この文書は「EPUB Content Documents 3.2」の日本語訳である。最新の文書は https://www.w3.org/publishing/epub32/epub-contentdocs.html である。原文もしくは完全な情報は、EPUB Content Documents 3.2 を参照されたい。
この日本語訳は参考である。公式な文書ではなく、翻訳・解釈の正確性を保証していない。
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この仕様は、EPUB® 出版物のコンテキストで使用する HTML、SVG、CSS のプロファイルを定義する。
この仕様は、[EPUB32] を構成する仕様群のひとつであり、XML や Web 規格に基づいたデジタル出版物の交換や配信形式である。この仕様は EPUB 3 を構成する以下の他の仕様と共に読み、理解することになっている。
この仕様と前身の多くの相違についての詳細情報は [EPUB32Changes] を参照されたい。
この仕様は、EPUB 3 Community Group によって発行された。W3C 規格ではなく、W3C の規格化手順でもない。W3C Community Final Specification Agreement (FSA) の下では、他の条件が適用されることに注意されたい。W3C Community 及び Business Groups に関して学ばれたい。
このドキュメントに関するコメントを投稿したい場合、public-epub3@w3.org(subscribe、archives)に送信されたい。
このセクションは規定ではない。
この仕様は、W3C [HTML] の特定のバージョンを参照しないが、その代わり、常に最新の勧告を指す日付なしの参照を使用する。このアプローチは、EPUB が常に HTML 規格の変更のペースを維持することを保証する。製作者とリーディング システムの開発者は、HTML の変更を追跡し続け、それらのプロセスやシステムが常に最新の状態に保たれていることを保証する必要があるだろう。
HTML の進化によって、以前のバージョンでは有効だった機能が、非推奨(Obsolete)や取り除かれる可能性がある。製作者のために最小限の混乱を保証するため、そのような変更を慎重に行うことを W3C に期待しているが、後方互換性のない版の場合は、日付のない参照の使用は見直されるかもしれない。
この仕様によって定義された XHTML プロファイルは、他の仕様がない限り、[HTML] が提供するセマンティクスや構造、処理動作の全ての定義を継承する。
さらに、この仕様は、製作者によって XHTML コンテンツ ドキュメントに包含できる W3C HTML 文書モデルの拡張セットを定義をする。
この仕様は、スクリプトや HTML フォームもしくは HTML DOM のサポートを EPUB リーディング システムに要求しない。この仕様に準拠した リーディング システムは、適合した EPUB コンテンツ ドキュメントを処理することのみ期待される。スクリプトや HTML フォームのサポートが強制ではないように、適合したリーディング システムは、完全に準拠した HTML のユーザー エージェントでないかもしれない。
この仕様は、W3C [SVG] の特定のバージョンを参照しないが、その代わり、日付なしの参照を使用する。この参照に曖昧さがある場合は常に、最新の推奨された仕様が正式な参照である。
このアプローチは、EPUB が常に SVG 規格の変更のペースを維持することを保証する。製作者とリーディング システムの開発者は、SVG の変更を追跡し続け、それらのプロセスやシステムが常に最新の状態に保たれていることを保証する必要があるだろう。
SVG の進化によって、以前のバージョンでは有効だった機能が、非推奨(Obsolete)や取り除かれる可能性がある。製作者のために最小限の混乱を保証するために、そのような変更を慎重に行うことを W3C に期待しているが、後方互換性のない版の場合は、日付のない参照の使用は見直されるかもしれない。
EPUB 3 は、CSS ワーキング グループ スナップショット [CSSSnapshot] によって定義される CSS をサポートする。EPUB 3 はまた、グローバルな言語の一貫したサポートを確実にするために、いくつかのプリフィックス付き CSS プロパティを保持する。
EPUB 3 固有の意味を持つ用語は、このドキュメント(例えば、「製作者」、「リーディング システム」)に利用できる。これらの用語と定義の完全なリストは、[EPUB32] で提供されている。
セクションにある用語の最初のインスタンスのみが、その定義にリンクされる。
規定ではないとマークされたセクションと同様に、この仕様書の全てのオーサリング ガイドライン、図、例及び注意は規定ではない。この仕様書の他の全ては規定である。
キー ワード MAY、MUST、MUST NOT、RECOMMENDED、SHOULD 及び SHOULD NOT は、[RFC2119] の宣言に従って解釈される。
便宜上、次の名前空間プリフィックス [XML-NAMES] は、明示的に宣言されることなく、この仕様で使用される。EPUB コンテンツ ドキュメントでこれらのプリフィックスを使用するに、宣言は必須である(REQUIRED)。
プリフィックス | URI |
---|---|
epub |
http://www.idpf.org/2007/ops |
ssml |
https://www.w3.org/2001/10/synthesis |
この仕様は、XHTML コンテンツ ドキュメント制作のために [HTML] のプロファイルを定義する。このプロファイルに準拠する XML ドキュメントのインスタンスはコア メディア タイプ リソースであり、XHTML コンテンツ ドキュメントとしてこの仕様で言及される。
他の指定のない限り、この仕様は、[HTML] 仕様からセマンティクスと構造、処理動作の全ての定義を継承する。
XHTML コンテンツ ドキュメントは、次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
XHTML 構文に従った [HTML] ドキュメントでなければならない(MUST)。
XML 適合性 [EPUB32] で定義された XML ドキュメントの適合性の制約を満たさなければならない(MUST)。
全てのドキュメントの為に使用されている構成概念は [HTML] により定義され、それは HTML の許容性と制約で明確に上書きされていない限り、その仕様でこれらの構成概念のために定義された適合性の基準に準拠しなければならない(MUST)。
HTML の拡張で定義されている [HTML] 文法の拡張を包含してもよく(MAY)、これらに定義されている全てのコンテンツの適合性の制約に適合しなければならない(MUST)。
[EPUBAccessibility] のアクセシビリティ要件に従う EPUB 出版物の推奨は、XHTML コンテンツ ドキュメントに適用する。アクセシビリティ [EPUB32] を見よ。
XHTML コンテンツ ドキュメントのファイル名は、ファイル拡張子 .xhtml
を使用するべきである(SHOULD)。
適合した EPUB リーディング システムは、XHTML コンテンツ ドキュメントの処理のために、次の基準を全て満たさなければならない(MUST):
この仕様によって上書きなどが明確に定義されていない限り、[HTML] 仕様により定義されたセマンティクスを使用して XHTML コンテンツ ドキュメントを処理し、その中に表れる適切なユーザー エージェントの適合性の制約を尊重しなければならない(MUST)。
HTML の拡張で定義された全てのリーディング システムの適合性基準を満たさなければならない(MUST)。
HTML の許容性と制約で定義された制約の挙動を認識し、適応しなければならない(MUST)。
スクリプト コンテンツ ドキュメント — リーディング システムの適合性で定義されたリーディング システムの適合性基準を満たさなければならない(MUST)。
CSS スタイル シート — リーディング システムの適合性で定義された XHTML コンテンツ ドキュメントの視覚的レンダリングをサポートしなければならない(MUST)。
埋め込まれた ARIA マークアップを認識し、アクセシビリティ APIs [WAI-ARIA] の任意の ARIA ロール(role)やステート(state)、プロパティ(property)がプラットフォームに出現するのをサポートするべきである(SHOULD)。
このセクションは、[HTML] ドキュメント モデルを基礎にして、EPUB 3 の XHTML コンテンツ ドキュメントの拡張を定義する。
このような拡張がこのセクションに掲載されていない限り、[HTML] は、ベンダーの中立的な拡張のサポートをユーザーエージェントに許可しているが、それらは、EPUB 3 でサポートされた機能ではない。
このセクションは規定ではない。
