えば、略語(又は頭字語)は、短縮された単語や初期化された単語の拡張を提供できる(<abbr title="User Agent Accessibility Guidelines">UAAG</abbr>)。
- テキストのための代替メディア:(直接又は代替テキストを介して)既にテキストで提示されている以上の情報を提示していないメディア。テキストのための代替メディアは、テキストの代替表現から恩恵を受ける人々のために提供される。テキストのための代替メディアは、オーディオのみ、ビデオのみ(手話によるビデオを包含する)もしくはオーディオビデオとすることができる。
注:WCAG 2.0 によれば、代替コンテンツはプログラム的に決定可能であってもなくてもよい(例えば、画像の短い説明は、画像の description 属性又は画像の近くのテキスト内に現れるかもしれない)。しかしながら、UAAG 2.0 は、ユーザー エージェントが認識できる唯一の代替コンテンツであるため、プログラムで利用可能な条件を追加する。
- アニメーション(animation)
- 時間の経過と伴に自動的に変化してレンダリングされるグラフィカル コンテンツで、ユーザーに動きの視覚的な認識を与える。例には、ビデオ、アニメーション画像、スクロールテキスト、(例えば、レンダリングされたオブジェクトの移動や置換など)プログラムのアニメーションを包含する。
- アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface)(API)
- アプリケーション間で通信がどのように行われるかを定義するメカニズム。
- 支援技術(assistive technology)
- UAAG 2.0 適合の目的のために、支援技術は次の基準を満たしている。
- 1つ以上のホストユーザー エージェントによって提供されるサービス(ウェブリソースの取得やマークアップの解析など)に依存する。
- API の監視及び使用することにより、ホスト ユーザー エージェントのデータとメッセージと通信する。
- 障害のあるユーザーの要件を満たすために、ホスト ユーザー エージェントが提供するサービスを超えたサービスを提供する。追加のサービスは、(例えば、合成された音声や拡大されたコンテンツなど)代替のレンダリング、(例えば、音声など)代替の入力方法、追加のナビゲーションや方向付けのメカニズム、(例えば、テーブルのアクセシビリティ向上など)コンテンツの変換を包含する。
UAAG 2.0 のコンテキストで重要な支援技術の例としては、以下のものがある。
- スクリーン拡大鏡は、レンダリングされたテキストと画像の視覚的な可読性を向上させたるめ、スクリーン上の色を拡大または変更して、視覚に障害のある人によって使用される。
- スクリーン リーダーは、合成音声又は点字ディスプレイを介してテキスト情報を読むために、全盲または視覚に障害のある人によって使用される。
- 音声認識ソフトウェアは、キーボードやマウスをシミュレートすることで、身体に障害のある人によって使用される。
- 代替キーボードは、キーボードやマウスをシミュレートすることで、身体に障害のある人によって使用される。
- 代替のポインティング デバイスは、マウス ポインティングとボタン アクティベーションをシミュレートをすることで、身体障害を持つ人々によって使用される。
- 音声(audio)
- 音声伝送の技術。音声は、(音声合成を包含する)合成的に作成されたり、(例えばラジオ放送など)ライブソースからストリーミングしたり、現実世界のサウンドから録音できる。プレゼンテーションに、複数のオーディオ トラックが存在できる。
- オーディオ ディスクリプション(audio description)
- 主となる音声トラックだけでは理解できない重要な視覚的詳細を記述するために、音声を追加したナレーションの形式を取る代替コンテンツのタイプ。映像のオーディオ ディスクリプションは、アクション、登場人物、シーンの切り替え、画面上のテキスト及び他の視覚コンテンツに関する情報を提供する。標準的なオーディオ ディスクリプションは、ナレーションが既存の会話がない間に追加される。
- 音声トラック(audio track)
- (例えば、各機器はトラックを持つことができ、又は各ステレオ チャンネルはトラックを持つことができるなど)プレゼンテーションの音声部分の全部や一部。
- 制作者(author)
- (例えば、コンテンツ制作者、デザイナー、プログラマー、出版社、テスターなど)コンテンツを作成するために単独又は協力して作業する人)。
- 利用可能な印刷デバイス(available printing devices)
- プラットフォーム経由でアプリケーションが利用可能であると識別された印刷デバイス。
- キャプション(captions)
- 発話だけでなく、意味のある音響効果又は発話者を包含する音声を介して伝えられる非発話情報も提供するために、時間ベースのメディアに提示や同期されたテキストの形式を取る代替コンテンツの種類。いくつかの国では、「サブタイトル」という用語は発話のみを意味し、「キャプション」は発話に加え、音声と発話者の識別の用語として使用される。他の国では、「サブタイトル」(又はその翻訳)が両方を参照するために使用される。
- オープン キャプション:視覚的なトラックで常にレンダリングされるキャプション。これらはオフにすることはできない。
- クローズド キャプション:オンとオフを切り替えることができるキャプション。UAAG 2.0 のキャプション要件では、ユーザー エージェントがキャプションをそのようなものとして認識できると想定している。
注:「キャプション」という単語を包含する他の用語は、異なる意味を持つことがある。例えば、「テーブル キャプション」はテーブルのタイトルであり、しばしば、テーブルの上又は下にグラフィカルに配置される。
- コマンド(command)
- ユーザー エージェントを制御するためにユーザーによって引き起こされるアクション。これらには、次を包含する。
- ダイレクト コマンド:現在のフォーカス位置に関係なく、(例えば、ボタンなど)指定された項目又は(例えば、保存機能など)アクションに適用されるコマンド。keyboard コマンドも見よ。
- ダイレクト ナビゲーション コマンド:指定された項目にフォーカスを移動するコマンド。
- ダイレクト アクティベーション コマンド:指定された項目にする、(そのフォーカス移動)又はアクションをアクティブにするコマンド。
- シーケンシャル ナビゲーション コマンド (「論理ナビゲーション コマンド」又は「リニア ナビゲーション コマンド」とも呼ばれる):アイテムリストを介して前後にフォーカスを移動するコマンド。ナビゲートされている要素リストは、全ての要素のリストでも、(例えば、ヘッダーのリスト、リンクのリストなど)サブセットでもできる。
- 空間コマンド(「方向コマンド」とも呼ばれる):ユーザーが画面上の項目の空間的配置を認識することを要求するコマンド。
- 空間ナビゲーションコマンド:画面上の方向に基づいてある項目から別の項目に移動するコマンド。
- 空間操作コマンド:画面上の項目をサイズ変更または再配置するコマンド。
- 構造ナビゲーションコマンド:階層を前後、上下に移動するコマンド。
- コンテンツ(content)(ウェブ コンテンツ(web content))
- コンテンツの構造、プレゼンテーション及びインタラクションを定義するコード又はマークアップを包含するユーザー エージェントによってユーザーへ伝達される情報および知覚体験。
- 連続的なスケール(continuous scale)
- 時間ベースのメディア プレゼンテーション及びインタラクションするとき、連続したスケールは、ユーザー(又はプログラム)が、プレゼンテーションのタイムライン上の任意の時点にアクティブな再生位置を設定できる。位置調整の精度は、メディア タイムベース内の最小分解可能時間単位によって決定される。
- デフォルト(default)
- プロパティを見よ。
- 直接的(directly)
- ダイレクト コマンドを使用する。
- 無効化された要素(disabled element)
- 要素を見よ
- ドキュメントの文字セット(document character set)
- ユーザー エージェントによるソース コンテンツ内のデータの内部表現。
- ドキュメント オブジェクト(document object), Document Object Model (DOM)
- プログラム又はスクリプトがドキュメントの内容、構造、スタイルに動的なアクセス及び更新を可能にする、プラットフォームと言語に依存しないインターフェースである。ドキュメントをさらに処理することができ、その処理の結果を提示されたページに戻すことができる。DOM 関連資料の概要:http://www.w3.org/DOM/#what。