意味の変化は XHTML コンテンツ ドキュメント内で使用している要素に特定の意味と、または性質に関するさらなる意味を付与する行為である。epub:type
属性は、[HTML] の語彙を補足する変化をもたらし、XHTML コンテンツ ドキュメント内のドメイン固有の意味を表現するのに使用される。
適用されるセマンティクスは、それらを含んでいる要素の意味を取り込むことが意図されており、(例えば、属性は、section
が作品の章を示すために使用できるが、適切なリスト構造を回避するために、リスト項目に p
要素を動作するもとして設計されていないように)それらの性質を上書きするために提供されていない。
セマンティック メタデータは、出版のワークフローにおける使用および製作者が定義した目的におけるコンテンツの充実を意図している。それはまた、リーディング システムが文書の構造とコンテンツについて更に学ぶことを可能にするが、この仕様によってセマンティクスのために定義された特定の振る舞いはない。そのような振る舞いは全てリーディング システムに依存する。
この仕様は、新しい要素を追加する代わりに、axis 属性を使用して意味の変化のための方法を定義し、epub:type
属性で求められる意味の変化を既存の要素に付与できる。属性の制御値を提供する外部のボキャブラリを識別するためのメカニズムもまた定義されている。
epub:type
属性type
http://www.idpf.org/2007/ops
グローバル属性。全ての要素に指定してもよい(MAY)。
語彙の関連性で定義された制約による、プロパティ [Packages32] 値の空白で区切られたリスト。
空白は、[XML] に定義されている文字の集合である。
epub:type
属性は、それが出現する要素の意味を変化させる。その値は、語彙の関連性で定義された文書のインスタンスに関連付けられた外部の語彙から抽出される空白で区切られたひとつ以上の用語である。
変化された意味は、含んでいる要素の意味のサブクラスを表現しなければならない(MUST)。例えば [HTML] の div
や span
要素など、意味的に中立な要素の場合、変化された意味は、(例えば、div
は段落や節を表現している)既存の要素によってすでに含まれている意味を加えてはならない(MUST NOT)。リーディング システムは含んでいる要素と矛盾する変化された意味を無視しなければならない(MUST)。
[HTML] head
要素がドキュメントのメタデータを含むように、構造的なセマンティクスは、この要素上または意味を持たない任意の子孫に表れる。リーディング システムは、これらのセマンティクスを無視しなければならない(MUST)。
この仕様は、次の変更を伴う語彙の関連付けメカニズム [Packages32] で定義された語彙の関連性メカニズムを採用する。
コンテンツ ドキュメントの標準の語彙は、[EPUB-SSV] で定義される。[EPUB-SSV] の一部でないプリフィックスがつかない用語を包含してもよいが(MAY)、これらの使用は、推奨されない。プリフィックスの使用は、カスタム セマンティクスを追加するための望ましい方法である。
製作者は、宣言をすることなく、epub:type
属性に次の予約済みのプリフィックスを使用してもよい(MAY)。
予約済みのプリフィックスは、オーサリング時に便利だが、それらの依存は、相互互換性の問題に繋がる。適合性ツールは、ツールが更新されるまで、新しいプリフィックスを拒否するだろう。製作者は、このような問題を避けるために、使用する全てのプリフィックスを宣言することを強く推奨する。
プリフィックス | IRI |
---|---|
msv | http://www.idpf.org/epub/vocab/structure/magazine/# |
prism | http://www.prismstandard.org/specifications/3.0/PRISM_CV_Spec_3.0.htm# |
prefix
属性の定義は変わらないが、属性は EPUB コンテンツ ドキュメント内で使用されるとき、名前空間 http://www.idpf.org/2007/ops
で定義される。
prefix
属性は、[HTML] のルート html
要素のみ有効である。
リーディング システムは、次のように epub:type
属性を処理しなければならない(MUST)。
標準の語彙で定義されている用語のいくつかまたは全てに、動作を結びつけなくてもよい(MAY)。
指定した epub:type
値に関連付けられているリーディング システムの動作がネイティブの動作と衝突するとき、要素に関連付けられている動作の優先順位を指定しなければならない(MUST)。
このセクションは規定ではない。
マークアップした構造を改良することに関して、意味の変化とは異なり、意味の強化は、機械の処理を容易にするためにコンテンツ内の意味の階層化を可能にする。
[Microdata] と [RDFA-CORE] 仕様の両方は、コンテンツを意味論的に強化する XHTML コンテンツ ドキュメントで使用できる属性のセットを定義する。
[RDFA-CORE] 属性の使用は、XHTML コンテンツ ドキュメントで許可されているが、全ての使用方法は、[[!HTML+RDFA]] に定義されている要件に適合しなければならない(MUST)。
[RDFA-CORE] 仕様は、RDFa 属性を使用したときの [HTML] コンテンツ モデルの変更を定義している。この修正されたコンテンツ モデルは、XHTML コンテンツ ドキュメントに妥当である。
属性処理モデル [RDFA-CORE] の EPUB リーディング システムのサポートは、省略可能(OPTIONAL)である。
[Microdata] 属性の使用は、XHTML コンテンツ ドキュメントで許可されているが、全ての使用方法は、[HTML+RDFa11] に定義されている要件に適合しなければならない(MUST)。
[Microdata] 仕様は、マイクロデータの属性を使用したときの [HTML] コンテンツ モデルの変更を定義している。この修正されたコンテンツ モデルは、XHTML コンテンツ ドキュメントに妥当である。
JSON への変換 [Microdata] と同様に、属性処理モデルに対する EPUB リーディング システムのサポートは省略可能(OPTIONAL)である。
W3C Speech Synthesis Markup Language [SSML] は、同期スピーチを生成するテキスト読み上げ(TTS)エンジンを支援するために使われる言語である。SSML は独立したドキュメント形式として設計されているが、他のマークアップ言語内で使用するのにも適した意味も定義している。
この仕様は、[SSML] phoneme
要素の二つの属性(ssml:ph
と ssml:alphabet
)について見直し、XHTML コンテンツ ドキュメント内で利用可能にする。
テキスト読み上げ(TTS)機能のあるリーディング システムは上記で定義されている SSML 属性をサポートするべきである(SHOULD)。
同期スピーチに関連する EPUB 3 の機能に関するより詳細な情報は、テキスト読み上げ [EPUB3Overview] を参照されたい。
ssml:ph
属性ssml:ph
属性は、属性を加えられた要素によって表現されるテキストとしての発話音素や発音記号表記を規定している。
ph
https://www.w3.org/2001/10/synthesis
グローバル属性。当て字は論理的に関連付ける(例えば、テキスト情報が含まれている要素)ことのできる全ての要素に指定してもよい(MAY)。
すでにこの属性を含んでいる要素の子孫に指定してはならない(MUST NOT)。
使用されている音韻字母/音声記号に関する構文的に妥当な音素表現/表音。
この属性は、次を追加した [SSML] phoneme
要素 ph
属性の全てのセマンティクスを継承する。
ssml:ph
属性がテキスト ノードの子孫要素に出現するとき、発音を適用するのに対応するドキュメントのテキストは、ドキュメントの順で、対応する子孫のテキスト ノードの結果を一続きにする。指定された発音記号表記は、(すなわち、その内容の孤立した部分だけではなく)全体の中のテキスト データの要素と論理的に一致しなければならない(MUST)。
SSML の属性と PLS ドキュメントをサポートするリーディング システムは、これらの二つの構造のために定義された優先順位の規則を履行しなければならない(MUST)。
ssml:alphabet
属性ssml:alphabet
属性は、発話音素や発音記号表記のアルファベットが ssml:ph
属性の値で使用されることを規定している。
alphabet
https://www.w3.org/2001/10/synthesis
グローバル属性。任意の要素に指定してもよい(MAY)。
(継承した)ssml:ph
の値で使用される発音アルファベットの名前。
この属性は、次の追加を伴った、[SSML] phoneme
要素 alphabet
属性の全てのセマンティクスを継承する:
ssml:alphabet