- ドキュメンテーション(documentation)
- ユーザー エージェントの使用をサポートする情報。この情報は電子的又はその他の方法でに提供することができ、ヘルプ、マニュアル、インストール手順、チュートリアルなどを包含する。ドキュメントは、(例えば、インストールに含まれるファイル、ウェブで入手可能など)様々な方法でアクセスできる。
注:ユーザー用マニュアルの技術的な詳細のレベルは、機能の技術的なレベルと一致するべきである。例えば、ブラウザーのズーム機能のユーザー ドキュメントは、ユーザーにそのブラウザーのソース コード リポジトリを参照させるべきではない。
- 要素(element)
- 主に、そのアプリケーション用の文書型定義(DTD)の構文構造である。これは XML 1.0 仕様([XML] セクション 3)で用いられている意味である。また、UAAG 2.0 は、(例えば、特定の画像、映像、音声、見出し、リスト、またはリスト項目など)コンテンツ内の任意の個別単位を参照するために、「要素」という用語をより一般的に使用する。
- 有効な要素:ユーザー インターフェース又は API を介してアクティブにできる関連付けられた振る舞いを持つ要素。ユーザー エージェントが利用できる要素の集合は、一般に、実装されたマークアップ言語によって定義された要素の集合から導き出されるが、これに限定されない。
- 無効化された要素:(例えば、「グレー表示」のメニュー項目)現在有効化されていない潜在的に有効化された要素。
- 要素タイプ:(画像、ビデオ、サウンド、第1レベルの見出し、リスト又はリスト項目など)要素のカテゴリ。
- イベントとスクリプト、イベントハンドラ、イベントタイプ(events and scripting, event handler, event type)
- ユーザー エージェントは、しばしば、ユーザー インターフェースのイベント、コンテンツの変更、コンテンツのロード又はオペレーティング環境からの要求を包含する、特定の「イベント タイプ」を持つイベントが発生すると、タスクを実行する。一部のマークアップ言語は、制作者が、特定のタイプのイベントが発生したとき、イベント ハンドラと呼ばれるスクリプトを実行するように指定できる。イベント ハンドラは、スクリプト、マークアップ又は DOM を介して要素に明示的に関連付けられる。
- 有効化された要素(enabled element)
- 要素を見よ。
- 明示的なユーザー要求(explicit user request)
- UA ユーザー インターフェース、フォーカス又は選択を介したユーザーのインタラクション。ユーザーリクエストは、例えば、 ユーザー エージェントのユーザー インターフェース制御及びキーボード コマンドを介して行われる。明示的なユーザー要求の一例は、ユーザーが「新しいビューポート」を選択したとき、ユーザー エージェントのユーザー インターフェースのプロンプトに「はい」と応答したり、ユーザー エージェントが特定の方法で動作するように設定したり、又はキーボード及びポインティングデバイスで選択やフォーカスの変更などがある。
注:ユーザーは、ユーザー エージェントとインタラクションするときにエラーする可能性がある。例えば、ユーザーは誤って「いいえ」ではなく「はい」と応答することがある。このタイプのエラーは、それでも明示的なユーザー要求と見なされる。
- 拡張オーディオ ディスクリプション(extended audio description)
- オーディオ ディスクリプションを見よ。
- フォーカス、入力フォーカス(focus, input focus)
- ビューポートがアクティブな場合に入力が発生する位置。例として次の包含する。
- キーボード フォーカス:ビューポートがアクティブな場合にキーボード入力が発生するスクリーンの位置。
- ポインティング デバイス フォーカス:ビューポートがアクティブな場合にポインタ入力が発生するスクリーンの位置。例えば、スクリーン共有ユーティリティーを使用する場合、通常はユーザーの物理マウスとリモートマウス用に1つずつ、複数のポインティング デバイス フォーカスが存在することがある。
アクティブな入力フォーカスが、アクティブなビューポートにある。非アクティブな入力フォーカスは、非アクティブなビューポートにある。フォーカスは、通常、フォーカス カーソルによって示される。
- フォーカス カーソル(focus cursor)
- (例えば、ボタン周囲の点線、ペイン周囲の輪郭又はウィンドウ上の明るいタイトルバーなど)入力フォーカスがあることを示すためにユーザー インターフェース要素をハイライトする視覚インジケーター。
- キーボード フォーカス カーソル:(例えば、ボタン周囲の点線など)フォーカスがキーボードによってどこに移動させられたのか、現在の入力フォーカスが有効な要素を示すインジケーター。
- テキスト カーソル:(例えば、キャレットとも呼ばれる、テキスト フィールドの点滅する縦線など)キーボード入力がテキストのどこで行われるかを示すインジケーター。
- ポインター:ポインティング デバイスの入力がどこで行われるかを示すインジケーター。インジケーターは、マウス、ペンタブレット、キーボードベースのマウス エミュレータ、音声ベースのマウス コマンド又は 3D ワンドなどのポインティング デバイス又はエミュレータで移動できる。ポインティング デバイスのクリックは、典型的に、ポインタ位置に入力フォーカスを移動させる。インジケーターは、異なる状態を反映するように変更できる。タッチスクリーンが使用されるとき、「ポインティング デバイス」は、タッチスクリーン及びユーザーの指又はスタイラスとの組み合わせである。ほとんどのタッチスクリーン システムは、ポインタは表示されません(画面上の視覚的表示)。
カーソルは、アクティブなビューポートではアクティブで、非アクティブなビューポートでは非アクティブである。
- フォーカス可能な要素(focusable element)
- (例えば、リンク、テキストボックス又はメニュー項目など)入力フォーカスを持つことができる任意の要素。アクセシブル及び完全に使用できるようにするために、全てのフォーカス可能な要素はキーボード フォーカスを受け取るべきで、理想的にはポインター フォーカスを受け取ることもある。
- グローバル、グローバル設定(globally, global configuration)
- 設定とは、ユーザー エージェント内の特定の機能や、表示されている特定のドキュメントではなく、ユーザー エージェント全体又はそれによってレンダリングされている全てのコンテンツに適用されるものである。
- グラフィカルな(graphical)
- 視覚的に消費されるためにレンダリングされる(例えば、テキスト、色、グラフィックス、画像、アニメーションなど )情報。
- 強調表示、強調表示、強調表示(highlight, highlighted, highlighting)
- 強調は、ユーザー インターフェースを介して示される。例えば、ユーザー エージェントは、検索操作によって選択、フォーカス又はマッチするコンテンツを強調表示する。グラフィカルなハイライト メカニズムは、点線のボックス、色やフォントの変更、下線、隣接するアイコン、倍率、反転ビデオなどを包含する。合成音声の強調機構は、音声ピッチ及び音量(すなわち、音声韻律)の変更を包含する。例えば、アクティブなウィンドウのタイトルバーの前景色と背景色の特定のセットなど、ユーザー インターフェースの項目も強調表示できる。強調表示されているコンテンツは、選択である場合とそうでない場合がある。
- 画像(image)
- 静的(つまり、動きも変化もしない)の絵ようなコンテンツ。アニメーションも見よ。
- 規定ではない(非規定的な)(informative (non-normative))
- 規定を見よ。
- キーボード(keyboard)
- ユーザーがコンピューティング デバイスの制御を可能にする文字、記号及びコマンドキー又はキーインジケーター。支援技術は、典型的に、普遍又はモダリティに依存しないインターフェースとしてキーボード インターフェースを依存していた。このドキュメントは、モダリティに依存しないインターフェースとしてキーボードの役割をするキーボード エミュレータ及びキーボード インターフェースを包含するキーボードに言及する。(モダリティの独立性を見よ)。キーボード エミュレータ及びインターフェースは、例えばタッチスクリーン入力に基づくモバイル デバイスなど、物理キーボードを持たないデバイスで使用できる。
- キーボード インターフェース(keyboard interface)