属性の値はドキュメントツリーに継承される。指定された ssml:ph
属性値に使用される発話アルファベットは、最も近い親要素に続く、ssml:ph
属性が出現する要素から始まる ssml:alphabet
属性の最初に発生する位置によって決定される。
[SSML] 仕様は、アルファベットのレジストリを参照していますが、公開されていない。W3C Voice Browser ワーキング グループの憲章は有効期限が切れているため、このようなレジストリの公開は期待されない。したがって、製作者は、サポートされているアルファベット値を決定するために、リーディング システムのサポートドキュメントを参照する必要がある。x-JEITA(x-JEITA-IT-4002 と x-JEITA-IT-4006)および x-sampa などの一般的なアルファベットも包含する。
この仕様の SSML 属性の機能をサポートするリーディング システムは、値「ipa
」で表現される IPA アルファベット [IPA] をサポートするべきである(SHOULD)。
switch
要素は、EPUB リーディング システムのスクリプト機能に依存せず、製作者が、読者へ表示するコンテンツを調整できる単純なメカニズムを提供する。
switch
要素の使用は、非推奨(deprecated)である。使用法の情報は、[ContentDocs301] の定義を参照されたい。
epub:trigger
要素(非推奨)trigger
要素は、スクリプト化及び非スクリプト化のコンテキストの両方において、例えば、音声や動画の再生など、マルチメディア オブジェクトを制御するマークアップ定義のユーザー インターフェースの作成を可能にする。
trigger
要素の使用は、非推奨(deprecated)である。使用法の情報は、[ContentDocs301] の定義を参照されたい。
リーディング システムは、EPUB 出版物のレンダリングを強化するために、この仕様で定義されていない機能を導入してもよい(MAY)。この実験を容易にするために、ベンダーは、XHTML コンテンツ ドキュメントで使用するためにカスタム属性を定義してもよい(MAY)。
カスタム属性は、次の URI のいずれにも一致しない名前空間 [XML-NAMES] として定義されている外部の名前空間から、そのような属性が提供されている XHTML コンテンツ ドキュメント内の任意の要素に包含されてもよい(MAY)。
http://www.w3.org/1999/xhtml
http://www.idpf.org/2007/ops
カスタム属性と、それに結びついた挙動は、EPUB 出版物の整合性を変更してはならない(MUST NOT)。コンテンツは、リーディング システムのレンダリングに関わらず、任意の情報の損失や他の重要な劣化なしに、読者によって消費できるままにしなければならない(MUST)。
リーディング システムを横断するカスタム属性の相互互換性を容易にするために、ベンダーは、[AttributeExtensions] で実装される任意の拡張をドキュメント化することを強く推奨する。
このセクションは、EPUB 3 の XHTML コンテンツ ドキュメントで許可されている基本的な [HTML] ドキュメントモデルから許容性と制約を定義する。
このセクションは規定ではない。
XHTML コンテンツ ドキュメントは、埋め込み [MATHML3] をサポートするが、完全な MathML マークアップ言語の制限されたサブセットの使用法に限定をする。
このサブセットは、[HTML] ユーザー エージェントとの互換性を保持しながら、リーディング システムの実装負荷の軽減とアクセシビリティを促進するよう設計されている。
マニフェスト item
要素の mathml
プロパティ は、XHTML コンテンツ ドキュメントが埋め込み MathML を含んでいることを示している。
XHTML コンテンツ ドキュメント内の MathML マークアップのいずれかの発生には、次にある追加の制約付きで、MathML 仕様 [MATHML3] 内に述べられている制約に準拠しなければならない(MUST)。
math
要素は、annotation-xml
要素を除外して、Presentation MathML のみ含まなければならない(MUST)。
Content MathML は、XHTML コンテンツ ドキュメントの MathML マークアップ内に包含してもよく(MAY)、そして、表示されるとき、semantics
要素の annotation-xml
子要素に生じなければならない(MUST)。
Content MathML は、上記の条件のように包含するとき、指定された annotation-xml
要素の encoding
属性は、機能的に同等な値の MathML-Content
かそれとも application/mathml-content+xml
を設定しなければならず(MUST)、その name
属性は contentequiv
に設定されなければならない(MUST)。
[MATHML3] で非推奨にマークされた要素と属性は、XHTML コンテンツ ドキュメントの MathML マークアップ内に包含してはならない(MUST NOT)。
適合した EPUB リーディング システムは、XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた MathML をサポートするために次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
[MATHML3] 仕様で定義されているように、Presentation MathML の入力に対応するレンダラーでなければならない(MUST)。
annotation-xml
要素にある Content MathML のレンダリングをサポートしてもよい(MAY)。
ビューポートを持つ場合、Presentation MathML の視覚的なレンダリングをサポートしなければならない(MUST)。
EPUB リーディング システムは、例えば MathML のレンダリングを提供する MathJax など、サードパーティのライブラリの使用を選択してもよい。
XHTML コンテンツ ドキュメントは、(参照を介しての埋め込み、たとえば、img
や object
要素による) 参照と、(XHTML コンテンツ ドキュメント内の svg
要素の直接な包含を介しての埋め込みによる)包含による SVG ドキュメント フラグメント [SVG] の埋め込みをサポートする。
XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた SVG のコンテンツの適合性の制約は、SVG の制約の SVG コンテンツ ドキュメントために定義されたものと同じである。
リーディング システムは、SVG コンテンツ ドキュメント - リーディング システムの適合性 に定義された XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた SVG を処理しなければならない(MUST)。
マニフェスト item
要素 [Packages32] の svg
プロパティは、XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込み SVG を含んでいることを示している。
参照によって XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた SVG のスタイリングのために、リーディング システムは、参照先の SVG ドキュメントに含まれるドキュメントの CSS スタイル ルールを適用してはならない(MUST NOT)。
包含によって XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた SVG のスタイリングのために、リーディング システムは、包含された SVG 要素に含まれているドキュメントの CSS ルールを適用しなければならない(MUST)。
参照によって包含された SVG は、別のドキュメントのように処理され、SVG コンテンツ ドキュメントと同様に独自の CSS スタイル ルールを包含できる。これは、外部の [HTML] 要素を参照する [HTML] object
要素の状況と一致していると注意されたい。
本セクションは、Unicode 文字のレパートリーの制約を記載する。
[Unicode] に定義された通りに私用領域(PUA)範囲のひとつの中の符号位置にマッピングされた任意の包含された文字は、その符号位置のために適したグリフを含む埋め込みフォント [CSS-Fonts-3] を参照し包含する方法で、設定または起因し、文字列内に発生しなければならない(MUST)。
このセクションは規定ではない。
rp
要素[HTML] rp
要素は、(例えば、丸括弧表示で囲む ruby
マークアップなど)ルビのマークアップを見分けられない古いリーディング システムのためのフォールバックの提供を意図している。EPUB 3 リーディング システムがルビを認識し、またフォールバックを提供できるなら、rp