- キーボード インターフェイスは、デバイスに依存しない方法で操作を可能にする多くのプラットフォームによって提供されるプログラム的なサービスである。キーボード インターフェースは、たとえ特定のデバイスがハードウェア キーボードを搭載していなくても、キーストローク入力を可能にすることができる(例えば、タッチスクリーン制御デバイスは、接続可能な外部キーボードだけでなくオンスクリーン キーボードもサポートするために、オペレーティング システムに内蔵したキーボード インターフェースを持つことができる。)。
注:例えば、MouseKeys などのキーボード操作型マウス エミュレータは、キーボード インターフェースではなくポインティング デバイス インターフェースを使用するため、キーボード インターフェースを介して操作するとは限らない。
- キーボード コマンド(keyboard command)(キーボードバインディング(keyboard binding)、キーボードショートカット(keyboard shortcuts)、アクセスキー(accesskey)、アクセスキー(access key)、アクセラレータキー(accelerator keys), ダイレクトキーボードコマンド(direct keyboard command))
- 任意の干渉するコントロールを横断することなく、ユーザーがコントロール又は機能をナビゲートやアクティブ化できるようにする、(例えば、ドキュメントを保存するための Ctrl + S キーなど)特定の UI コントロールもしくはアプリケーション関数に関連付けられたキー又はキーのセット。(例えば、アドレスバーへフォーカスを移動する ALT+「D」など)現在のコンテキストでレンダリングされているコントロールに関連付けられているキーボードと、(例えば、ヘルプシステムを起動する「F1」など)現在レンダリングされているコントロールに関連付けられていないプログラム機能をアクティブにできることを区別する場合に有益である。キーボード コマンドは、物理的なキーボード又は(例えば、オンスクリーン キーボードや音声認識など)キーボード エミュレータを使用してトリガーできる。(モダリティに依存しないコントロールを見よ)。シーケンシャル キーボード コマンドは、アクションを実行するために複数のキーストロークが必要である(例えば、Tab キー又は矢印キーを押した後に Enter キーを押すか、Alt-F、V のようなシーケンスでファイルメニューをドロップダウンし、印刷プレビューを選択する)。
- 非テキストコンテンツ(non-text content)(非テキスト要素、非テキスト同等物)(non-text element, non-text equivalent)
- テキストを見よ。
- 規定(normative, 非規定(規定でない)informative (non-normative)
- 適合のために必須である(又は必須でない)。適合には「規定」として同定される能力を必要とされる。(UAAG 2.0 に対する様々な明確な方法で適合できることに留意する)。適合には「非規定」(又は「規定ではない」)として同定される能力を必要としない。
- 通知(notify)
- ユーザーがイベント又はステータスの変更を認識すること。通知は、(例えば、ステータスバーなど)UA ユーザー インターフェース内又はコンテンツ表示内で発生できる。通知は受動的であり、ユーザーの確認を必要としない又は(例えば、確認ダイアログなど)ユーザーの反応を要求するプロンプトの形式で提示できる。
- 不明瞭(obscure)
- 2つ目の視覚要素が視覚的に認識されないように、2つ目の視覚要素と同じスクリーン空間内にある視覚要素をレンダリングすること。
注:(例えば、ビデオキャプションなど)オーバーレイしている視覚要素に対して透明な背景を使用は、スペースが利用できる場合は、不明瞭さを減らすための許容可能な手法である。
- オペレーティング環境(operating environment)
- オペレーティング システム又は Java などのプログラミング言語環境のいずれでも、ユーザー エージェントの操作を管理するソフトウェア環境。
- オペレーティング システム(operating system) (OS)
- タスクのスケジューリング、アプリケーションの実行、ハードウェアと周辺機器の管理など、デバイスの基本機能をサポートするソフトウェア。
注:多くのオペレーティング システムは、プラットフォームのアクセシビリティ サービスを介して、実行中のアプリケーション及び支援技術間の通信を仲介する。
- 上書き(override)
- ある構成又は動作の優先順位が他よりも優先される場合。一般的に、UAAG 2.0 の要件は、制作者の優先順位又はユーザー エージェントの標準の設定や動作よりも優先するユーザーの優先順位が関係する。優先順位は、(例えば、ユーザーが赤色又は黄色よりも青色を好むなど)一般的に多値であり、(例えば、点滅するテキスト コンテンツをオンやオフにするなど)2つの値の特別なケースを包含する。
- プレースホルダ(placeholder)
- 制作者が提供したコンテンツを置き換えるためにユーザー エージェントによって生成されたコンテンツ。プレースホルダは、(例えば、画像をレンダリングしないなど)ユーザーの優先順位の結果として、及び(例えば、画像が見つからない場合など)修復コンテンツとして生成できる。プレースホルダは、テキスト、画像及びオーディオキューを包含するあらゆるタイプのコンテンツとすることができる。プレースホルダは、置き換えられたオブジェクトの技術を特定するべきである。
- プラットフォーム(platform)
- ユーザー エージェントが動作するソフトウェア及びハードウェア環境。プラットフォームは、一貫した操作環境を提供する。ハードウェア アーキテクチャにはソフトウェアのレイヤーがあり、各レイヤーはプラットフォームと見なすことができる。ネイティブ プラットフォームは、(例えば、Linux、Mac OS、Windows など)デスクトップのオペレーティング システム、(例えば、Android、Blackberry、iOS、Windows Phoneなど)モバイルオペレーティング システム、(例えば、Javaなど)クロスOS環境を包含する。ウェブベースのプラットフォームは、他のユーザー エージェントである。ユーザー エージェントは、ウェブ コンテンツの変換、合成音声の生成など、サーバーベースの処理に利用できる。
注1:ユーザー エージェントは、(例えば、デスクトップ上で実行されているブラウザーは、サーバーベースの前処理及びウェブベースのドキュメントが包含できるなど)複数のプラットフォームでホストされている機能を包含できる。
注2:開発者のアクセシビリティに関するガイドラインは、多くのプラットフォームに存在する。
- プラットフォーム アクセシビリティ サービス(platform accessibility service)
- (例えば、MSAA、UI オートメーション、及び Windows アプリケーション用 IAccessible2、Mac OSX アプリケーション用 AXAPI、GNOME アプリケーション用 Gnome アクセシビリティ ツールキット API、Java アプリケーション用 Java Access など)メインストリームのソフトウェア アプリケーションと支援技術間の通信を強化するように設計されたプログラム インターフェース。いくつかのプラットフォームは、DOM を実装することでさらにコミュニケーションを強化できる。
- プラグイン(plug-in)
- ユーザー エージェントを見よ。
- 注視点(point of regard)
- ユーザーが見ていると思われるレンダリングされたコンテンツ内の位置。注視点の大きさは様々である。例えば、(例えば、2次元グラフィックビューポートを介してレンダリングされたコンテンツなど)2次元領域又は(例えば、オーディオ レンダリング中の瞬間またはグラフィカルにレンダリングしているカーソル位置など)ポイントもしくは(例えば、フォーカスされたテキストなど)テキストの範囲や(例えば、2次元グラフィック ビューポートを介してレンダリングされたコンテンツなど)2次元領域とすることができる。注視点はほとんどの場合ビューポート内にあるが、ビューポートの空間的又は時間的次元を超えることができる(ビューポートの次元に関する詳細については、レンダリングされたコンテンツの定義を見よ)。注視点は、(例えば、オーディオのみのプレゼンテーションなど)時間の経過とともに変化するコンテンツの特定の瞬間も指すことができる。ユーザー エージェントは、コンテンツ内のビューポートの位置、キーボード フォーカス、選択に基づいて、様々な方法で注視点を決定できる。
- ポインタ(pointer)
- フォーカス カーソルを見よ。