要素の使用は推奨されない。
embed
要素[HTML] embed
要素は、スクリプトをサポートしないリーディング システムのために、フォールバック コンテンツンツを提供するための固有の設備を提供しないので、製作者は、参照されたリソースにスクリプトが包含されているときは、要素の使用が推奨されない。[HTML] object
要素は、固有のフォールバック機能を包含するため、代わりに使用できる。
管理外リソースは、管理外リソースがサポートされていないとき、固有のフォールバック手法で代替表現を提供することが可能である場合には、固有のフォールバック メカニズムを持つ要素から参照されてもよい(MAY)。例えば、多くの [HTML] 埋め込まれたコンテンツ要素は、複数のソースを指定できるようにするか、リソースがレンダリングできないときのために埋め込みの HTML コンテンツを許可するなど、代替レンダリングをオプションを提供する。コア メディア タイプ リソースまたは埋め込まれた HTML コンテンツは、管理外リソースを参照するとき、特定の要素固有のフォールバック メカニズムを介して提供されなければならない(MUST)。
[HTML] フロー コンテンツは、(例えば、EPUB 2 リーディング システムなど)これらの要素が認められていない古いリーディング システムでレンダリングするために、audio
及び video
要素内に埋め込まれてもよいが(MAY)、フォールバックのコア メディア タイプ リソースを表すものではない。
[HTML] img
要素に関連付けることができる様々なソースのために、以下のフォールバック条件がその使用に適用される。
それが picture
要素である場合、
src
と srcset
属性からコア メディア タイプ リソースを参照しなければならない(MUST)。そして、source
要素 は、type
属性でコア メディア タイプではないメディア タイプを指定しない限り、その src
と srcset
属性からコア メディア タイプ リソースを参照しなければならない(MUST)。src
と srcset
属性で管理外リソースを参照してもよい(MAY)。次の [HTML] 要素は、フォールバックのコア メディア タイプ リソースを提供することなく、管理外リソース [EPUB32] を参照できる。
link
— rel
属性が、値「pronunciation
」 を持つ場合
管理外リソースは、フォールバックのコア メディア タイプ リソースの提供なしに、前述の三つの要素から参照されてもよい(MAY)。
このような [HTML] iframe
など、固有のメカニズムのない要素のフォールバックを提供するためにマニフェスト フォールバック [Packages32] を参照されたい。
[HTML] フォームの送信に対するリーディング システムのサポートは、省略可能である(OPTIONAL)。例えば、リーディング システムは、ネットワークへのアクセスを制限することで、フォーム送信を防ぐかもしれない。
[SVG] の一部の機能は、リーディング システムにおいて完全にサポートされていないか、リーディング システムが動作する全てのプラットフォームを横断してサポートされていない。そのような機能を利用する場合、製作者は、相互運用性とドキュメントの寿命への潜在的な影響の面で、固有のリスクを考慮する必要がある。
このセクションは規定ではない。
Scalable Vector Graphics (SVG) 仕様 [SVG] は、最終型のベクターグラフィックとテキストを表現するためのフォーマットを定義する。
EPUB 出版物は、典型的に、トップレベルの文書型に XHTML コンテンツ ドキュメントを使用するが、SVG コンテンツ ドキュメントの使用も許可されている。SVG は、典型的に、最終型のページ画像がコンテンツの唯一な適切な表現である場合など、(例えば、カバー アート及びマンガやコミックブックのコンテクスト内など)特殊な状況でのみ使用する
本セクションは、[SVG] ドキュメントのプロファイルを定義する。この仕様に準拠した XML ドキュメントのインスタンスはコア メディア タイプ リソースであり、SVG コンテンツ ドキュメントとしてこの仕様を参照している。
本セクションは SVG コンテンツ ドキュメントのための適合性の制約を定義している。XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれた SVG のための適合性の制約は埋め込み SVG を参照されたい。
SVG コンテンツ ドキュメントは、次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
XML 適合性 [EPUB32] で定義されている XML ドキュメントのための適合性の制約を満たさなければならない(MUST)。
コア メディア タイプ リソースを包含するためにフォールバックを提供する管理外リソースへの参照を包含してもよい(MAY)。
SVG ドキュメント フラグメント [SVG] であり、SVG の制限で述べられている全てのコンテンツの適合性要件に準拠しなければならない(MUST)。
[EPUBAccessibility] のアクセシビリティ要件に従う EPUB 出版物の推奨は、SVG コンテンツ ドキュメントに適用する。アクセシビリティ [EPUB32] を見よ。
この仕様は、次のように SVG コンテンツ ドキュメントのコンテンツモデルと XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込む SVGを制限する。
[SVG] foreignObject
要素は、次の条件を順守しなければならない(MUST)。
[HTML] フロー コンテンツかひとつの [HTML] body
要素のいずれかを含めなければならない(MUST)。
埋め込まれた SVG の場合、body
要素は、[HTML] で定義された SVG の制約に従って許可されない。
コンテンツは、XHTML コンテンツ ドキュメント — コンテンツの適合性に定義された XHTML コンテンツ ドキュメント モデルに適合する、妥当なドキュメント フラグメントでなければならない(MUST)。
もし指定されているなら、requiredExtensions
属性は、「http://www.idpf.org/2007/ops
」を設定しなければならない(MUST)。
[SVG] title
要素は、妥当な XHTML コンテンツ ドキュメントのフレージング コンテンツのみを含めなければならない(MUST)。
適合した EPUB リーディング システムは、SVG コンテンツ ドキュメントと XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込む SVG の処理のための次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
上書きとしてこの仕様によって明確に定義されない限り、[SVG] 仕様によって定義されたセマンティクスを使用して、SVG コンテンツ ドキュメントを処理し、その中で述べられる全ての利用可能なユーザー エージェントの適合性の制約を尊重しなければならない(MUST)。
スクリプト コンテンツ ドキュメント — リーディング システムの適合性で定義されているリーディング システムの適合性の基準を満たさなければならない(MUST)。
ビューポートを持つ場合、Styling [SVG] で定義されているように CSS を使用した SVG の視覚レンダリングをサポートしなければならず(MUST)、Property Index [SVG] で定義されている全てのプロパティをサポートすべきである(SHOULD)。埋め込み SVG の場合、埋め込み SVG と CSS で定義されている制約にも適合しなければならない(MUST)。
(例えば属性が、foreignObject
要素または switch
要素の子に包含されるとき)XHTML コンテンツ ドキュメント フラグメントの存在を表現する requiredExtensions
属性の値 「http://www.idpf.org/2007/ops
」 を認識しなければならない(MUST)。
XHTML の意味の変化で定義された構文とセマンティクスは、SVG コンテンツ ドキュメントで epub:type
と epub:prefix
属性を使用するために継承される。
epub:prefix
属性の使用は、SVG コンテンツ ドキュメントにおけるルート svg
要素でのみ有効である。埋め込まれた SVG で使用されるプリフィックスは、XHTML の意味の変化で定義されているように、[HTML] ルートの html
要素に宣言されなければならない(MUST)。
このセクションは規定ではない。
CSS は、オープン Web プラットフォームの不可欠な一部である。読者や出版社、ドキュメントの製作者は、HTML がうまく動作するように、CSS が「うまく動作する」と期待している。