- プロフィール(profile)
- ユーザー エージェントを構成するために使用できる、ユーザー プロファイルの名前付きで永続的な表現。プロファイルは、入力の構成、スタイルの設定及び自然言語プリファレンスを包含する。異なるユーザー アカウントを持つオペレーティング環境において、プロファイルは、ユーザーのログオン時にソフトウェアをすばやく再構成できる。ユーザーは、プロファイルを共有できる。プラットフォームに依存しないプロファイルは、異なるデバイス上で同じユーザー エージェントを使用するユーザーに役立つ。
- プログラム的に利用可能(programmatically available)
- 支援技術を包含する様々なソフトウェアが、プラットフォームのアクセシビリティサービス、API 又はドキュメントオブジェクトモデル(DOM)などの公開されたサポートされているメカニズムに依存する情報を抽出及び使用できるようにエンコードされた情報。ウェブベースのユーザー インターフェースの場合、これは、ユーザー エージェントが(例えば、WAI-ARIA の使用を介してなど)情報を渡すことができることの保証を意味する。情報を提示するエンティティが、明示的かつ明確である方法で実行し、リバースエンジニアリングや複雑な(ひいては潜在的に誤りの可能性のある)ヒューリスティックスを使用せずに理解できる方法において、公開されているメソッドのみに依存している場合、プログラムで利用できるもので、ソフトウェアの開発者によって公式にサポートされる。
- プロンプト(prompt)
- 任意のユーザー エージェントが起動した、ユーザーからの決定又は情報の一部に対する要求。
- プロパティ、値、およびデフォルト(properties, values, and defaults)
- ユーザー エージェントは、ドキュメント要素に書式化アルゴリズム及びスタイル情報を適用して、ドキュメントをレンダリングする。書式化は、(画面上、紙面上、スピーカー経由、点字ディスプレイ上、モバイルデバイス上など)ドキュメントがレンダリングされる場所を包含する多くの要因によって異なる。(例えば、フォント、色、合成音声韻律など)スタイル情報は、(例えば、HTML の特定のフォントやフレーズ要素など)要素そのもの、スタイルシート又はユーザー エージェント設定から得られる。これらのガイドラインの目的では、各書式又はスタイルオプションはプロパティによって管理され、各プロパティは有効な値のセットから1つの値を取ることができる。UAAG 2.0 は一般的に、用語「プロパティ」は、CSS 2.1 適合性([CSS21])に定義される意味を持つ。UAAG 2.0 の「スタイル」への言及は、スタイル関連のプロパティのセットを意味する。
- デフォルト値:インストール時にユーザー エージェントによってプロパティに与えられた値。
- 認識する(recognize)
- ユーザー エージェントによって明確に識別できる情報またはイベント。
認識されたコンテンツ:ユーザー エージェントによって明瞭に認識される方法でコンテンツ内にコード化された情報。制作者は、マークアップ言語、スタイルシート言語、スクリプト言語又はプロトコルを包含する様々な方法で情報をエンコードする。ユーザー エージェントが確実に処理できるように情報がコード化されると、ユーザー エージェントは情報を「認識」できる。例えば、HTML では制作者が H1 要素で見出しを指定できるため、HTML を実装するユーザー エージェントは見出しとしてそのコンテンツを認識できる。(例えば、フォントサイズを大きくするなど)制作者が視覚効果だけを使用して見出しを作成した場合、制作者はユーザー エージェントが見出しとして認識できない方法で見出しをコード化している。UAAG 2.0 のいくつかの要件は、コンテンツの役割、コンテンツの関係、タイミングの関係及び制作者が提供する他の情報に依存する。これらの要件は、制作者がその情報をユーザー エージェントが認識できる方法でエンコードしたときにのみ適用される。適用に関する詳細は、適合のセクションを見よ。ユーザー エージェントは、制作者がマークアップ言語又はスタイルシート言語でコード化した情報に大きく依存する。スクリプトでコード化された振る舞い、スタイル、意味及び馴染みのない XML 名前空間のマークアップは、ユーザー エージェントによって容易に、又は全く認識できない。
認識されたアクション:ユーザー エージェントによって明確に識別できるアクション又はイベント。これは、ユーザー、スクリプト、アドオン又はその他のソースによって開始されたアクションやイベントを包含できる。例えば、ユーザーがキーを押したときにキーボードフォーカスがウェブページ上にある場合、ユーザー エージェントはキーストロークを認識することができ、それに対応できる。ユーザーがキーを押したときにキーボードのフォーカスが埋め込まれたメディアプレーヤー上にある場合、ホストユーザー エージェントは、埋め込みアーキテクチャに応じて、キーストロークを検出できる場合と検出できない場合がある。同様に、ユーザーが type="submit" のある input 要素をアクティベートするとき、ユーザー エージェントはこれをフォーム送信のアクションとして認識し、サーバとの適切なやりとりを実行する。しかしながら、ページに「Submit **」とラベル付けされたボタンのようなカスタムコントロールが包含されているが、そのアクションが制作者の提供するスクリプトによって完全に処理される場合、ユーザー エージェントはユーザーアクションをフォーム送信に相当するものとして認識できない。新しいブラウザーウィンドウを開くなどのアクションは、ユーザー エージェントによって前々から実装されるため、ユーザーがボタンをクリックしたか又はブラウザー機能を呼び出すスクリプトによって起動したかに関わらず認識される。
- リフロー可能なコンテンツ(reflowable content)
- 複数の行に任意にラップすることができるウェブ コンテンツ。リフロー可能なコンテンツの主な例外はグラフィックスとビデオである。
- 相対時間単位(relative time units)
- (例えば、30秒前に移動など)現在の位置を基準にしてメディアをナビゲートする時間間隔。時間ベースのメディアプレゼンテーションとインタラクションするとき、ユーザーは、現在位置に対する時間間隔を介して前後に移動することが有益であること発見できる。例えば、ユーザーはビデオ講義で不明瞭な理解を見つけ、説明された内容を検討するために現在位置から30秒戻ることを選択できる。相対時間単位は、ユーザー エージェントによってプリセットでき、ユーザーによって設定可能であり、及び/又は(例えば、30秒クリップで5秒ジャンプ、または60分クリップで5分ジャンプするなど)メディア持続時間に基づいて自動的に計算される。相対時間単位は、2分マーク、中間点又は終了などの絶対時間値と明確に異なる。
- レンダリングされたコンテンツ(rendered content)
- 制作者が提供したコードに基づいてユーザー エージェントによって生成されたプレゼンテーション。これを包含する。
- 制作者が指定したコンテンツ
- スクリプトによって作成または変更された動的コンテンツ
- (例えば、テキストの修復やリンク上のセキュリティ警告など)ユーザー エージェントによって挿入されたコンテンツ
- (例えば、順序付きリスト項目に先行する数字や文字、CSS コンテンツプロパティなど)スタイルシートやマークアップによって挿入されるコンテンツ
レンダリングされたテキスト:視覚的または合成音声としても、文字自体に関する情報を伝達する方法でレンダリングされるテキストコンテンツ。
- 修復コンテンツ(repair content)、修復テキスト(repair text)
- エラー状態を修正するためにユーザー エージェントによって生成されるコンテンツ。「修復テキスト」とは、修復コンテンツのテキスト部分を指す。修復コンテンツの生成につながるエラー状態は、次を包含する。
- (例えば、非整形式なマークアップ、無効なマークアップやフォーマットの仕様で必要とされる代替コンテンツの欠落など)誤りのある又は不完全なコンテンツ。
- (例えば、ユーザー エージェントに文字を表示するためのフォント ファミリーが不足している、又はユーザー エージェントが特定のスクリプト言語を実装していないなど)コンテンツの処理又はレンダリングするために不足しているリソース。
注:UAAG 2.0 は、ユーザー エージェントがドキュメントオブジェクトに修復コンテンツを包含することを要求していない。ドキュメントオブジェクトに挿入された修復コンテンツは、ウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドライン 2.0 [WCAG20] に準拠する必要がある。ウェブ コンテンツ及びソフトウェアの修復技術に関する詳細は、「ATAG 2.0 の実装」[ATAG20-IMPLEMENTING]を参照されたい。
- RFC 2119
- 要求レベルを示すために Request for Comments(RFC)で使用するキーワードに関するインターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)の発行物。キーワードは「MUST」、「MUST NOT」、「REQUIRED」、「SHALL」、「SHALL NOT」、「SHOULD」、「SHOULD NOT」、「RECOMMENDED」、「MAY」と「OPTIONAL」がある。この情報は説明のために提供されている。UAAG 2.0 は、RFC 2119 で定義されているこれらの用語を使用しない。
- スクリプト(script)
- プログラミング(スクリプト)言語で書かれた動的なウェブ コンテンツを作成する命令。Unicode [UNICODE] で参照されているように、コンテンツの記述された(自然)言語を参照するガイドラインでは、スクリプトは、「1つ以上の書記体系でテキスト情報を表現するために使用されるシンボルのコレクション」を参照できる。(プログラム的な)スクリプトでコード化された情報は、ユーザー エージェントが認識するのが難しい場合がある。例えば実行時に、ユーザー エージェントは、スクリプトが階乗を計算することを認識することが期待されない。ユーザー エージェントは、(例えば、ユーザー エージェントが、スクリプトがビューポートを開いたり、ウェブからリソースを取得するときに認識することが予想されるなど)スクリプト言語や既知のプログラム ライブラリの実装のおかげで、スクリプト内にあるいくつかの情報を認識することができる。
- 選択(selection)
- 後続の操作のための暗黙的なソース又はターゲットとなる(空の可能性がある)コンテンツの範囲を識別するためのユーザー エージェントのメカニズム。選択は、問い合わせのドキュメント内にある特定の要素の指定及び(例えば、検索結果が自動的に選択されるなど)注視点の指示、カット アンド ペーストの操作を包含する、様々な目的で利用できる。選択は、典型的な方法で強調表示するべきである。画面上においては、色、フォント、グラフィックス、倍率を含む様々な方法で選択を強調表示できる。合成音声を使用してレンダリングするとき、ピッチ、スピード、または韻律の変化を介して選択を強調表示できる。
- ソーステキスト(source text)
- ユーザー エージェントが、(例えば、選択されたコンテンツ、フレーム、ページなど)特定のビューポート コンテンツのソースを表示するためにユーザーの要求に応じてレンダリングするテキスト。
- スタイル プロパティ(style properties)
- ユーザー エージェントによって(例えば、スクリーン上、スピーカ経由、点字ディスプレイ経由など)レンダリングされるコンテンツ要素の(例えば、フォント、色、サイズ、位置、パディング、音量、合成音声韻律)プレゼンテーションを決定するプロパティ。スタイル プロパティにはいくつかの起源がある。
- ユーザー エージェントのデフォルト スタイル:デフォルトのスタイルプロパティ値は、制作者又はユーザー スタイルが存在しない場合に適用される。一部のウェブ コンテンツ技術は、デフォルトのレンダリングが指定されているが、他はそうではない。
- 制作者スタイル:(例えば、インライン スタイル、制作者スタイルシートなど )コンテンツの一部として制作者によって設定されたスタイル プロパティ値。
- ユーザー スタイル:(例えば、ユーザー エージェントのインターフェイス設定を介して、ユーザー スタイルシートなど)ユーザーによって設定されたスタイル プロパティ値。
- スタイルシート(style sheet)
- スタイル プロパティの設定が、他のコンテンツ リソースから分離可能なウェブ コンテンツのスタイル プロパティ設定を伝達するためのメカニズム。この分離は、制作者スタイルシートをトグル又は置換を可能にし、ユーザー スタイルシートは、複数のリソースに適用するように定義される。スタイルシートのウェブ コンテンツ技術は、カスケーディング スタイルシート(CSS)及び拡張可能なスタイルシート言語(XSL)を包含する。
- ユーザー スタイルシート:ウェブ コンテンツの制作者によって提供されないスタイルシート。ユーザー スタイルシートを構成するためのユーザー インターフェースは、上級ユーザーを対象とすることができる。
- 制作者スタイルシート:制作者スタイルとなる、制作者によって指定されたスタイルシート。
- 同期する(synchronize)
- (例えば、キャプション付きのビジュアル トラック、マルチメディア プレゼンテーションにある一部のトラック)2つ以上のプレゼンテーション コンポーネントを時間的に連動させる行為。制作者のための、同期化の要件は、ユーザー エージェントによる合理的な時間的に連動させたレンダリングを可能にするデータを提供することを意味する。例えば、ウェブ コンテンツ開発者にとって、キャプション テキストのセグメントが長すぎたり短すぎたりすることがなく、長さが適切な視覚的なトラックのセグメントにマッピングすることを保証できることである。ユーザー エージェントの開発者にとって、同期の要件は、(例えば、小さなテキストのみのディスプレイなど)技術的な制約、(例えば、ゆっくりとした読書速度、大きなフォント サイズ、レビュー又はリピート機能の高い必要性など)ユーザーの制約及びアクセシビリティにおいて最適でないコンテンツを包含する幅広い状況下で、合理的な時間的に連動させる方式でコンテンツを提示する意味である。
- 技術(ウェブ コンテンツ技術)(technology (web content technology))
- ユーザー エージェントによってレンダリング、再生又は実行される命令をコード化するメカニズム。ウェブ コンテンツ技術は、制作者は、静的なウェブ ページから動的なウェブ アプリケーションのマルチメディア プレゼンテーションの幅で、エンドユーザー エクスペリエンスを作成するために、単独または組み合わせて使用できる、マークアップ言語、データ形式、またはプログラミング言語を包含できる。ウェブ コンテンツ技術の一般的な例には、HTML、CSS、SVG、PNG、PDF、Flash、JavaScript などがある。
- テキスト(text)
- シーケンスが人間の言語で何かを表現しているプログラムで使用可能な文字のシーケンス。
- テキストのトランスクリプト(text transcript)
- (例えば、オーディオのみのプレゼンテーションや映画やその他のアニメーションのオーディオ トラックなど)オーディオ情報と等価のテキストの形式を取る代替コンテンツの一種。テキストのトランスクリプトは、話し言葉と音声効果などの非音声の両方のテキストを提供する。テキストのトランスクリプトは、聴覚に障害を持つ人やオーディオを再生できない人にアクセシブルなオーディオ情報を提供する。テキスト トランスクリプトは、通常手作業で作成されるが、(例えば、音声からテキストへの変換など)オンザフライで生成できる。
- トップレベルのビューポート(top-level viewport)
- ビューポートを見よ。
- ユーザー エージェント(user agent)
- ウェブ コンテンツとエンドユーザーのインタラクションを取得、レンダリング及び容易にする全てのソフトウェア。UAAG 2.0 は、次のユーザー エージェント アーキテクチャを識別する。
- プラットフォームベースのユーザー エージェント、ネイティブ ユーザー エージェント:ウェブ以外のプラットフォーム(オペレーティング システムや Java などのクロス OS プラットフォーム)上で実行され、(例えば、Firefox、Internet Explorer、Chrome、Opera、Windows Media Player、QuickTime Pro、RealPlayer など)コンテンツの取得、レンダリング及びエンドユーザーのインタラクションを容易にして実行するユーザー エージェント。
- 組み込みのユーザー エージェント、プラグイン:(例えば、ウェブ ブラウザーのメディア プレーヤー プラグイン、ウェブ ビュー コンポーネントなど)他のユーザー エージェント又はアプリケーションに「プラグイン」するユーザー エージェント。組み込みのユーザー エージェントは、(例えば、プラットフォームのアクセシビリティ サービスによる通信など)プラットフォームとの直接接続を確立できる。ユーザー エージェント アドオンを見よ。