過去に、EPUB は、特定のプロパティのサポートを義務付け、他の多数のプロパティにおいてプレフィックス付きバージョンを提供する CSS のプロファイルを定義した。CSS ワーキング グループはプリフィックス付きプロパティの使用をもはや推奨されていないけれども、この仕様は、既存コンテンツとの断絶を避けるためにいくつかのプリフィックス付きプロパティを保持する。しかし、このセクションで定義されているマイナーな例外を除き、EPUB は、CSS を定義する W3C に従う。
適合している CSS スタイル シートは、次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
次の例外を除いて、任意の CSS プロパティを包含してもよい(MAY)。
direction
プロパティ [CSS-Writing-Modes-3] を使用してはならない(MUST NOT)。インラインの基本方向を設定するには [HTML] dir
属性を使用する。
unicode-bidi
プロパティ [CSS-Writing-Modes-3] を使用してはならない(MUST NOT)。双方向性をコントロールするには [HTML] bdo
要素と dir
属性を使用する。
CSS スタイル シート — プリフィックス付きプロパティで定義されているプレフィックス付きプロパティを包含してもよい(MAY)。
UTF-8 または UTF-16 [Unicode] でエンコードしなければならない(MUST)。
いくつかのリーディング システムは、CSS の全ての要求される機能をサポートしていないことに注意されたい。具体的には、次の問題があることが知られている。
リーディング システムによって誘発されたページネーションは、スタイルシートに対して不完全に作用する。時折、ページネーションは、ビューポート サイズに対して不完全な値をもたらし、カラムに使用される。。固定及び絶対配置は、特に問題である。
スクリーンの一部のタイプは、(例えば、レイテンシが高いなど)アニメーションとトランジションを不完全にレンダリングするかもしれない。
適合した EPUB リーディング システムは、CSS スタイル シートを処理するために次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
[CSSSnapshot] に記載されているような CSS の正式な定義をサポートしなければならない(MUST)。
最新の勧告候補ステータス [W3CProcess] に達しており(また、広く実装されている) [CSSSnapshot] の利用可能な全てのモジュールをサポートするべきである(SHOULD)。
@font-face
ルールから参照された [TrueType]、[OpenType]、[WOFF] 及び [WOFF2] フォント リソースをサポートしなければならない(MUST)。
CSS スタイル シート — プリフィックス付きプロパティに定義されている全てのプリフィックス付きプロパティをサポートしなければならない(MUST)。
上記で定義された CSS プロパティのサポートに加えて、そのユーザー エージェント スタイルシートは、[HTML] で提案されたデフォルトのレンダリングをサポートするべきである(SHOULD)。
リーディング システムによる上書きで定義されているように、著者は、CSSと ユーザー スタイルを尊重するべきである(SHOULD)。
リーディング システムの開発者は、主要なブラウザのレベルで CSS のサポートを実装することが推奨される。
製作者は、プリフィックスのないプロパティと、現在の CSS 仕様をサポートするリーディング システムを使用することが強く推奨される。[ContentDocs301] から広く使用されているプリフィックス付きプロパティは保留されたが、他のプロパティのサポートは取り除かれた。製作者は、必要な時に必要な場所で利用できる、取り除かれたプロパティのためのネイティブな CSS のソリューションを使用することを勧める。
現在、これらプリフィックス付きプロパティを使用している製作者は、これらプロパティが、EPUB の次のメジャー バージョンでサポートされる見込がないため、すぐにサポートできるプリフィックスのないバージョンに移行することが推奨される。
次の表は、[CSS-Writing-Modes-3] の -epub-
プリフィックス付きプロパティの一覧である。値の列は、プロパティに対応する値を示している。以前の EPUB マッピングの列は、EPUB 3 の前のバージョンで使用されていた値/プロパティを示している。古いプロパティや値を意味するアスタリスク(*)は、現在は廃止されている。最後の列は、[CSS-Writing-Modes-3-20151215] に基いてプリフィックス付きプロパティを実装する方法を説明している。
プロパティ | 値 | 以前の EPUB マッピング | [CSS-Writing-Modes-3-20151215] へのマッピング |
---|---|---|---|
-epub-text-orientation |
upright |
upright |
upright |
-epub-text-orientation |
mixed |
vertical-right * |
mixed |
-epub-text-orientation |
sideways-right |
sideways-right |
sideways |
-epub-text-orientation |
sideways-right |
rotate-right * |
sideways |
-epub-text-orientation |
sideways |
rotate-normal * |
sideways |
-epub-text-orientation |
sideways |
sideways |
sideways |
-epub-text-orientation |
mixed |
mixed |
mixed |
-epub-writing-mode |
horizontal-tb |
horizontal-tb |
horizontal-tb |
-epub-writing-mode |
vertical-rl |
vertical-rl |
vertical-rl |
-epub-writing-mode |
vertical-lr |
vertical-lr |
vertical-lr |
-epub-text-combine * |
-epub-text-combine-horizontal: none |
none |
text-combine-upright: none |
-epub-text-combine * |
-epub-text-combine-horizontal: all |
horizontal |
text-combine-upright: all |
-epub-text-combine * |
Error | horizontal <number> |
text-combine-upright: digits <number> |
プロパティ | 値 | [CSS-Text-3-20160119] へのマッピング |
---|---|---|
-epub-hyphens |
none | manual | auto |
変更なし |
-epub-hyphens |
all |
非サポート |
-epub-line-break |
auto | loose | normal | strict |
変更なし |
-epub-text-align-last |
auto | start | end | left | right | center | justify |
変更なし |
-epub-word-break |
normal | keep-all | break-all |
変更なし |
text-transform |
-epub-fullwidth |
text-transform: full-width |
プロパティ | 値 | [CSS-Text-Decor-3] へのマッピング |
---|---|---|
-epub-text-emphasis-color |
<color> |
変更なし |
-epub-text-emphasis-position |
[ over | under ] && [ right | left ] |
変更なし |
-epub-text-emphasis-style |
none | [ [ filled | open ] || [ dot | circle | double-circle | triangle | sesame ] ] | <string> |
変更なし |
-epub-text-underline-position |
auto | [ under || [ left | right ] ] |
変更なし |
-epub-text-underline-position |
alphabetic |
text-underline-position: auto |
Component value combinators [CSS-Values-3] に定義されているプロパティ値の構文。
EPUB リーディング システムは、EPUB コンテンツ ドキュメントに書かれているように、製作者のスタイル シートを適用するべきである(SHOULD)。リーディング システムが許可している場合、ユーザーが必要に応じて製作者のスタイル シートを上書きできるようにするべきである(SHOULD)。EPUB リーディング システムは、特に必要でない限り、製作者のスタイル シートを上書きするべきではない(SHOULD NOT)。
リーディング システムが製作者のスタイル シートを上書きする場合、ユーザー エージェント スタイルシートや getOverrideStyle
メソッド [DOM-Level-2-Style]、[HTML] style
属性を介するカスケードを保持する方法で行うべきである(SHOULD)。
リーディング システムの開発者は、ユーザー エージェント スタイル シートおよび製作者のスタイル シートとやり取りする方法を、公の文書にすることを強く推奨する。
EPUB コンテンツ ドキュメントは、個別の基本的な仕様([HTML] と [SVG])でこのために定義された機能を使用してスクリプトを含んでもよい(MAY)。EPUB コンテンツ ドキュメントがスクリプトを含むとき、この仕様やスクリプト コンテンツ ドキュメントを参照する。このラベルは、それらが [HTML] フォームのインスタンスを含む時、XHTML コンテンツ ドキュメントに適用する。
この仕様は、スクリプトが現れてもよい(MAY)、二つのコンテクストを定義する。
トップレベル コンテンツ ドキュメントに包含される [HTML] の script
または [SVG] script
要素のインスタンス。
次のいずれか。
[HTML] script
要素のインスタンスは、[HTML] iframe
要素を使用して親の XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれている XHTML コンテンツ ドキュメントに包含される。
[SVG] script
要素のインスタンスは、[HTML] iframe
要素を使用して親の XHTML コンテンツ ドキュメントに埋め込まれている SVG コンテンツ ドキュメントに包含される。
上記の定義されたコンテクストの両方で、JavaScript のコードは、script
要素内に直接埋め込まれるか、src
属性経由で参照されているどうかで、実行するコンテクストに差はない。
どちらのコンテクストのスクリプトも、リーディング システムがそこに設置する権利と制約を決定して利用する。(全てのリーディング システムが同じスクリプト機能を提供するであろう)順守する必要のあるいくつかの固有の要求事項については、コンテンツの適合性とリーディング システムの適合性を参照されたい。
コンテナ制約のスクリプトは、親のコンテンツ ドキュメントまたは EPUB 出版物内の他のコンテンツの DOM を変更する指示を含んではならず(MUST NOT)、含んでいる矩形のサイズを操作するための指示を含んではならない(MUST NOT)。
スパイン レベルのスクリプトを包含している EPUB コンテンツ ドキュメントは、この仕様の目的のために次のように定義されている、プログレッシブ エンハンスメントの技法を利用しなければならない(MUST)。ドキュメントが、スクリプトのサポートをしない、またはスクリプトのサポートが無効になっているリーディング システムによってレンダリングされるとき、トップレベル コンテンツ ドキュメントは、いかなる情報も失われたり、他の重大な劣化なしに読者によって消費できるように整合性を保たなければならない(MUST)。
スクリプトを包含している EPUB コンテンツ ドキュメントは、全ての読者によって消費できるコンテンツを確保する関連性のある [WAI-ARIA] アクセシビリティの技法を採用するべきである(SHOULD)。
スクリプトを包含している EPUB コンテンツ ドキュメントは、固有のフォールバック メカニズム(例えば [HTML] object
と canvas
要素のためにそれらを利用できるもの)を使用するか、それとも固有のフォールバックを適用できないとき、マニフェストレベルのフォールバック [Packages32] を使用して、そのようなコンテンツのためにフォールバックを提供してもよい(MAY)。
製作者は、スクリプトが、コア メディア タイプ リソース又はフラグメントの [EPUB32] を生成するだけであることを保証しなければならない(MUST)。
マニフェスト item
要素の scripted
プロパティは、EPUB コンテンツ ドキュメントがスクリプト コンテンツ ドキュメントであることを示している。
スクリプトをサポートするリーディング システムは、次の基準を満たさなければならない(MUST)。
リフロー可能な EPUB コンテンツ ドキュメントは、コンテナ制約のスクリプトをサポートするべきである(SHOULD)。
固定レイアウト ドキュメントは、スパイン レベルのスクリプトをサポートするべきである(SHOULD)。
rendition:flow
プロパティ [Packages32] によって定義された 「scrolled-doc
」 または 「scrolled-continuous
」 プレゼンテーション モードを使用するリフロー可能な EPUB コンテンツ ドキュメント内におけるスパイン レベルのスクリプトをサポートするべきである(SHOULD)。同様に、リフロー可能な EPUB コンテンツ ドキュメント内におけるスパイン レベルのスクリプトをサポートする場合、「scrolled-doc
」プレゼンテーション モードを実行しなければならなず(MUST)、「scrolled-continuous
」プレゼンテーション モードを実行するべきである(SHOULD)。
他のコンテクストでスクリプトをサポートしてもよいが(MAY)、この仕様は、そのようなスクリプトに対応していない。その結果、そのようなコンテクストにおけるスクリプトの使用は、リーディング システム間で一貫性がないかもしれない。
[HTML] に従ったスクリプトのユーザー エージェントとして、インタラクティブなスクリプト コンテンツ ドキュメントをレンダリングしてもよい(MAY)。
親のコンテンツ ドキュメントまたは EPUB 出版物内の他のコンテンツの DOM を変更するコンテナ制約のスクリプトを許可してはならない(MUST NOT)、含んでいる矩形のサイズを操作するための指示を包含してはならない(MUST NOT)。(注:たとえスクリプトはコンテナ制約でなくても、リーディング システムは、変更に制約を強要してもよい(MAY)(dom-manipulation 機能を参照されたい)。)
補足 A JavaScript epubReadingSystem オブジェクトで定義されている JavaScript の navigator
拡張オブジェクト epubReadingSystem
を実装しなければならない(MUST)。コンテナ制約のスクリプトのコンテクストの機能で定義されている dom-manipulation
と layout-change
機能もサポートしなければならない(MUST)。
スクリプトをサポートしないリーディング システムは、次の基準を満たさなければならない(MUST)。
スクリプト コンテンツ ドキュメントのためのフォールバックで定義されているスクリプトコンテンツのためのフォールバックを処理をしなければならない(MUST)。
リーディング システムは、他の EPUB の機能を無効にしたり、または(例えば、改ページの無効による)異なるレンダリングやユーザーエクスペリエンスを提供する方法でスクリプト コンテンツ ドキュメントをレンダリングするかもしれない。
コンテナ制約モデルの使用を制限を選択する製作者は、スクリプトと非スクリプトコンテンツの間でより一貫性のあるユーザーエクスペリエンス(例えば、一貫性のあるページネーションの挙動)を確保するであろう。
製作者は、これらの EPUB 出版物の互換性や寿命、アクセシビリティを向上させ、可能な時はスクリプトの包含を避ける現実的な宣言の技法を使用することを勧める。
このセクションは規定ではない。
全ての EPUB 製作者と EPUB リーディング システムの開発者は、スクリプトコンテンツが、リーディング システムによって実行されるときに発生するセキュリティ問題に注意する必要がある。リーディング システムとブラウザによって採用されている基本的なスクリプトモデルが同じであるように、Web コンテクスト内で発生した問題と同じ種類を考慮する必要がある。
各リーディング システムは、特定のドキュメント内のスクリプトが信頼できるかそうでないかを、はっきりさせる必要がある。全てのスクリプトが、信頼できない(そして潜在的に悪意のある)ものとして処理され、攻撃の全てのベクトルが分析され、保護されるのを勧める。具体的には、次を考慮する必要がある。