- ウェブベースのユーザー エージェント:ウェブ コンテンツ技術を使用して実装され、ユーザー エージェントを介してユーザーによってアクセスされるユーザー インターフェースを有するユーザー エージェント。ウェブベースのユーザー エージェントは、(例えば、ウェブベースの ePub リーダ、ウェブベースのビデオプレーヤなど)ホストユーザー エージェントがレンダリングできるウェブ コンテンツ技術にコンテンツを変換する。
注1:達成基準は、他のソフトウェアによっても満たされるかもしれない。アドオン(拡張機能及びプラグイン)やオペレーティング システムまたはプラットフォームとの関連性については、適用性ノートを見よ。
注2:多くのウェブ アプリケーションは、(例えば、オンラインチケット予約など)非常に限定されたデータセットとのインタラクションを取得し、レンダリングし、容易にする。このような場合、UAAG 2.0 を使用しない WCAG 2.0 は、アプリケーションのアクセシビリティを評価するのに適している。
UAAG 2.0 で一般にユーザー エージェントとみなされるソフトウェアの例。
- デスクトップウェブ ブラウザー(例えば、Internet Explorer、Firefox、Chrome、Safari、Opera など)
- モバイルウェブ ブラウザー(例えば、Firefox、Chrome、Safari、Android ブラウザー、Opera Mini、Atomic Web、Puffin など)
- ブラウザープラグイン(例えば、Firefox 用の QuickTime プラグイン、Internet Explorer 用の Acrobat Reader プラグイン、Chrome 用の Shockwave プラグインなど)
- ウェブビューコンポーネント(例えば、Webkit Webview コンポーネント、Eclipse 用 ウェブ ツール プラットフォーム プラグイン、iOS 用 UIWebView など)
- (例えば、Word、Dreamweaver、HTML-Kit など)編集中のウェブ コンテンツをレンダリングするオーサリング ツール。
UAAG 2.0 でユーザー エージェントとみなされないソフトウェアの例(全てのケースにおいて、WCAG 2.0 は、ソフトウェアがウェブベースの場合でも適用される)。
- 包含されているユーザー エージェント自体は UAAG 2.0 でカバーされているが、(例えば、Windows、OS X、KDE、iOS など)プラットフォームベースのユーザー エージェントを包含するオペレーティング環境又はソフトウェアバンドル。
- (例えば、GNOME、KDE、.NET Framework / CLR など)他の目的のためにユーザー エージェントによって使用できるけれども、ウェブ技術を使用しない汎用プラットフォーム又はツールキット。
- (例えば、オンラインチケット予約アプリケーションなど)狭い目的のプラットフォームベース又はウェブアプリケーション。
- (例えば、メモ帳、Vim など)編集中のウェブ コンテンツのソースビューのみを表示するオーサリング ツール。
- ユーザー エージェント アドオン(アドイン、拡張機能、プラグイン)(user agent add-on (add-in, extension, plug-in))
- ユーザー エージェントの動作を変更する1つ以上の追加機能を追加する、ユーザー エージェントにインストールされるソフトウェア。拡張機能とプラグインはアドオンの種類である。追加情報は、アドオン(拡張機能とプラグイン)の組み込みのユーザー エージェントと適合性ノートを見よ。ユーザー エージェント アドオンの2つの共通の機能は、次である。
- (例えば、代替コンテンツの特定のタイプが存在する場合、ハイライトを追加するなど)ユーザー エージェントがレンダリングする前にコンテンツを変更する、及び、
- (例えば、見出しの表示を追加するなど)ユーザー エージェント独自のユーザー インターフェースを変更する。
- ユーザー インターフェース(user interface)
- UAAG 2.0 の目的のために、ユーザー インターフェースは次の両方を包含する。
- ユーザー エージェントのユーザー インターフェース(UA ユーザー インターフェース):制作者提供のコンテンツに基づいて作成されていないユーザー エージェントによって提供される(例えば、メニュー、ボタン、プロンプト、ネイティブのオーディオ/ビデオプレーヤ制御や入力と出力のための他のコンポーネントなど)コントロール及び(例えば、選択およびフォーカスなど)メカニズム。UA ユーザー インターフェースは、(例えば、ツールバー、追加メニューなど)UA ユーザー インターフェースの一部となる拡張を包含できる。
- コンテンツ ユーザー インターフェース:制作者が提供したコンテンツをレンダリングするユーザー インターフェースから現れるユーザー エージェント。それは、(テキスト、見出し、有効な要素、無効な要素、制作者が提供するオーディオ/ビデオ コントロールなど)全てのレンダリングされたコンテンツを包含する。
注:制作者が提供するコンテンツに応じて、認識及び認識されていないユーザー インターフェースコントロールを混在できる。
このドキュメントは、明確にするために必要な場合にのみ、UA ユーザー インターフェース及びコンテンツのユーザー インターフェースを区別する。
- ユーザー インターフェース制御(user interface control)
- 必要に応じて区別されるユーザー エージェントのユーザー インターフェース又はコンテンツのユーザー インターフェースのコンポーネント。
- ビデオ(video)
- 動画や画像の技術。ビデオは、アニメーション画像または写真画像又はその両方から構成できる。
- ビュー(view)
- ユーザーがウェブ コンテンツとインタラクションできるようにするユーザー インターフェース機能。UAAG 2.0 は、次に包含するようなビューにコンテンツを表示する様々なアプローチを認識する。
- レンダリングされたビュー :レンダリング、再生又は実行されるようにコンテンツが提示されるビュー。次の2つのサブタイプがある。
- 慣例的にレンダリングされたビューにおいて、コンテンツは、ウェブ コンテンツ技術仕様に従ってレンダリング、再生又は実行される。これは、多くのユーザー エージェントのデフォルトビューである。
- 非慣例的にレンダリングされたビューにおいて、コンテンツは、(例えば、グラフィカルな波面としてオーディオ ファイルをレンダリングするなど)技術仕様で指定されているものとは全く異なるレンダリングをする。
- ソース ビュー :ウェブ コンテンツがレンダリング、再生又は実行されずに提示されるビュー。ソース ビューは、プレーン テキスト(つまり「ソースの表示」)を利用する、又は(例えば、ツリー内にマークアップを表示するなど)他の機構を包含できる。
- アウトライン ビュー :レンダリングされたコンテンツのサブセットのみを提示するビューは、通常、重要な構造要素のラベルやプレースホルダで構成される。重要な構造要素は、ウェブ コンテンツ技術に依存するが、見出し、表キャプション及びコンテンツ セクションを包含できる。
注:ビューは、ビジュアル、オーディオ又は触覚にできる。
- ビューポート(viewport)
- 画面または触覚ディスプレイを介してユーザーに視覚または触覚ビューの一部のみを提示するためのメカニズム。これは、(例えば、分割画面を使用してドキュメントの上部と下部を同時に提示するために画面分割を使用するときなど)同じ内在するビューに複数のビューポートの配置及び(例えば、大きなドキュメント内に配置されたスクロールするフレームなど)ビューポートのネストができる。ビューポートが提示されているビューよりも小さい場合、ビューの一部は表示されないだろう。典型的に、(例えば、スクロールバーなど)全てのビューをビューポートに収めるために、ビュー又はビューポートを移動するために提供されるメカニズム。
- 注:UAAG 1.0 においてビューポートは、時間的な次元を持つものとして定義されていた。UAAG 2.0 においては、そうではない。オーディオコンテンツは本質的に時間ベースなので、オーディオビューポートは除外された。
-
- トップレベルのビューポート:プラットフォームベースのユーザー エージェントの別のビューポートに含まれていないビューポート。ウェブベースのユーザー エージェントは常に、別のビューポートの内側に表示されるため、トップレベルのビューポートにならない。一般的なブラウザーの実装は、(例えば、メニューなど)いくつかのUA ユーザー インターフェース要素と一連のタブ付きパネルを包含するウィンドウを提供し、それぞれが(例えば、アドレスバー、ブックマーク、前後移動ボタンなど))追加のUA ユーザー インターフェース要素及びアドレス指定されたウェブリソースのビューをレンダリングするためのトップレベルのビューポートを含む。