ランタイム環境への攻撃(例えば、ユーザーのハードドライブからファイルを盗む)、
リーディング システム自体への攻撃(例えば、読者の本のリストを盗んだりまたは予想外の動作を引き起こす)、
他に対するあるコンテンツ ドキュメントの攻撃(例えば、他のドキュメントに存在するデータを盗む)、
ドキュメントの暗号化された部分に対する非暗号化のスクリプトの攻撃(例えば、保護されているコンテンツを抽出する悪意のあるスクリプトの注入)、
ローカル ネットワークへの攻撃(例えば、ファイア ウォールの背後にあるサーバからデータを盗む)。
次の推奨事項は、信頼できないスクリプトを処理するためのガイドとして提供する。
ブラウザベースのセキュリティは、ドキュメントの URL とドメインに大きく依存してるように、一意のドメインが各コンテンツ ドキュメントに割り当てられているように、リーディング システムは動作する必要がある。この提案を採用することで、外部 URL やクッキー、DOM ストレージなどへアクセスを制限して、互いと他のインターネットドメインからドキュメントを分離する。
スクリプトとネットワークアクセスが有効なリーディング システムは、ネットワークのアクティビティが発生していること、そして/または、それらを無効にできることを読者に通知する手法の包含をもまた考慮する必要がある。
実際のところ、リーディング システムは、ドキュメントを跨いでドメインを共有するかもしれないが、それらはまだドキュメント間の分離を維持する必要がある。
ドキュメンの一部が暗号化され、そして他の一部がそうでないとき、または異なる暗号化キーがドキュメントの異なる部分に使用されているとき、一意のドキュメントごとのドメインは、十分な保護が提供できないかもしれない。
リーディング システムに永続的なデータの保存を許可するとき、そのデータを慎重に処理する必要がある。スクリプトは、クッキーや DOM ストレージを通じて永続的なデータを保存するかもしれないが、リーディング システムは、そのような試みをブロックするかもしれない。データの保存を許可しているリーディング システムは、他の関係のないドキュメント(例えば、偽装されているもの)で利用することができないことを保証する必要がある。具体的には、一致するドキュメントの識別子(もしくは同様のメタデータ)のチェックは、永続的なデータへのアクセスを制御するのに妥当な方法ではない。
ローカルストレージを許可しているリーディング システムは、読者のためにデータの調査、無効化または削除の手段としても提供する必要ある。対象の EPUB 出版物を削除するとき、それのデータは破壊される必要がある。
これらの推奨事項への順守は、上に挙げた可能性のある攻撃からの保護を保証しないことを注意されたい。開発者は、それらのリーディング システムのコンテクスト内のそれぞれの潜在的な脆弱性を調査する必要がある。
このセクションは規定ではない。
リーディング システムは、[HTML] のような DOM のイベントモデルに従い、これらのイベントに関連付けられている標準のアクションを実行する前に、スクリプト環境に UI イベントを渡す必要がある。リーディング システムの開発者は、潜在的に悪意のあるスクリプトがこれらのリーディング システムに影響を与えることができる範囲を制限するために、スクリプトが重要な機能(たとえばナビゲーションなど)を無効にできないことも保証する必要がある。結果として、スクリプト環境は、いかなるイベントの標準アクションをキャンセルできる必要はあるが、一部のイベントは通過させないかもしれないしキャンセルできないかもしれない。
製作者は、これらの EPUB 出版物にスクリプト機能を加えるとき、リーディング システムの実装の可能性を考慮する必要がある。(例えば、デバイスの全てが物理キーボードを備えているわけではなく、多くの場合、ソフトウェアキーボードが、テキストのインプット要素のためのみに有効化される)。したがって、キーボードのイベントのみに頼るのは勧めない。目的のアクションのトリガーとなる代替の方法は、常に提供される必要がある。
このセクションは規定ではない。
このセクションは、パッケージ ドキュメントに pre-paginated
として示された 固定レイアウト ドキュメント — EPUB コンテンツ ドキュメントの大きさのプロパティの表現と解釈のための規則を定義する。
この仕様は、初期包含ブロック [CSS2] がどのようにリーディング システムのコンテンツ表示領域内に配置されるかを定義しない。
ページ分割された様式(つまり、固定の幅や高さの大きさを持つ)でレンダリングされるレンディションまたは個々のスパイン項目を指定する方法についての情報は固定レイアウト プロパティ [Packages32] を参照されたい。
適合した固定レイアウト ドキュメントは、次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
初期包含ブロックの大きさに定義されているような初期包含ブロック [CSS2] を指定しなければならない(MUST)。
適合した EPUB リーディング システムは、固定レイアウト ドキュメントを処理するための次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
ビューポートのレンダリングに定義されているように、ドキュメントに全てのコンテンツ表示領域を割り当てるべきである(SHOULD)。
HTML に ICB を表現するで定義されているように、XHTML コンテンツ ドキュメントをレンダリングするのに viewport
meta
内で表現する大きさを使用しなければならない(MUST)。
SVG コンテンツ ドキュメントをレンダリングするのに SVG に ICB を表現するで定義されているような大きさを使用しなければならない(MUST)。
固定レイアウト ドキュメントをレンダリングするとき、デフォルトの意図は、コンテンツ表示領域を可能な限り、使用可能なビューポート エリアの多くを占めるようにするべきである(SHOULD)。リーディング システムは、ビューポートに例えばボーダーまたはマージン、ヘッダー、フッターなどの追加のコンテンツを入れるべきではない(SHOULD NOT)。
ユーザーへのリーディング システムをコントロールするウィジェットは、上記の期待される挙動に包含されていない。
XHTML の固定レイアウト ドキュメントの場合、初期包含ブロック [CSS2] の大きさは、[CSS-Device-Adapt-1] に定義された構文を使用して viewport
meta
タグで表現されなければならない(MUST)。この仕様のこの版では、幅と高さの表現のみ、リーディング システムによって認識されなければならない(MUST)。
リーディング システムは、viewport
meta
タグで宣言された初期包含ブロック(ICB)の大きさに XHTML コンテンツを切り抜かなければならない(MUST)。初期包含ブロックの外側に位置するコンテンツは見えないであろう。ICB のアスペクト比がリーディング システムのコンテンツ表示領域のアスペクト比と一致していないとき、リーディング システムはユーザインタフェースに順応するため領域内の ICB を配置してもよく(MAY)、つまり、レターボックスがコンテンツの片側もしくは両側に表示されてもよい(MAY)。
SVG 固定レイアウト ドキュメントの場合、ICB の大きさは、viewBox
属性 [SVG] を使用して表現しなければならない(MUST)。
このセクションは規定ではない。
W3C 発音辞書仕様 (PLS) [PRONUNCIATION-LEXICON] は、自動音声認識とテキスト読み上げ(TTS)エンジンの使用による XML ベースの発音辞書のための構文とセマンティクスを定義している。
次のセクションは、EPUB 出版物を包含している PLS ドキュメントのための基準と、XHTML コンテンツ ドキュメントに PLS ドキュメントを結びつけるためのルールの適合性を定義している。
合成音声に関連する EPUB 3 の機能の詳細な情報は、テキスト読み上げ [EPUB3Overview] を参照されたい。
適合した EPUB 出版物のレンディションは、PLS ドキュメントに含むために次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
PLS ドキュメントは、XHTML コンテンツ ドキュメントに関連付けてよい(MAY)。それぞれの XHTML コンテンツ ドキュメントは、0以上の PLS ドキュメントを関連付けて含んでもよい(MAY)。
PLS ドキュメントは、「pronunciation
」に設定される rel
属性を持った [HTML] の link
要素とメディア タイプ「application/pls+xml
」に設定される type
属性を使用して、それを適用した XHTML コンテンツ ドキュメントに関連付けられねばならない(MUST)。
link
要素 hreflang
属性 それぞれの link
に指定するべきであり(SHOULD)、その値が指定されたとき、発音辞書が関連している言語 [PRONUNCIATION-LEXICON] に一致しなければならない(MUST)。