- ビューポートの寸法(viewport dimensions)
- ビューポートのオンスクリーンサイズ、又は時間ベースのメディアを表示するビューポートの一時的な時間。レンダリングされたコンテンツの寸法(空間または時間)がビューポートの寸法を超えるとき、ユーザー エージェントは、スクロールバー及び早送りや巻き戻しのコントロールなどのメカニズムを提供するので、ユーザーは(例えば、小さなグラフィカル ビューポートを介して大きなドキュメントの一部を見る場合のみ、又はオーディオ コンテンツが既に再生されている場合など)ビューポートの「外側」のレンダリングされたコンテンツにアクセスできる。
- ビジュアルのみ(visual-only)
- (例えば、サイレント映画は、ビジュアルのみのプレゼンテーションの例であるなど)同時にまたは直列に表示される1つ以上のビジュアルトラックから構成されるコンテンツ。
- ビジュアル トラック(visual track)
- グラフィカルなビューポートを介してレンダリングされたコンテンツ。ビジュアルオブジェクトは、グラフィックス、テキスト、ムービー及びその他のアニメーションの視覚的な部分を包含する。ビジュアル トラックは、全体的又は部分的なプレゼンテーションとして意図された視覚的オブジェクトである。ビジュアル トラックは、必ずしも単一の物理的オブジェクト又はソフトウェア オブジェクトに対応するとは限らない。
- 音声ブラウザー(voice browser)
- 音声出力の生成に音声マークアップ言語を解釈し、音声入力を解釈して、その他の入力及び出力の方法を受け入れや生成をするデバイス(ハードウェアとソフトウェア)。「W3C 音声インターフェース フレームワークの導入と概要」 [VOICEBROWSER] からの定義。
- ウェブ リソース(web resource)
- Uniform Resource Identifier(URI)によって識別できるもの。
付録 B: 他のドキュメントから UAAG 2.0 を参照する方法
このセクションは規定ではない。
最新の情報は、<http://www.w3.org/WAI/intro/linking.html>の「WAI ガイドラインと技術文書への参照とリンク」を見よ。
「ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0」(及び一般的な W3C ドキュメント)を参照するには、2つの推奨される方法がある。
- 「ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0」の特定のバージョンへの参照。例えば、現在のドキュメントを参照するには、「このバージョン」のURIを使用する。
http://www.w3.org/TR/2015/NOTE-UAAG20-20151215/
- 「ユーザー エージェント アクセシビリティ ガイドライン 2.0」の最新版を参照されたい。このシリーズで最後に公開されたドキュメントを参照するために最新版のURIを使用する。
http://www.w3.org/TR/UAAG20/.
UAAG 2.0 の上部は、(タイトル、公開日、「このバージョン」のURI、編集者の名前、著作権情報を包含する)特定の参照のための関連カタログメタデータを包含する。
この特定のドキュメントへの参照を包含する XHTML 1.0 の段落が書かれるかもしれない。
<p>
<cite><a href="http://www.w3.org/TR/2010/WD-UAAG20-20100617/">
"User Agent Accessibility Guidelines 2.0,"</a></cite>
J. Allan, K. Ford, J. Spellman, eds.,
W3C Recommendation, http://www.w3.org/TR/ATAG20/.
The <a href="http://www.w3.org/TR/ATAG20/">latest version</a> of this document is available at http://www.w3.org/TR/ATAG20/.</p>
(コンテンツとアンカーの安定性が必要ない場合の)このドキュメントのとても一般的な参照は、このドキュメントの最新バージョンを参照することが適切である。このドキュメントの他のセクションでは、適合性主張を構築する方法について説明する。
付録 C: 参考文献
このセクションは規定ではない。
全ての W3C 仕様の最新版は、http://www.w3.org/TR/ W3C テクニカルレポートのリストを参照されたい。下記に記載されたいくつかのドキュメントは、UAAG 2.0 の発行以降に置き換えられたかもしれない。
注:UAAG 2.0 では、「[WCAG20]」などの括弧で囲まれたラベルは、このセクションの対応するエントリにリンクする。これらのラベルは、マークアップによる参照としても識別される。
- [ARIA10]
- "Accessible Rich Internet Applications (WAI-ARIA) 1.0" J. Craig, M. Cooper, eds., 20 March 2014. This W3C Recommendation is http://www.w3.org/TR/2014/REC-wai-aria-20140320/
- [ATAG20]
- "Authoring Tool
Accessibility Guidelines (ATAG) 2.0," J. Richards, J. Spellman, J. Treviranus, eds., 24 September 2015. This
W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2015/REC-ATAG20-20150924/
- [ATAG20-IMPLEMENTING]
- "Implementing ATAG 2.0" J. Richards, J. Spellman, J. Treviranus, eds., 24 September 2015. This W3C
Note is http://www.w3.org/TR/2015/NOTE-IMPLEMENTING-ATAG20-20150924/.
- [CHARMOD]
- "Character Model
for the World Wide Web," M. Dürst and F. Yergeau, eds., 30
April 2002. This W3C Working Draft is
http://www.w3.org/TR/2002/WD-charmod-20020430/. The latest version is available at
http://www.w3.org/TR/charmod/.
- [CSS21]
- "Cascading Style Sheets Level 2 Revision 1 (CSS 2.1) Specification," B. Bos, T. Celik, I. Hickson, H. Lie, eds., 07 June 2011. This W3C Recommendation is http://www.w3.org/TR/2011/REC-CSS2-20110607/.
- [DOM2HTML]
- "Document
Object Model (DOM) Level 2 HTML Specification," J. Stenback,
P. Le Hégaret, A. Le Hors, eds., 8 November 2002. This W3C Proposed
Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2002/PR-DOM-Level-2-HTML-20021108/. The latest version is
available at http://www.w3.org/TR/DOM-Level-2-HTML/.
- [HTML4]
- "HTML
4.01 Recommendation," D. Raggett, A. Le Hors, and I. Jacobs,
eds., 24 December 1999. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/1999/REC-html401-19991224/.
- [RFC2616]
- "Hypertext
Transfer Protocol — HTTP/1.1," J. Gettys, J. Mogul, H.
Frystyk, L. Masinter, P. Leach, T. Berners-Lee, June 1999.
- [RFC3023]
- "XML Media
Types," M. Murata, S. St. Laurent, D. Kohn, January
2001.
- [SMIL]
- "Synchronized
Multimedia Integration Language (SMIL) 1.0 Specification,"
P. Hoschka, ed., 15 June 1998. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/1998/REC-smil-19980615/.
- [SMIL20]
- "Synchronized
Multimedia Integration Language (SMIL 2.0) Specification,"
J. Ayars, et al., eds., 7 August 2001. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2001/REC-smil20-20010807/.
- [SVG]
- "Scalable
Vector Graphics (SVG) 1.0 Specification," J. Ferraiolo, ed.,
4 September 2001. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2001/REC-SVG-20010904/.
- [UAAG10]
- "User Agent
Accessibility Guidelines 1.0," I. Jacobs, J. Gunderson, E. Hansen,
eds.17 December 2002. This W3C Recommendation is available at
http://www.w3.org/TR/2002/REC-UAAG10-20021217/.
- [UAAG10-CHECKLIST]
- An appendix to UAAG 2.0 lists all of the checkpoints, sorted by
priority. The checklist is available in either tabular
form or list
form.
- [UAAG10-ICONS]
- Information about UAAG 1.0 conformance
icons and their usage is available at
http://www.w3.org/WAI/UAAG10-Conformance.
- [UAAG10-SUMMARY]
- An appendix to UAAG 1.0 provides a summary of the goals and structure of User Agent
Accessibility Guidelines 1.0.
- [UAAG10-TECHS]
- "Techniques for
User Agent Accessibility Guidelines 1.0," I. Jacobs, J.
Gunderson, E. Hansen, eds. The latest draft of the techniques document
is available at http://www.w3.org/TR/UAAG10-TECHS/.
- [UNICODE]
- The Unicode Consortium. The Unicode Standard, Version 8.0.0, (Mountain View, CA: The Unicode Consortium, 2015. ISBN 978-1-936213-10-8)
link: http://www.unicode.org/versions/Unicode8.0.0/
- [VOICEBROWSER]
- "Introduction
and Overview of W3C Speech Interface Framework," J. Larson,
4 December 2000. This W3C Working Draft is
http://www.w3.org/TR/2000/WD-voice-intro-20001204/. The latest version is
available at http://www.w3.org/TR/voice-intro/. UAAG 2.0 includes
references to additional W3C specifications about voice browser
technology.
- [W3CPROCESS]
- "World
Wide Web Consortium Process Document," I. Jacobs ed. The 19
July 2001 version of the Process Document is
http://www.w3.org/Consortium/Process-20010719/. The latest version is
available at http://www.w3.org/Consortium/Process/.
- [WCAG20]
- "Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0" B. Caldwell, M. Cooper, L. Guarino Reid, G. Vanderheiden, eds., 8 December 2008. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2008/REC-WCAG20-20081211/. The latest version is
available at http://www.w3.org/TR/WCAG20/. Additional
format-specific techniques documents are available from this Recommendation.
- [WCAG20-TECHS]
- "Techniques for
Web Content Accessibility Guidelines 2.0," B. Caldwell, M. Cooper, L. Guarino Reid, G. Vanderheiden, eds., 8 December 2008. This W3C Note is
http://www.w3.org/TR/2010/NOTE-WCAG20-TECHS-20101014/. The latest version is
available at http://www.w3.org/TR/WCAG20-TECHS/. Additional
format-specific techniques documents are available from this Note.
- [WCAG-EM]
- "Website Accessibility Conformance Evaluation Methodology (WCAG-EM) 1.0" E. Velleman, S.
Abou-Zahra, eds., 26 February 2013. This is an informative draft of a Working Group Note. The latest version is available at http://www.w3.org/TR/WCAG-EM/
- [WCAG2ICT]
- Guidance on Applying WCAG 2.0 to Non-Web Information and Communications Technologies (WCAG2ICT) M. Cooper, P. Korn, A. Snow-Weaver, G. Vanderheiden, eds., 5 September 2013.
This document is available in an expandable / collapsible alternate version in which the “Intent” sections copied from Understanding WCAG 2.0 are hidden and individually expandable, for easier reading.
- [WEBCHAR]
- "Web
Characterization Terminology and Definitions Sheet," B.
Lavoie, H. F. Nielsen, eds., 24 May 1999. This is a W3C Working Draft
that defines some terms to establish a common understanding about key
Web concepts. This W3C Working Draft is
http://www.w3.org/1999/05/WCA-terms/01.
- [XAG10]
- "XML
Accessibility Guidelines 1.0," D. Dardailler, S. Palmer, C.
McCathieNevile, eds., 3 October 2001. This W3C Working Draft is
http://www.w3.org/TR/2002/WD-xag-20021003. The latest version is available at
http://www.w3.org/TR/xag.
- [XML]
- "Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Second Edition)," T. Bray, J. Paoli, C.M. Sperberg-McQueen, eds., 6 October 2000. This W3C Recommendation is http://www.w3.org/TR/2000/REC-xml-20001006.
- [XHTML10]
- "XHTML[tm] 1.0:
The Extensible HyperText Markup Language," S. Pemberton, et
al., 26 January 2000. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2000/REC-xhtml1-20000126/.
- [XMLDSIG]
- "XML-Signature
Syntax and Processing," D. Eastlake, J. Reagle, D. Solo,
eds., 12 February 2002. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2002/REC-xmldsig-core-20020212/.
- [XMLENC]
- "XML
Encryption Syntax and Processing," D. Eastlake, J. Reagle,
eds., 10 December 2002. This W3C Recommendation is
http://www.w3.org/TR/2002/REC-xmlenc-core-20021210/.
付録 D: 謝辞
Participants active in the UAWG prior to publication:
- Jim Allan (Chair, Texas School for the Blind and Visually
Impaired)
- Eric Hansen (Educational Testing Service)
- Greg Lowney (Invited Expert)
- Kimberly Patch (Invited Expert)
- Jan Richards ( Inclusive Design Institute, OCAD University)
- Jeanne Spellman (W3C Staff Contact)
- Previous Editors:
- Kelly Ford, Microsoft
- Jan Richards, Inclusive Design Institute, OCAD University
Additional Contributors of Mobile Examples
- Kathy Walhbin
- Mark Sadecki
Other previously active UAWG participants and other contributors to UAAG 2.0:
- Judy Brewer (W3C)
- Alan Cantor (Invited Expert)
- Wayne Dick (Invited Expert)
- Bim Egan (Royal National Institute of Blind People)
- Kelly Ford (Microsoft)
- Mark Hakkinen (Educational Testing Service)
- Simon Harper (University of Manchester)
- Sean Hayes (Microsoft)
- Dean Hudson (Apple)
- Patrick Lauke (Opera Software)
- Cathy Laws (IBM)
- Peter Parente (IBM)
- David Poehlman (Invited Expert)
- Simon Pieters (Opera Software)
- Henny Swan (Opera Software)
- Gregory Rosmaita (Invited Expert)
- David Tseng (Apple)
UAAG 2.0 would not have been possible without the work of those who contributed to UAAG 1.0.
This publication has been funded in part with Federal funds from the U.S. Department of Health and Human Services, National Institute on Disability Independent Living and Rehabilitation Research (NIDILRR) under contract HHSP23301500054, and previously by the Department of Education's NIDILRR contracts ED05CO0039 and ED-OSE-10-C-006. The content of this publication does not necessarily reflect the views or official policies of the U.S. Department of Education or U.S. Department of Health and Human Services, nor does mention of trade names, commercial products, or organizations imply endorsement by the U.S. Government.