PLS ドキュメントは、PLS ドキュメント — コンテンツの適合性 で定義されたコンテンツの適合性の基準に満たさなければならない(MUST)。
PLS ドキュメントは、EPUB パッケージ — 適合性 [Packages32] で定義されているような表現と配置にしなければならない(MUST)。
PLS ドキュメントは次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
XML 適合性 [EPUB32] で定義された XML ドキュメントための適合性の制約を満たさなければならない(MUST)。
URI https://www.w3.org/TR/2008/REC-pronunciation-lexicon-20081014/
[PRONUNCIATION-LEXICON] で利用できる PLS ドキュメントのための RELAX NG スキーマに妥当でなければならない(MUST)。
テキスト読み上げ(TTS)機能を持つリーディングシステムは、PLS ドキュメントをサポートするべきである(SHOULD)。
適合した EPUB リーディング システムは、PLS ドキュメントの処理のための次の基準を全て満たさなければならない(MUST)。
テキスト読み上げ(TTS)機能を持ったリーディング システムは、[PRONUNCIATION-LEXICON] をサポートするべきである(SHOULD)。
[PRONUNCIATION-LEXICON] で定義されているように PLS ドキュメントを処理しなければならない(MUST)。
発音辞書が関連している言語 [PRONUNCIATION-LEXICON] に一致する language [HTML] は現在の XHTML コンテンツ ドキュメント内の全てのテキストノードに供給された発音命令を適用しなければならない(MUST)。言語タグを一致させるためのアルゴリズムは [BCP47] で定義されている。
発音ルールが、特定の言語に特定の文字列の対象に対して複数指定されているとき、任意の事前に定義された発音ルールが上書きされるように、ルールの最後の発生を優先しなければならない(MUST)。
SSML 属性をサポートする場合、ssml:ph
属性経由で提供される任意の発音命令が ssml:ph
属性 [SSML] を含んでいる要素のテキストノードに一致する grapheme
要素 [PRONUNCIATION-LEXICON] に優先することを許可しなければならない(MUST)。
epubReadingSystem
オブジェクトこの仕様は、次のように、[HTML] Navigator
オブジェクトを拡張する。
[Exposed=(Window)] interface EpubReadingSystem { [Unforgeable] readonly attribute DOMStringname
; [Unforgeable] readonly attribute DOMStringversion
; booleanhasFeature
(DOMString feature, optional DOMString version); };
[WEBIDL] notation.
この仕様は、WorkerNavigator
オブジェクト [WebWorkers] の epubReadingSystem
プロパティ拡張を定義していない。したがって、リーディング システムは、ワーカーのスクリプト コンテクストで epubReadingSystem
オブジェクトの公開を必要とせず、製作者は、その存在に依存することはできない。
Navigator.epubReadingSystem
オブジェクトは、スクリプト コンテンツ ドキュメントが、ユーザーのリーディング システムに関する情報を照会できるインターフェースを提供する。
オブジェクトは、リーディング システムのプロパティ(名前とバージョン)を表示し、そのサポートする機能を決定するために呼び出すことができる hasFeature
メソッドを提供する。
リーディング システムは、ネストされたコンテナ制約のスクリプト コンテクストを包含する、ロードされた全てのスクリプト コンテント ドキュメントの navigator
オブジェクト上に epubReadingSystem
オブジェクトを公開しなければならない(MUST)。リーディング システムは、DOMContentLoaded
イベントがトリガー [HTML] されたときよりも遅延することなく、epubReadingSystem
オブジェクトを利用できることを担保しなければならない(MUST)。
リーディング システムの実装は、技術的な実現可能性の理由から、スクリプト コンテンツ ドキュメント内に epubReadingSystem
オブジェクトの複製されたインスタンスを作るかもしれない。このような場合に、リーディング システムは、(そのプロパティとメソッドの値によって反映されるように)オブジェクトの状態が一貫してコピーされた全てのインスタンス間で維持されることを保証する必要がある。
次のプロパティで、リーディング システムに関する情報を読み出せるようにしなければならない(MUST)。
名前 | 概要 |
---|---|
name |
リーディング システム(例えば、"iBooks " や "Kindle ")の名前を表す String 値を返す。 |
version |
リーディング システム(例えば、"1.0 ", "2.1.1 ")のバージョンを表す String 値を返す。 |
layoutStyle |
layoutStyle プロパティの使用は、非推奨(deprecated)である。使用例の情報は、[ContentDocs301] の定義を参照されたい。 |
hasFeature
メソッドは、指定された機能のいずれかのバージョンがサポートされているかどうかを示すブーリアン値、または指定した機能が認識されない場合は undefined
を返す。
省略可能な(OPTIONAL) version
パラメータは、時間とともに互換性のない方法で変更できるカスタム機能を問い合わせるために包含されている。返り値は、機能の特定のバージョンのみサポートすることを示している。
製作者は、この仕様に定義された機能を問い合わせるとき、version
パラメータを包含するべきではない(SHOULD NOT)。これらの機能は、バージョンを持たないと見なされる。リーディング システムがこの仕様に定義された機能をサポートしない場合、全ての提供された version
パラメータと true
値の返りを無視しなければならない(MUST)。
次の表は、epubReadingSystem
オブジェクトをサポートするリーディング システムが(戻り値を提供するため)認識しなければならない(MUST)機能のセットを掲載している。これらの機能のサポートは、省略可能(OPTIONAL)である。
名前 | 概要 |
---|---|
dom-manipulation |
スクリプトは、ドキュメントの DOM(スパイン レベルのスクリプトのみ適用される)に構造の変更をしてもよい(MAY)。 |
layout-changes |
スクリプトは、コンテンツのレイアウト(スパイン レベルのスクリプトのみ適用される)に影響を及ぼす属性と CSS スタイルの変更をしてもよい(MAY)。 |
touch-events |
デバイスはタッチイベントをサポートしており、リーディング システムは、コンテンツにタッチイベントを渡す。 |
mouse-events |
デバイスはマウスイベントをサポートしており、リーディング システムはコンテンツにマウスイベントを渡す。 |
keyboard-events |
デバイスはキーボードイベントをサポートしており、リーディング システムはコンテンツにキーボードイベントを渡す。 |
spine-scripting |
リーディング システムが、(例えば、コンテナ制約のスクリプトは、トップレベル コンテンツ ドキュメント内でサポートしているスクリプトに依存している全てのアクションが、それらを試みる前に達成のチャンスがあるかどうか決定できる)スパイン レベルのスクリプトをサポートするかどうかを示す。 |
追加機能は、リーディング システムの開発者により加えられてもよいが(MAY)、この仕様の将来のバージョンで、そのようなカスタムの追加と競合したり互換性のない方法でこの一覧に追加するかもしれない。
このセクションは規定ではない。
EPUB 3 はPublishing Business Group と連携して、W3C の EPUB 3 Community Group によって開発された。
EPUB 3.2 リビジョンは、以下の人によって導かれた。
編集者に加えて、この EPUB のバージョンは以下の方々の多大な貢献なしには不可能だったであろう。
International Digital Publishing Forum の前メンバー、特に Markus Gylling と Bill McCoy に感謝する。彼らなしでは EPUB は実現しなかったであろう。